睡眠退行はどのくらいの期間続く?原因とよく眠れるようになるコツ
赤ちゃんはよく寝るといったイメージがありますが、あるときを境に夜よく目を覚ますようになったというケースも多いようです。夜に目を覚ます原因として考えられるのが、睡眠退行とよばれるものです。なぜ睡眠退行が起きてしまうのか?期間や原因、よく眠れるようになるコツなどを調べてみました。
赤ちゃんの睡眠退行とは?現象と起こる原因
突然赤ちゃんがよく眠れなくなってしまう
赤ちゃんは、生まれてからしばらくの間は1日のほとんどを寝て過ごします。本当によく寝る子は授乳やおむつ交換の時間を過ぎてもまったく起きず、ママが起こすのに必死になるということもあるようです。
しかし、よく寝る赤ちゃんにもあることがきっかけで、眠る時間が減ったり、夜の睡眠が浅くなり起きる頻度が多くなるといったことがあるようです。この原因として考えられるのが睡眠退行というものです。
ただ、この睡眠退行は多くの赤ちゃんが経験する現象ですので、安心してくださいね。
五感が敏感になり睡眠の質が変化するため
嗅覚や聴覚などの五感が発達するにつれ、赤ちゃんはこれまでと変わらぬ日常生活であっても、受ける刺激が急激に増加するようになります。すると、これまで安定していた睡眠のリズムが不安定になってしまったり、ちょっとした環境の変化や物音に対しても神経質に反応してしまったりということに繋がります。
大人は規則的にノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(浅い眠り)を繰り返していますが、赤ちゃんはこの2種類の睡眠サイクルが一定ではなく、切り替わるタイミングで起きてしまいやすいことも考えられます。
日中の過ごし方により急に寝なくなることも
たとえば生後8月ごろになるとハイハイをしたり、つかまり立ちをしたりする子も出てきます。上体を起こすことで赤ちゃんの日常は大きく変化し、このことが脳や体に強い刺激となるのです。それにより脳や体が疲れ過ぎてしまい、休みたいのに休めない、そんな状況に陥ってしまうこともあります。
また生後11カ月ごろの場合には、昼寝のタイミングや時間の乱れが関係していることもあります。お昼寝の回数を減らしたり、短時間に調整するなどして1日のスケジュールを見直してみるのもよいかもしれません。
赤ちゃんの睡眠退行はいつからいつまで?
多くの赤ちゃんが生後4カ月ごろに経験する
ある日突然寝てくれなくなるので、パパやママは赤ちゃんに何か問題があるのではと不安を抱いてしまうかもしれませんが、決して珍しいことではありませんので安心してくださいね。生後4カ月ごろになると五感も発達し、日常生活で多くの刺激を経験します。心身ともに大きく成長する時期でもあるのです。
睡眠退行も、赤ちゃんの成長にとって必要なステップアップのタイミングだと考えてみることも大切なのではないでしょうか。
生後4カ月~2歳までの時期に頻繁に起こる
・生後4カ月
・生後8カ月
・生後11カ月から12カ月
・生後18カ月
・2歳ごろ
だいたい、このくらいの時期に起こる可能性が高いといわれています。想像以上に頻繁なペースで起こっていますよね。
ただ、すべての赤ちゃんがこの5回の睡眠退行を経験するということではありません。もっと頻繁に経験する子もいますし、時期がずれることも考えられます。
また、最初の1回のみで落ち着く場合や半年後に再び経験する子もいます。
睡眠退行が続く期間は赤ちゃんにより異なる
また、睡眠退行が続く期間も違いが大きく、一概にこのくらいの期間で終わるだろうということは予測ができません。1週間程度で睡眠退行が落ち着く子もいれば、1カ月間ほど続く子もいます。
赤ちゃんがまとまった睡眠をとらないといった状況も、初めのうちはなんとか頑張って対応することができるでしょう。しかし、その状況が長くなれば長くなるほど、ママに負担がかかりやすくなったり、ママ自身も睡眠不足によって体調を崩してしまうかもしれませんよね。
無理をせずに、短時間でも赤ちゃんと一緒にお昼寝をするなどして頑張って乗り越えましょう。