日本の幼児教育を大解剖!海外の幼児教育との比較検証もご紹介
日本では今、幼児教育が注目を浴びており、さまざまな教育法が提唱されています。また、世界の教育法も多く取り入れられています。親であれば、子どもがよりよい教育を受けられるようにしたいと思うでしょう。ここでは、日本と海外の幼児教育について紹介します。
日本と欧米の幼児教育は正反対?違いを検証
同調を求める日本と個性を重んじる欧米
日本ももちろん、個性を尊重するという考え方もありますが、やはり今もなお、周りの子と同調することが大切だと考えられていますよね。一方、欧米では、子どもを集団の型にはめるのではなく、一人一人の自主性を重んじるように教育しています。
具体的な例として、日本では算数の授業で、「3+4の答えは何?」といった質問をします。もちろん答えは一つで、みんなが「7」と答えますよね。一方、イギリスでは、「足して7になるものは何?」といった質問をします。答えは一つではなく、ほかの人が答えを出しても、ほかの答えを考え出す思考力を育んでいるのです。
親の介入が多い日本、自立を促す欧米
例えば、アメリカでは、親は子どもによく質問をします。「今日はどの服を着る?」や、レストランでも「あなたは何を食べるの?」と、些細なことでも決定権は子どもに持たせるのです。質問に答えることで、子どもは自分で考える力を身につけ、自立心を養っていく、と考えられています。
日本では、小さいうちは子どもの服は親が選び、レストランに行っても、子どもの食べられる食べ物を親が考えてメニューを選ぶことが多いですよね。ほかにも、親が子どもをどの高校や大学に行かせるかといった進路を考えることも、欧米の人には驚かれるようです。
日本は記憶力、欧米は発想力を評価する
欧米では、勉強でも自立心を養っていくのです。答えは一つではなく、自分の頭の中で知識を整理し、自分の言葉でまとめる力を身につけていきます。
欧米の勉強は、「記憶すること」ではなく、「考えること」なのです。日本人はよく、プレゼンテーション能力の低さを指摘されたり、自分の意見を述べることが苦手だといわれますが、こういった教育の違いも関係しているのかもしれません。
日本発。人気の幼児教育法はこれ!
0歳からの右脳教育で人気の七田式
右脳とは、直観力や想像力、芸術などの直感的な思考をする脳だといわれています。一方、左脳は、計算や言語、分析といったいわゆる「勉強」をする脳です。
七田式で特に有名なのが、フラッシュカードです。これは、動物や植物の絵などが書かれたカードを、先生が次々に読み上げながらめくっていき、大量の情報をインプットして右脳を鍛えていくというものです。また、カードに集中することで、集中力も高めていきます。
七田式の教室は全国にあるので、気になる方は一度体験に行ってみるのもいいかもしれませんね。
子どもの能力を引き出すヨコミネ式
これだけを聞くと、とても厳しい教育をしているのではないか、と不安になりますが、ヨコミネ式教育では、子どもに強制したりしないのです。ヨコミネ式では、子どもに「教える」といったことはせずに、子どもが自らやってみたくなるようなしかけを作っていきます。
子どもが楽しく学びながら、自立心を養わせていくのがヨコミネ式の教育です。子育ての目的は、自立することであり、小さいころから自立心を育てていきます。
日本ならではの石井式漢字教育
漢字は象形文字からきています。つまり、元は絵なのです。ひらがなでは、その文字を見ただけで何を意味するのか、ぱっと理解することはできませんが、漢字はなんとなく想像がつく、といった経験をされた方も多いのではないでしょうか。大人がそう思うのであれば、子どもも同じなのです。
漢字は、幼児にとって、目で理解する言葉なのです。一方、ひらがなやかたかなは、耳で理解する言葉といわれています。そのため、子どもにとっては漢字の方が興味をもちやすく、理解もしやすいのです。
日本でも人気の海外発の幼児教育法
子どもに自立を促すモンテッソーリ教育
モンテッソーリ教育の基本的な考え方は、子どもは生まれながらにして自分自身を成長させる力を持っている、というものです。そのため、保護者や教師は、子どもの自発的な成長を見守るべきだと考えられています。
モンテッソーリ教育を取り入れた保育園や幼稚園の特徴は、2歳半〜6歳までの子どもが同じクラスで過ごすことです。年下の子は年上の子の真似をして成長できるし、年上の子は自然と年下の子の面倒を見るようになります。
モンテッソーリ教育では、日常生活の練習をすることによって、社会性や協調性を身につけ、自立心や独立心も育んでいきます。