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夫婦喧嘩で子どもが泣くときの対応!喧嘩の影響と予防策を知ろう

夫婦喧嘩で子どもが泣くときの対応!喧嘩の影響と予防策を知ろう

気をつけていても、子どもの前で夫婦喧嘩をしてしまうことは誰にでもあります。ママとパパが喧嘩をしている姿を見て、子どもが泣いてしまったというケースもあるでしょう。このように、子どもの前で夫婦喧嘩をしてしまったとき、子どもにはどのような影響があるのでしょうか?適切な対応と予防策も知っておきましょう。

子どもが夫婦喧嘩から受ける影響とは?

自分のせいだと感じ自己肯定感が低くなる

自分の大好きなママとパパが、これまでに見たことがないような怖い顔をして、泣いたり怒鳴ったりしながら喧嘩をしている姿を見てしまうと、子どもの心は深く傷つきます。

特に子どもの年齢が小さいほど、どうしてママたちが喧嘩をしているのかが理解できません。そのため、ママとパパがあんなに怒っているのは、自分のせいだと考えます。体験したことのない怖さと不安で、喧嘩の原因が自分にあるのだと思い込んでしまうのです。

この考えがエスカレートすると、「自分は必要とされていない」と自己肯定感が低くなります。こうして自己否定をするようになると、自分自身を肯定することができずに、家出や自傷行為などを繰り返す苦しくて辛い道を選んでしまう可能性もありますよ。

心を閉ざして無表情な子どもになってしまう

いつも優しいはずのママとパパが喧嘩している姿を見て、子どもが不安を感じないはずはないでしょう。そして、その不安から、周囲の人の感情に敏感になり、ちょっとした人の言葉や顔色ばかり気にするようになってしまうのです。

さらに、両親の夫婦喧嘩を繰り返し目の当たりにすることで、子どもは心を閉ざすようになります。夫婦喧嘩を見るたびに感じる大きな不安を、シャットアウトしようとするのです。

これは、いつも不安を感じていると心が限界を迎えてしまうので、感情を麻痺させるという自然な防衛反応であるといえます。

子どもというのは、本来は感情が豊かです。感情が麻痺して無表情な子どもになってしまうことは、ママやパパとしても避けたいですよね。

摂食障害や精神的な病気にかかりやすい子に

両親の夫婦喧嘩が絶えない家庭で育った子どもは、自己肯定感が低くなるだけでなく、「自分が仲裁しなければ」というストレスも多く感じ、心に傷を受けているようです。中でも、感情を表に出さない子どもの方が、何倍も大きな精神的ダメージを受けている可能性があります。

こうした精神的なダメージは、本人も気がつかないうちに心の奥にトラウマとして残ります。そして、成長したときに、摂食障害や鬱などの精神疾患、睡眠障害、コミュニケーション障害などの病気にかかりやすくなるといわれています。

これらはストレスによって脳の働きが停滞することが主な原因で、自分の意思とは関係なく起こってしまうため、医師の診断や治療など早急な対応が必要です。

子どもが泣いてしまったときにできること

喧嘩の理由を話して率直に謝ることが大事

夫婦喧嘩は大人の問題だから、子どもに話してもどうせ分からないだろう、と思っていませんか?もちろん、話しても理解できないこともあるでしょう。しかし、ママやパパが自分に対して真摯に説明しようとしてくれている、ということは子どもにも分かります。

ですから、喧嘩の原因が子どもにも話せるものであれば、可能な範囲で喧嘩の理由を話しましょう。子どもにはまだ話せないような理由であれば、「パパとママの意見が合わなくて喧嘩になってしまったんだ」と説明してください。

そして、子どもに恐怖や不安を与えてしまったことを率直に謝りましょう。「怖い思いをさせてごめんね。ちゃんと仲直りするからね」と、安心する言葉を掛けてください。

子どもの気持ちをしっかり受け止めよう

夫婦喧嘩を目の当たりにした子どもは深く傷ついています。また、子どもの年齢が小さいほど混乱は大きいはずです。

子どもの前で夫婦喧嘩をしてしまったら、子どもの前で喧嘩をしたこと、ママとパパが言い争っている姿を見せたことなどに対して言い訳をするのではなく、まずは傷ついた子どもの気持ちをしっかりと受け止めましょう。

そして、子どもを優しく抱きしめながら「パパとママが喧嘩をしてしまったのは、あなたのせいではない」ということを子どもに伝えるようにしてください。

また、悲しい気持ちや辛い気持ちを溜め込んでしまうことがないように、日ごろから、子どもが自分の気持ちを表現しやすい環境を整えておくというのも大切です。

反省して今後どうしたらよいか夫婦で考える

子どもに夫婦喧嘩を見せてしまったことは、ママもパパもしっかりと反省する必要があります。そして、「なぜそうなってしまったのか」ということを考えることが肝心です。

さらに、夫婦といえど、一人の人間同士なのですから、今後も一緒に暮らす上で意見が食い違う場面があるでしょう。そういう場面に遭遇したら、「これからはどうしたらよいのか」をきちんと考えることも大切です。

互いの考えが合わないときはどうすればよいのか、どのように話し合うべきかを夫婦で考えてルールを決めましょう。

それでも衝突しそうになったら、まずは子どもの存在を意識してください。夫婦喧嘩が子どもの目にどのように映るのかを客観的に考えることで、喧嘩にブレーキをかけられます。

夫婦喧嘩を減らすために気をつけたいこと

赤ちゃんのときから喧嘩を控える努力を

子どもがまだ赤ちゃんの場合、目の前で夫婦喧嘩をしても小さいから分からないだろうと思っていませんか?実は、赤ちゃんであっても、恐怖心や不安感などの感情は伝わっています。

さらに、夫婦喧嘩中のママとパパがお互いに怒鳴り合っている声を聞くと、赤ちゃんは強い負の感情を覚え、心身の成長に影響が出てしまうこともあります。

そのため、まだ小さな赤ちゃんであっても、夫婦喧嘩を見せてしまったらきちんとフォローしてくださいね。

また、夫婦喧嘩をしたままでは、ママやパパのマイナスな感情が、赤ちゃんと向き合ったときにも表情に現れてしまいます。そのため、喧嘩の後はできるだけ早く仲直りをするように心掛けたいですね。
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