日常的に発生するニオイの生活臭とは!原因と発生しやすい場所と対策
外出先から戻って自宅のドアを開けたとき、あれ?うちってこんなニオイしたっけ?と思うことはありませんか。まさにそれが生活臭です。せっかくきれいに片付いていても、嫌な臭いがしては残念すぎますよね。どこから臭ってくるのか、どうして臭ってくるのか、しっかり理解して対策をとっていきましょう。
そもそも生活臭とは一体なんだろう?
家の人は慣れてしまって気づきにくい臭い
また人そのものが発する臭いだけではなく、食事や生ごみなどからの臭い、家のカビやほこり、タバコの臭いなども混じり合って「生活臭」となります。さらには人間だけでなく、ペットも一緒に生活していればその体や排泄物の臭いも加わるため、生活臭はまさにその家族ごとにあるといってもよいでしょう。
その生活臭、困ったことにその家の中で生活している人は慣れてしまって気づきにくいのです。ですから外出から戻ったときに違和感を感じたり、訪問先の家の臭いには気づいたりするのですね。
自宅のニオイとして安心する臭いでもある
普段リラックスして過ごす自宅で無意識に嗅いでいるニオイは、安心感へとつながります。緊張がほどけ、ゆったりした気分になっている記憶と、自宅のニオイが結びついているからです。
外では気を張っていても、自宅のニオイを嗅ぐことでほっとする。久しぶりに実家に戻ったときの家のニオイでほっとする。こうしたことが起きるのは、このニオイのする場所が「安心する場所」としてしっかり脳に刻み込まれているからなのですね。
来客前には対策しておいたほうがベター
しかもニオイを感じるのは一瞬。よほどの強い臭気ではない限り、毎日生活している自分はもちろん、初めて訪れる来客であっても、数分で慣れてしまい気にならなくなります。
つまり第一印象が大切。でも、そもそも自分では気がつきにくいニオイの対策ってどうするの?と慌てることはありません。
もっとも大切なこと、まずは換気です。来客の直前に、一カ所だけでなく、複数の窓やドアを開けて空気のとおり道を作りましょう。花粉などが気になる場合は空気清浄機を稼働させるのでもOKです。
日常生活で気になる生活臭の原因や発生場所
カーテンやソファ、洗濯物などの布製品から
もう一つは洗濯物。しっかり太陽の光にあてられたときはふんわりよい香りがするのに、雨で部屋干しが続いたりすると途端に嫌な臭いになってしまうもの。
「腐ったぞうきんみたい」などともいわれるこの洗濯物の悪臭の原因は、繊維のなかで繁殖した菌によるものです。汚れたまま放置したり、洗ってすぐに干さなかったり、乾かすときに空気のとおりが悪かったりすることであっという間に菌は増え、臭いの原因となっていくのです。
キッチンやトイレなどの水周りから
キッチンで特に気をつけたいのが排水口。水分がたっぷりあるうえに、食べ物の残りかすなどを栄養にして短時間で菌が繁殖しやすい環境にあります。
一般の住宅では配水管がS字の形状をしており、管の途中に水たまりをつくることで下水の臭いが上がってこないように設計されています。しかし本来は臭いを断つための仕組みであるこの水たまり自体が、臭いの元となることもあります。
意外と見落としがちなのが洗濯機の排水口です。毎日掃除する場所ではないので、臭いがしてきて初めて気づくこともありますが皮脂汚れや石鹸カスなどがたまりやすく臭いの発生源となりがちです。
壁紙から生活臭が臭ってくることもある
これは室内を閉め切っていたから空気がよどんでいた、だけではなく布製品と同じように実は壁紙もニオイがつきやすく、生活臭の元となるのです。特に室内でタバコを吸う場合はヤニも付着するため、さらに臭いはきつくなります。
また飛びはねた油が酸化したり、生ごみや排水口からの異臭がどうしてもでやすいキッチンの壁紙もさまざまな臭いを吸収しています。最近では臭いを吸収しにくい素材の壁紙もでてきていますが、リフォーム業者によれば一般に「家のニオイ」といわれるものの大半が、この壁紙からの臭いだといわれます。
日常生活で発生する生活臭の対策をしよう
布製品は洗うor除菌しよう
たいていの臭いは洗って天日干しをしてしまえば落ちます。それでもなんだかカビ臭い…というときは洗濯機自体が臭いの元になっている場合もあります。
ドラッグストアなどにおいてある洗濯槽専用の洗剤を使用して、定期的に洗濯機のなかもキレイにしておけるとよいですね。
洗濯機に入らない、水洗いができないもの、例えば布製のソファーやカーペットの場合はプロのクリーニングに頼むのも一つですが、まずは自宅で除菌してみましょう。最近の消臭スプレーはほとんどが「除菌タイプ」となっており、嫌な臭いの原因を断ってくれる効果が期待できます。