赤ちゃんが寝る前に絵本を読み聞かせ。期待できる効果やコツを紹介
寝る前の読み聞かせがよい理由と注意点
年齢を重ねても続けやすい入眠儀式
これは入眠儀式といわれ、毎日寝る前に同じルーティーンを繰り返すことで、これから寝る時間だと子ども自身が自覚できるようにする目的があります。小さな子どもには20時になったから寝る時間ということがわからないので、入眠儀式を行うことで、寝る時間になったと伝えるのです。
入眠儀式はなんでもよいのですが、特に読み聞かせは年齢を重ねても続けやすいことから、多くの家庭で実施されているようです。赤ちゃんのうちから習慣づけておけば、ママも生活の一部になるので苦に感じなくなるかもしれませんね。
寝る前の読み聞かせは学習効果が高い
まず、人は一日にたくさんのことを経験し、吸収しますよね。そのうち、寝る直前に吸収したことほど記憶に残りやすいといわれています。人間の脳は寝ている間に記憶の整理を行うので、寝る前に読み聞かせをすることで、より得られる学習効果が高くなるというわけです。
赤ちゃんは反応がないので、実感がわきにくいかもしれませんが、それでも毎日たくさんのことを学んでいます。記憶に残したいことは寝る前に伝えるようにするのもよいかもしれませんね。また、複数の絵本を読むのもよいですが、お気に入りの絵本に何度も触れた方が学習効果は高いようです。
スマホの使用や声の大きさには注意
ご存知の方も多いと思いますが、スマホなどの液晶画面からはブルーライトと呼ばれる光が出ています。これを浴びると、脳が興奮状態になり寝つきが悪くなることもわかっています。寝る前はママの声で読み聞かせしてくださいね。
また、登場人物になりきって、読むペースを変えたり、声が大きくなってしまったりしませんか。入眠儀式の読み聞かせでは、ゆっくりと落ち着いたトーンで読むことが大切です。読み方にも注意しましょう。
読み聞かせを続けるコツってあるの?
カラフルでわかりやすい絵本を選ぶ
色彩の感覚は年齢に応じて違いますので、大人がよいと思っている色と新生児、乳児、幼児と異なることがあるということを、知識として持っているといいかもしれませんね。赤ちゃんは色の三原色と呼ばれる赤、黄、緑といったはっきりした色なら印象に残る可能性がありますので、絵本を選ぶときの参考にされてはいかがでしょうか?
絵本を読み聞かせることで、自然と絵を見て色の感覚を覚えていきます。ぜひ赤ちゃんの色彩感覚を育てていきましょう。
本によって読み方や読み手を変える
まずは登場人物になりきって、声色を変えたり、テンポを変えて読んでみてください。これだけでも赤ちゃんの反応は違います。
登場人物になりきることで、主人公はどんな気持ちでこのセリフを言ったのかな?どう感じたのかな?そのように読んであげることで、人の気持ちを考えて想像する能力を高めることができます。赤ちゃんは知らぬうちにほかの人に伝える気持ちや楽しさを養っていくことでしょう。
赤ちゃんの反応を見ながらママも楽しむ
赤ちゃん用の本しか読んじゃダメ!というマニュアルにとらわれず、親子で絵本を楽しんでみましょう。赤ちゃん優先とは思わずに、自分自身が興味のある絵本をチョイスしてもよいのです。そのようなちょっとした余裕が、ママの子育てを助けてくれますよ。
赤ちゃんと呼ばれる1年、そのときの子どもの反応をしっかりと焼きつけておきたいものですね。
まとめ
読み聞かせ中、赤ちゃんが声を出したり指を差したりしたら、そのまま進むのではなく「楽しいね」などと応じてください。赤ちゃんの楽しい気持ちが高まり「もっと読みたい!」という気持ちになりますよ。
毎日忙しい育児の中でも、少しだけ立ち止まることで、余裕のある赤ちゃんとの暮らしができるのかもしれませんね。