2歳児をしつけする際のポイントとは?子どもの成長での特徴や注意点
2歳児はイヤイヤ期の真っ最中、なんでも「いや」といわれてママが苦労する時期ですね。トイレトレーニングやお着替えなど、子どもが学ぶこともでてきて、しつけで悩み始めるママもいるでしょう。ここでは2歳児の成長の様子を知り、2歳児に合ったしつけのコツや注意点を考えてみます。
2歳の子どもの成長と発達の様子を知ろう
赤ちゃん卒業!運動能力がアップする
赤ちゃん卒業ですが、体形はまだ赤ちゃんのころと似ていて、頭が体に比べて大きくて重く、バランスを崩して転倒しやすいのも特徴です。しゃがみ込んで水たまりを覗き込んだら、そのままビチャッとはまってしまうこともありますね。
危険を察知する能力もまだついていません。興味のあるものを見つけると、周りを見ずに一直線に走り出してしまいます。2歳児は、運動能力はアップしたけれど、転倒しやすく危険を察知できないという、ママが子どもから目を離せない時期なのです。
言葉を理解するスピードが速くなる
言葉の発達が速い子は、もう二つの言葉を合わせて「まんま、いい?」など意味のある文を作るようにもなります。一般的には女の子の方が言葉を理解する能力の発達が速いといわれていますね。
でも女の子でも男の子でも、成長のスピードはそれぞれ違います。3歳になってから話す子もいますし、自分の子が話さないからといって心配しすぎないようにしましょう。
言葉が口から出なくても、身振り手振りなど、気持ちを伝える方法はいくつかあります。コミュニケーションが取れていたら、まず発達に問題はないですよ。
イヤイヤ期がピークを迎える時期
興味のあることをしたい気持ちが強く、止めようとすると抵抗します。泣くとママがなんといっても聞く耳を持ちませんから、お買い物に行くのも公園に行くのも億劫になるママもいるでしょう。
自我が芽生えることでイヤイヤ期は始まります。自我は人間が持つ当然の心理で、大人でも持っていますが、自我をコントロールできるようになっているので問題はありません。
2歳は自我が芽生えたばかり、まだコントロールできず自我が暴走してしまうのです。でもイヤイヤ期は必ず終わります。大変な子ほど、意思の強いがんばり屋に育つこともありますから、ママはがんばってこの時期を乗り越えましょう。
2歳児のしつけをする際のコツやポイントは
日常生活の中で継続的にしつけをしよう
「濡れる」の意味が本当には分かっていないのでしょう。日常生活の中で、濡れる状況が起きたらすかさず教えることが大切です。
水たまりに入って濡れたら「濡れたね。長靴をはいていないから濡れたんだよ」と教えてあげます。子どもはぐちょぐちょになった靴の感触とともに「濡れる」の意味を理解し、水たまりは長靴をはいているときだけ入ってもよいと理解するでしょう。
それでも同じ経験を何度もしなくては覚えられないのが2歳児です。ママは毎日根気強くしつけを繰り返しましょう。継続することで、子どもはいつか分かってくれますよ。
しつけは子どもへの影響を考えながら
たとえば店で「おもちゃが欲しい」と子どもが大泣きしたらどうしますか?子どもを泣き止ませるためにどのような方法を取るかでも、しつけの差が出ます。
「おもちゃは買わない」といって急いで店を出る、「今日だけだよ」といって買ってあげる、「お菓子なら買ってあげる」といって安いものへ気をそらせるなど、たくさんの方法がありますね。
どれも間違ってはいないでしょう。でも、子どもに与える影響は違います。子どもに「我慢」を教えるにはどの程度のものがよいのか、それによってどのような大人に育つのか、ママは考えてしつけをしたいですね。
自分でやりたい気持ちを応援しよう
ママは「ダメ」といいたい気持ちをぐっと抑えて、危険なこと以外は子どもにさせてみましょう。水がこぼれたらいっしょに拭いて、歯が磨けなかったら「夜はママと磨こう」と約束させるなどすれば、そのときくらいきちんとできなくても大した問題にはならないでしょう。
それよりもこの時期に、子どもの「やりたい気持ち」を育てることが大切なのです。やりたい気持ちが強いときに、自分でやることの楽しさを教えてあげましょう。きっといろいろなことに挑戦する前向きな姿勢を持つ子に育ってくれますよ。
2歳の子どものしつけをする際の注意点とは
しつけと叱ることは別!言葉で理由の説明を
ママが叱ると、子どもは怖くなって、ママの言葉が耳に入らなくなってしまいます。恐怖でいっぱいになり、言葉を理解する心の余裕がなくなるのです。子どもに言葉を理解してもらうには、ママは冷静になって言葉を選び、気持ちを伝えなくてはいけません。
そうはいってもママも感情を持った人間です。思わず叱ってしまうこともあるでしょう。叱った後に反省するママもいると思いますが、子どもはママの愛情を感じていれば大丈夫なものです。愛情を感じられる関係を、日ごろから作り上げることも忘れないでいてくださいね。