幼児期のトレーニングで心と体を育てよう!始めやすい方法をご紹介
パパやママが運動が苦手だと、子どもも運動が苦手になるというイメージがありますよね。しかし、最近の研究によると運動能力は遺伝だけではなく、幼児期の運動量や生活習慣によって作られるということがわかってきました。子どもの運動能力を伸ばすためにも、幼児期にトレーニングを始めてみてはいかがでしょうか。
幼児期のトレーニングについて知ろう
幼児期のトレーニングで運動神経がよくなる
昔から運動が苦手な人のことを「運動神経が鈍い」といいますが、運動が苦手な人は脳と筋肉をつなぐ神経のつながりが弱いようです。
神経の発達は12歳ごろにほぼ完成してしまいますので、子どものうちにできるだけ運動神経を発達させることが重要になります。
特に、筋肉や骨はもちろん、神経も大きく成長する幼児期は運動神経を発達させるのに最適な時期です。幼児期にトレーニングを行うことはで、運動神経の発達を促すことができますよ。
五感を刺激して遊ぶことがトレーニング
たしかに、神経の発達が完了した大人は筋肉を鍛える「腹筋」や「腕立てふせ」がトレーニングのメインになります。しかし、子どもは筋肉だけではなく神経も発達させる必要がありますので、年齢に合わせたトレーニングを選ぶ必要があります。
幼児期は体を動かすことを楽しい、気持ちがよいと感じてもらうことが大切な時期です。発達に合っていない運動をさせると運動嫌いになることもあるので、本格的なスポーツではなく、手軽な「運動遊び」から始めるとよいでしょう。
いろいろな音や感触、匂いに触れながら楽しく体を動かすことが、幼児にとって一番のトレーニングですよ。
幼児期の運動や遊びが大切な理由
「できた」という成功体験は、子どもに自信を与えるきっかけとなり、自信は前向きな性格や積極性、好奇心へとつながります。運動や遊びをとおして「できた」をたくさん経験しておくことは、心の成長の支えになりますよ。
また、パパやママ、ほかの子どもと一緒に遊ぶことは、コミュニケーション能力の形成に役立つほか、ルールを守ることの大切さやワガママを自制する能力などを学ぶ機会となり、社会性のトレーニングにもなります。
幼児期の遊びや運動は、将来の心や体の基礎を作るためにとても重要なのですね。
日常の遊びに取り入れたいトレーニング
体を動かすコーディネーショントレーニング
運動神経は、リズム感やバランス感覚、距離感、力加減といった運動に関係するさまざまな調整をする「コーディネーション能力」を持っています。
コーディネーション能力が低いと、いわゆる「運動オンチ」になるほか、リズム感や空間認識能力にも影響が出るため、音楽や乗り物の運転が苦手になる傾向があるようです。
ボール遊びやリズムに合わせて手を動かす手遊びやダンスなどは、コーディネーション能力を鍛えることができます。トレーニングのためにも、遊びの中にたくさん取り入れるとよいですね。
バランス感覚が身につく体幹トレーニング
体を支えることができないと、運動に必要な「ふんばる力」を発揮できないだけではなく、バランスを崩して転びやすい、姿勢が崩れやすいなど、日常生活に問題が起こることがありますよ。
バランスボールやトランポリンなど、バランス感覚が必要な遊びは体幹を鍛える効果があります。バランスをとる能力と足で蹴る能力が必要なキックスクーターや足蹴りバイクもおすすめですよ。
また、道具を使わない遊びとしては、ケンケンパや片足立ちもよいでしょう。パパやママと一緒に競争すれば、コミュニケーションにもなって一石二鳥ですね。
自宅でもできる簡単トレーニング
布団の上でできる「でんぐり返し」は、寝る前のちょっとした時間にできる遊びです。シンプルな運動ですが、まっすぐきれいに転がるのは意外に難しく、全身の柔軟性とコーディネーション能力が必要となります。
大きめの箱やゴミ箱に丸めた紙やボールを投げ入れる遊びは、大きさや重さ、距離によって投げる力や方向を調整する能力が必要です。発達に合わせて距離や箱の大きさを変えられるので、小さな年齢から遊ぶことができますね。
このほか、イスやテーブルを使った障害物競走もおすすめですよ。
幼児期に試したい運動以外のトレーニング
脳を活性化させる絶対音感トレーニング
幼児期は大人に比べて音を聞きわける力に優れているほか、脳の成長速度が速いので絶対音感トレーニングの効果が出やすいといわれています。
ピアノや絶対音感のトレーニング用アプリなどで鳴らした音を子どもに答えてもらう「音あてゲーム」で感覚を鍛えてみましょう。脳が活性化するので学力向上にもつながるといわれていますよ。
パパやママが楽器や音楽が得意ではないという場合は、幼児向けの音楽教室を利用してもよいですね。きちんと調整された楽器を使ってプロが指導してくれますよ。