子どもが転ぶのに泣かない理由とは?病気の可能性やケガの対処法
子どもが転び驚いて飛んで行ったけど、子どもは泣かずにケロッとしていて、かえって心配になったことはありませんか?そのときの状況や子どもによって、泣かない理由はそれぞれ違います。考えられる理由や、転んでしまったときの注意点などを紹介していきます。
子どもが転んでも泣かないのはなぜ?
遊び場は転んでも痛くない配慮がされている
クッション性があるので、子どが転倒しても衝撃を吸収してくれます。通気性や保温性がよく、手入れもしやすいので衛生的でハイハイ時期の赤ちゃんでも安心です。
また屋外でも遊具の下などに、セーフティマットと呼ばれるコルク素材やゴムチップの床を取りいれている公園などが増えています。
万が一、子どもが遊具から転落してしまったときに受ける衝撃を最小限におさえるだけではなく、水はけがよく乾きやすいという特徴もあります。
友だちにからかわれたくなくて我慢している
恥ずかしがりやの子どもは、みんなに注目されたくなくて泣くのを我慢してしまう傾向があります。「大丈夫?」と心配して声をかけてもらうのも、恥ずかしく感じてしまうのです。
リーダータイプや、プライドの高い子には、弱いところを見せたくない子が多いですし、いつも元気で明るいタイプの子は、キャラクターを壊したくなくて強がってしまうことがあるようです。
ママと2人になった途端に気が抜けて、泣き出してしまうこともあります。友だちの前でも泣いてもよいということを教えてあげられたらよいですね。
叱られるのが怖くて泣けないことも
ちょっと転んでしまったときに「このくらいで泣かないよ」というくらいなら問題はないでしょう。しかし、転ぶたびにいわれると、「転ぶことはいけないこと」とインプットされ、叱られるのが怖くて泣けなくなってしまうことがあります。
親としては強い子に育って欲しいという気持ちから出た言葉でも、泣くたびに叱られると、辛いことや悲しいときも感情を抑え、泣きたくても泣けなくなってしまう子もいます。
泣いて涙を流すことは、自分の感情を吐き出し、ストレスを発散するためにも大切なことなので、叱る場面や言い方には気をつけたいですね。
転んで泣かないのは障害や病気の可能性も
発達障害の子は痛みに鈍感な場合がある
発達障害には「感覚鈍磨(かんかくどんま)」という、感覚が鈍くなり、痛みや刺激が感じづらくなるという症状が現れることがあります。この症状は、体全体に現れるとは限らず、手の感覚は鈍感だけど足は敏感というような複雑な場合もあります。
痛みを訴えないからといって大丈夫なわけではないですし、人より体が強いというわけではありません。当然、ケガや病気をすれば体にダメージを負っています。
発達障害の子は、ケガや病気を見逃し悪化させやすいので、親や周囲の人たちが注意深くみてあげることが必要になります。
先天性無痛無汗症という難病がある
ケガをしても気づかないばかりか、転んでも、どこかにぶつかっても、大袈裟にいえば骨折しても痛みを感じることがありません。
生まれたときから痛みを知らないので、痛みやケガを恐れません。そのために、ケガをしないように身を守る動きが身についていないので、この病気の子どもにはケガが多いことが分かっています。
歯が生えてくる頃の赤ちゃんの場合には、歯で口の中や舌を傷つけてしまい、口の中が血だらけになってしまうこともあります。
また、この病気では汗をかくことができないケースが多く、肌がいつも乾燥していたり、体温調節ができず高熱が出やすかったりします。
心配なときは医師や専門機関に相談を
発達障害情報・支援センターのサイトには、全国各地の相談窓口が載っていますので、住んでいる地域の相談窓口に問い合わせてもよいですし、各自治体の福祉課などで、発達障害の診断を行っている病院を紹介してもらうこともできます。
子どもの発達障害の診断を希望するママやパパは多く混みあっているため、予約が取れるのが先になる場合も少なくありません。
まずは気軽に医師に相談したいときは「小児科オンライン」というサイトに相談メールを送ると、現役の小児科医からアドバイスをもらうことができますよ。