お祝いごとの袱紗(ふくさ)は何色?包み方や渡し方のマナーを知ろう
ママの中には「袱紗って何?」と思う人もいるでしょう。また、言葉は聞いたことがあるけれど、色や使い方がよく分からないということもあるかもしれません。袱紗には慶事用と弔事用があり、それぞれ相応しい色が違います。今回は、そのうちのお祝いごとに関するマナーや使える色などをご紹介します。
ママなら持っておきたい袱紗とは
袱紗は相手への気遣いと礼儀を示す
誰かにお金を渡したり、会費などを払ったりするときにむき出しでは渡す方も受け取る側も気持ちよくありませんね。そのため、ポチ袋や封筒に入れたり、紙に包んだりして渡すのではないでしょうか。それと同じように祝儀袋などをそのままバッグやポケットから取り出して渡すのはマナー違反とされています。
袱紗には袋が汚れたり濡れたり、水引の形が崩れたりしないようにする役目があります。そして、慶事用、弔事用と使い分けることで場をわきまえた気遣いを示すことになるでしょう。このような配慮をすることが相手への礼儀となるのですね。
ベーシックなものや簡易的な袱紗もある
次によく見かけるのが、お札入れを大きくしたような形のものです。これは風呂敷タイプと違い包む手間がなく、お祝いや香典の出し入れが簡単なため使いやすいでしょう。また、冠婚葬祭用のバッグを買うとその付属としてついていることもありますね。
ほかには、風呂敷タイプに祝儀袋などを置く盆がついているものもあります。盆を固定できるタイプとできないタイプ、包みが開かないようにする爪があるものとないものがありますので好みで選びましょう。
袱紗が用意できないときは
代用には、大判のハンカチや小さめの風呂敷を使うとよいですよ。ただし、ハンカチや風呂敷であればなんでもよいわけではありません。
慶事の場合は明るい暖色、弔事のときは寒色のものを使います。また、折り目がないようにあらかじめアイロンをあてておくことも忘れないようにしましょう。紫は慶事、弔事両方に使えますが、黒は弔事のみになりますので気をつけてくださいね。
お祝いごと用の袱紗の色や使い方
明るい色や華やかな装飾のあるものなど
お祝いごとに使える代表的な色は、赤、エンジ、ピンク系、オレンジ、金などの暖色系や明るい色です。紫は暗い色に感じるママもいるかもしれませんが、冠婚葬祭のどちらでも使えます。ただし、弔事にも利用するなら無地のものを選びましょう。
昔は色だけで区別していましたが、最近では様々なものが売られています。たとえば、布全体に模様が入っているもの、隅に松竹梅や鶴亀などの縁起物の絵柄を刺繍したもの、パールやレース、リボンで装飾されたもの、西陣織で作られたものなど華やかなものが色々ありますよ。
パパは無地の紫色を選ぶと使いやすい
お葬式はいつあるか分からない突発的な出来事です。結婚式は日取りが分かっていますが、そんなに頻繁にあるわけではありませんね。そう考えると、冠婚葬祭両方で使える紫、それも無地のものを用意しておくと急な出来事にも困りませんよ。
また、無地の紫ならパパだけでなくママが使っても問題ありません。ママの慶事用には装飾がついたものを用意して、お葬式やパパが使うために無地の紫を準備していればそれ以上のものを考える必要もないでしょう。
正しい包み方と渡し方
それでは、お祝いごとの場合の包み方をご紹介します。
1.袱紗を角は手前、裏面を上にして広げる
2.半分より左に祝儀袋を置き、余った左の布で祝儀袋を包むように折る
3.上の布、下の布の順に包む
4.残った右側の布で包み込むように裏側に回す
弔事の場合は、逆に包んでいきます。札入れタイプも慶事は右開き、弔事は左開きと覚えておくとよいでしょう。
渡し方は、袱紗を開きその上に祝儀袋を載せます。受付側から文字が読める状態にして、お祝いの言葉を述べながら両手で渡しましょう。
お祝いを用意するときに気をつけること
結婚祝いや出産祝いなどでの水引の違い
水引は、色と結び方でそれぞれ用途が変わります。色でいうと慶事は赤白、赤金、金銀などを使い、弔事には白黒、黄白、黒、銀などを使うのが一般的です。
次に結び方ですが、代表的なものは「結び切り」「蝶結び」です。結び切りの一種のあわじ結びも有名ですね。このうち何度も繰り返さない方がよいものには結び切りやあわじ結びを使い、何度あってもよいことには解けやすい蝶結びを使います。
そのため、同じお祝いでも結婚祝いには結び切りやあわじ結び、出産祝いなど何度でも喜ばしいことには蝶結びが使われますよ。