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幼児期の性格形成に関与しているもの。親子関係や幼児への態度について

幼児期の性格形成に関与しているもの。親子関係や幼児への態度について

幼児期の親子関係が大切だということは誰もが思いますが、日々生活しているとこれでよいのかと疑問に思ったり不安になったりすることもありますよね。親が子どもに接するときはどういう姿勢でいるのが望ましいのか、また避けたい態度はどんなことか、そして子どもの性格形成に関わる運動の効果についてお伝えします。

子どもの性格を形成する要素とは?

パパとママの性格を遺伝で引き継ぐ

子どもの顔を見ていると、パパに似ている部分、ママに似ている部分がみつかるのではないでしょうか。子どもはパパとママの遺伝子を半分ずつ受け継いで生まれてきますが、これは外見だけのことではなく内面、性格も引き継いでいます。

子どもが成長すると、行動が「パパそっくり!」「ママみたい」ということがありますが、遺伝子が子どもの性格に影響するのは約50%で、外向性や感情の起伏の激しさ、誠実さなどの性格の要素は持って生まれたもので半分は決まっているということになります。

ただ、遺伝子の配列が同じ一卵性の双子でも、まったく同じ性格ということはないはずです。半分は遺伝子の影響を受けたとしても、その後の様々な経験や環境によって子どもの性格が形成されていきます。

子どもの性格は生活環境でも決まる

持って生まれた性格はおよそ50%ですが、あとの半分は後天的、つまり生活環境で決まっていくといわれています。そこでママは親の育て方や家庭環境がもっとも大事だと思ってしまうかもしれませんが、家庭内暴力やネグレクトなどのトラウマになるような家庭環境を除けば、家の外で出会う友だちや先生、様々な経験からのほうが強い影響を受けます。

また、容姿や苦手なことへのコンプレックスも、のちの性格に影響します。大人になってから性格を変えるのが難しいと感じるのは、子どものころに強く印象に残っていることや経験が性格や考え方を決定づける大きな要素になっているからではないでしょうか。

子どもがネガティブな経験を一生背負うことのないように気をつけたいですね。

親の言葉が子どもの性格を形成する

通常、家庭環境は子どもの性格にそれほど影響しないといわれていますが、3~7歳まではやはり家庭で過ごす時間は長く、ママとの会話で性格の土台が作られていると考えてもよさそうです。性格というのは物事に対してどのような考え方ができるか、価値観にもつながる部分がありますよね。

ママが日々子どもに投げかける言葉の数々は、真っさらな子どもの価値観を徐々に形成していきます。ママが「あなたはダメな子」と言えば、子どもは「私はダメな子なんだ」、「あなたは素晴らしい」と言えば「私は素晴らしい存在なんだ」と考えるようになります。

子どもが自己肯定できるかできないかは、ママの言葉、態度次第です。ママは意識して肯定的な言葉を使うように心がけましょう。

性格形成に関わる幼児期の親子関係とは

子ども目線で親子関係を築こう

子どもは大人に比べ体の機能のほかに、経験が少ない、常識や社会性が乏しいなど、いろいろな違いがありますよね。たとえば子どもが水たまりを足で踏んでいれば、大人目線では服や靴が汚れる、時間の無駄、周りに人がいたら迷惑をかけるなどの理由で避けたいことです。

けれど子ども目線では、水が跳ねておもしろいという遊びでしかありません。親はそれを無条件に放置し、大切な予定も無視して人がいてもお構いなしにはできませんが、危険や急を要することなどを除き一方的に叱るのは子どもの目線を無視しています。

子どもの目線に立つと大人にはわからない子どもの気持ちが想像しやすくなり「歯医者さんが待ってるよ」「続きはお風呂でやろうね」などと、命令ではなく対話する親子関係を築けます。

心がけたい理想的な親子関係とは

基本的な人格はおよそ6才までの親子関係で作られるといわれ、その期間に心がけたいことは、親子の信頼関係を育むことです。子どもに親が自分を信じてくれるという安心感があれば、やがてほかの人たちも信頼し交わることができます。

また信頼されている子どもは信頼に値する行いをします。たとえばいつも約束を守らない子を改善したいときに、心の奥でわが子を「約束を守れるようになる」と信頼するのと「嘘つきになるのでは」と心配するのには違いがあります。心配する言動からは「だめな子」信頼からは「本当はよい子」というメッセージが子どもに伝わっているのです。

親は子どもを心配するものですが、心配のあまり口を出し過ぎるのは子どもに「信じられない」といっているのと同じかもしれません。

幼児期のよくない親子関係とは

アダルトチルドレンとは子ども時代の心のトラウマで生きづらさを感じる人を指しますが、その親には「子どもを支配する親」が多いです。親の理想や考え方から外れた子どもは「わるい子」「だめな子」というように価値観を押しつけていないか注意しましょう。

もちろん小さな子は親の価値観に影響を受けますが、親の操り人形ではありませんし親とは違う人間です。子どもの好きなことややりたいことを、親の考え方に合わないというだけで一方的に禁止したり、親の思うようにできなければ叱りつけたり責めたりするのは、条件を満たさなければ愛さないというメッセージを子どもに送っているのと同じです。

無条件で愛された経験がない子どもは、その後の人格に暗い影を落とす可能性が高いといえます。
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