冬の高速道路の注意点を知ろう!事前の準備や走るときのポイント
年末年始には帰省や初詣などで、高速道路を利用して車で出かけることも多くなりますね。しかし、冬の高速道路を走る際には、いくつかの注意点を知っておかないと、大きな事故につながる危険性が高くなります。今回は、冬の高速道路を安全に走るための注意点やポイントについて確認しましょう。
目次
- 冬の高速道路ではどんなことに注意が必要?
- 圧雪やシャーベット状の道路に注意
- スケートリンクのようなアイスバーンに注意
- チェーン規制などの交通規制に注意
- 冬の高速道路を快適に走るために用意する物
- スタッドレスタイヤやチェーンの装備
- 雪かき棒は雪が降り積もったときに重宝する
- 解氷剤を一つ備えておくと安心
- 冬の高速道路を走るときのポイント
- 道路の交通情報をこまめにチェックしよう
- 「急」がつく操作はスリップして命の危険も
- 高速道路に乗る前に必ず車の屋根の雪落しを
- 長距離運転は子どものぐずり対策も忘れずに
- 家族で言葉遊びやカラオケを楽しもう
- 動画やお菓子で乗り切ろう
- サービスエリアにこまめに立ち寄ろう
- まとめ
冬の高速道路ではどんなことに注意が必要?
圧雪やシャーベット状の道路に注意
冬の高速道路の路面にはいくつかの種類があり、気をつけるべきポイントもそれぞれ異なっています。まず「圧雪」と「シャーベット状」の路面について確認してみましょう。
圧雪は積もった新雪が踏み固められてできる路面で、冬タイヤを装着していれば走行できます。普通の路面より滑りやすいので注意が必要です。
そして比較的温度が高いときに雪が降った場合は圧雪にならず、水分を多く含んだシャーベット状の路面ができます。溶けかけた雪にハンドルが取られやすくなるため、慎重に走行しなければなりません。
スケートリンクのようなアイスバーンに注意
アイスバーンは最も注意が必要な路面状態です。溶けた雪や路面上の水分が夜間の温度低下により凍結した状態で、次の3種類に分けられます。
・圧雪アイスバーン
走行するとバリバリと音がして白くなっているのでわかりやすい。
・ミラーバーン
キラキラと光って見えるので路面が凍っているのを確認できる。
・ブラックバーン
路面の水分が凍結し薄い氷の膜ができた状態。黒く濡れているように見えるため凍結していることがわかりにくい。
どれも危険なのですが、わかりにくいブラックバーンは特に危険です!橋の上やトンネルの出入り口、交差点、日陰などや朝晩は凍結しやすいので、十分注意して慎重な運転を心がけましょう。
チェーン規制などの交通規制に注意
降雪量が特に多い場合や路面の状態が悪化した場合には、緊急措置として「チェーン装着車以外通行止め」が行われることがあります。
チェーン装着車以外通行止めが行われると、冬用タイヤを4輪すべてに装着していてもチェーンを駆動輪に装着していなければ走行できません。
冬の高速道路では冬用タイヤを装着していても、積雪や凍結によるスリップ事故などが発生する可能性もあります。冬用タイヤを装着していれば万全というわけではありませんから、事故に遭遇しないためにもチェーンを携帯しておきましょうね。
冬の高速道路を快適に走るために用意する物
スタッドレスタイヤやチェーンの装備
スタッドレスタイヤは必ず4本セットで装着します。「前輪2本だけ装着」などすると事故につながり危険です。タイヤの空気圧も必ず調整しておきましょう。
スタッドレスタイヤのすり減り具合もチェックしておくとよいですね。溝の深さが50.0%以下まですり減っていれば、新しいタイヤとの交換時期です。
タイヤチェーンにはゴムチェーンと金属チェーンがあります。金属チェーンよりも価格が高めですが、軽くて装着が簡単で走行時の騒音も少ないゴムチェーンがおすすめです。
雪かき棒は雪が降り積もったときに重宝する
車の屋根やウィンドウなどの除雪には雪かき棒が便利です。雪に手で触らずに簡単に屋根から雪を落としたりガラスに付着した雪や霜を除去したりできますよ。
雪かき棒はスノーブラシとも呼びますね。伸縮できるようになっていて、棒の両端に水切りワイパーと霜などを取り除くときに使うアイススクレーパーが装着されています。
屋根の上の積雪の落下は後続車の事故にも繫がります。冬の高速道路での安全運転のためにも必ず車に携帯しておきましょう。
解氷剤を一つ備えておくと安心
自宅であれば水やぬるま湯で氷を溶かすこともできますが、高速道路ではそうもいきません。着雪や凍結の対策として解氷スプレーなどの解氷剤が用意しておきましょう。平均価格は1,000円前後ですが安いものでは300円台からあります。
ワイパーやフロントガラスに吹きかけるだけで瞬時に氷を溶かすので、高速道路での着雪や凍結防止ツールとして備えておくと安心です。
解氷剤はアルコールと水を2:1の分量で混ぜるだけでも作れます。解氷効果は市販のものの方が高いのですが、作り置きをしておいてもよいですね。