手づかみ食べは2歳がピーク?手づかみ食べの理由や食事を楽しむ工夫
「お行儀が悪い」といわれることもありますが、手づかみ食べをすることは子どもの発達にとってとてもよいことです。思う存分手づかみ食べをさせてあげたいけれど、後片付けをするママは大変ですよね。ここでは食後の後片付けを楽にするポイントや手づかみで食べやすい調理方法なども紹介します。
知っておこう!手づかみ食べと子どもの関係
子どもが手づかみ食べする理由
このような悩みは、食べる意欲がある子ほど少なくなる傾向があります。手づかみ食べをすることで、食べる意欲は育まれるようです。
「手は第2の脳」と呼ばれることもあり、子どもは手づかみ食べをすることで、食べ物の温度や感触などを感じ取っています。そうやって徐々に感覚機能を発達させ、スプーンやフォークへの移行の準備が整うともいわれています。
自分でつかんだ物を食べるという行為は、自主性を育むことにもつながり、食べる意欲を育みます。離乳食後期になったら積極的に手づかみ食べを促しましょう。
食べもので遊ぶ子どもの心理
しかし、このようなママが青ざめるような子どもの行為も、子どもの成長には欠かすことができない経験なのです。
好奇心が芽生えた子どもが食べ物の性質を確かめるには、スプーンよりも自分の手が何よりでしょう。自分の口にちょうどいい量も、最初からわかるわけではありません。口に入れてみたものの、量が多すぎて口から出すということもよくあります。
子どもはこのような行為を繰り返し、さまざまなことを学んでいるのです。
手づかみしない子どもの特徴
子どもが手づかみ食べをしてくれない理由として、以下の理由が考えられます。
- お腹が空いていない
- まだ手づかみできるまでに発達していない
- 食材が熱い
- ママに食べさせてもらいたい
- 食材の触感が嫌い
- 怖い
2歳児の「手づかみ食べ」に親ができること
手づかみ食べはいつからいつまで続く?
一般的には離乳食後期が始まる、生後9カ月頃から手づかみ食べができるようになるといわれています。この頃になると、手で持てるくらいの固さのもの(歯茎を使って潰せるくらいの固さ)が食べられるようになるからです。
子どもがスプーンやフォークを上手に使えるようになるのは、2歳頃といわれています。しかし、2歳になったからといって、手づかみ食べをやめさせましょうということではありません。
手づかみの方が食べやすい物もあり、3歳頃までは手を使ったり、スプーンを使ったりして食べていて問題はありません。この時期は無理にやめさせようとせず、楽しく食事をとることの方が大切です。
フォークやスプーンを使ってみよう
1.実際に使う、使わないは別として、スプーンやフォークを握らせてみましょう。それと同時に、パパやママがフォークやスプーンを使っている姿を見せます。このとき、向かい合ってではなく、同じ方向を向いて見せてあげると子どもが理解しやすいようです。
2.スプーンに適量の食べ物を乗せてあげ、子どもに渡してみます。最初は口に運ぶのも、一緒に手を添えてあげてましょう。
3.子どもが1人でもスプーンを口に運べるようになったら、手を添えてあげるのをやめましょう。
フォークなどを上手に使えたときは「上手にできたね」などとほめてあげてくださいね。
食べこぼしの汚れ防止に役立つグッズ
【お食事エプロン】
手づかみ食べを始めたら、お食事エプロンがあると便利です。スタイのように首でとめるだけのタイプもありますが、袖付きのナイロン素材のものがおすすめです。汚れてもゴシゴシと洗う必要もなく「服がよごれるかも」と心配するストレスから解放されます。
【新聞紙】
子どもが座るイスの下に新聞紙を広げて敷いておけば、食後は食べこぼしごと丸めて捨てられます。
【お盆】
給食のときに使ったお盆があると、汁物をひっくり返したとき、ある程度までなら被害を抑えてくれます。