6歳児にスプーンの持ち方を教えよう!箸や鉛筆がうまくなる利点も
スプーンは小さな子どもにとって箸より扱いやすく、使用頻度は高いのではないでしょうか。しかし、持ち方となると6歳児でも難しいと感じる子どももいます。スプーンを正しく持てるようになると、箸や鉛筆の持ち方も上手になるという利点があるそうですよ。今後にも役立つ正しいスプーンの持ち方を教えましょう。
子どもがスプーンをうまく持てることの利点
箸や鉛筆を持つのが上手に
スプーンの使い始めは、持ち手を上や下からぎゅっと握るような持ち方です。そしてスムーズにごはんを口に運ぶことができるようになったら、ママのようなスプーンの持ち方に移行します。
幼稚園や保育園では、3歳ごろから箸を使い始めることが多いようです。しかし、最近は正しい箸の持ち方ができていない子どもが増えています。基礎になるスプーンの持ち方の練習不足と考えられています。
スプーンの持ち方の基礎がしっかりできていると、後々、箸や鉛筆を上手に持つことができますよ。
自分で食事をすることへの意欲がわいてくる
特に食事のときにママが使っているスプーンには興味津々です。スプーンを手にした赤ちゃんは、色々な角度から眺めたり握ったりしてスプーンの形や感触を楽しみます。
赤ちゃんはママに食べさせてもらいながら、スプーンの使い方を見て覚えます。失敗することもありますが、持ち方や使い方を工夫しながらスプーンを使って食事をすることができるようになると「もっと自分で食べたい」という意欲がわいてきますよ。
スプーンを使ってうまく口に運べるようになるまでには時間がかかります。ママはサポートしたい気持ちをこらえてやる気を応援しましょう。
できれば小学校入学前に持ち方の練習を
できれば小学校入学前までにスプーンを上手に使うことができるように、持ち方の練習をしておくとよいでしょう。スプーンの持ち方がしっかりできていると、箸の持ち方もすぐ覚え、上手に食事をすることができるようになるそうですよ。
また集団生活では、友だちの行動やしぐさなどが気になる時期です。スプーンの持ち方もよく見ているので、変わった持ち方の友だちの真似をすることがあります。友だちに影響されず、正しいスプーンの持ち方が身につくように練習しましょう。
6歳児が使いやすいスプーンの選び方とは
使いやすく目的にあった素材やデザインを
プラスチック製は、軽いので子どもの負担になりにくいことがメリットです。なかでも、メラミン性は熱にも強く、煮沸消毒できる物もあります。
ステンレス製は、汚れが落ちやすく錆びにくいというメリットがあります。しかし、ほかの素材より重みを感じる物もあるので、スプーンに慣れてきたころに使うとよいですよ。
木製は軽いので子どもが扱いやすく、手や口に触れたときの優しい感触が人気です。熱が伝わりにくいことも安心です。
自分でスプーンを使って食べる6歳ころは、実用性を重視するとよいですよ。使いやすく目的にあった素材やデザインのスプーンを選びましょう。
子どもが握りやすい工夫があるものを選ぶ
子どもはスプーンの持ち手をぎゅっと握って食事を口に運びます。持ち手に滑りにくい素材が使われていたり滑り止めがついていたりすると、子どもがスプーンを落とさずに食事を楽しむことができますよ。
また、子どもの握る手に合わせて、持ち手がカーブしていたり細くなっていたりするスプーンがあります。子どもが握りやすい工夫がされているので扱いやすく、使っているうちに上手に食事を口に運ぶことができるようになるでしょう。
慣れてきたらだんだんママと同じような形状のスプーンを使うことができるようになりますよ。
子どもの手や口に合っているかもチェック
スプーンの持ち手が長すぎると、手の小さな子どもは使いにくいようです。全体の長さが15cm前後のスプーンが子どもの手になじみやすく、使いやすいようですよ。
スプーンですくったものを一口で食べきることができる量が子どもにとって適量だといえます。6歳では適量の判断が難しく、スプーンが大きすぎるとすくい過ぎてしまうかもしれません。口に詰め込みすぎたり食べこぼしたりする原因になります。
一口で食べられる量をすくえるスプーンを選びましょう。
6歳児とスプーンの持ち方を練習しよう
スプーンの持ち方を教える手順
上手持ちができたら、下から握る「下手持ち」で持ちます。手首を内側から外側に反す力を利用します。スプーンで口まで運んだ食事をスプーンをひっくり返して食べる「返しスプーン」にならないように気をつけるとよいですよ。スプーンを持つ手と反対の手をお皿に添えるよう促しましょう。
最後に、鉛筆のように持って手首を動かして食べる「鉛筆持ち」です。人差し指と親指でスプーンの持ち手を挟み、残りの指は軽く握ります。スプーンを持つ手や指の位置などに気をつけて、スプーンを水平にして口まで運ぶように教えましょう。