親子でひな祭りの絵本を読もう!知って学べる楽しい絵本を紹介
知っているようで、よく知らないこともあるひな祭り。おひなさまを飾るだけではなく、ひな祭りの絵本を読んで、学びながら親子で楽しい時間を過ごしませんか?ひな祭りの由来や豆知識などを学ぶことで、ひな祭りがより一層、意義深い行事になると思いますよ。
伝統的な桃の節句「ひな祭り」について
平安貴族の遊びから始まったひな祭り
ひな祭りが現在のような形になったのは江戸時代ころからといわれていますが、その起源は、平安時代の「流し雛」と「ひいな遊び」という風習や遊びが融合して生まれたといわれています。
流し雛は、紙や藁(わら)などで作った人形に身代わりになってもらい、厄とともに川に流したという平安時代の風習です。ひいな遊びは、平安時代の貴族の小どもたちが紙などで作った人形が「ひいな」と呼ばれており、現在の人形遊びが「ひいな遊び」と呼ばれていたのと思われます。
ひな祭りの定番料理の由来
この定番料理には、健やかな成長や女の子の幸せを願う気持ちが込められているようです。ここでは、その一部の由来を紹介します。
【菱餅】
菱餅のルーツは中国で食べられていた、母子草の餅だそうです。これが日本に伝わると、邪気を払うといわれているよもぎ餅に変化したそうです。菱餅には母と子でいられるようにという願いが込められています。
【はまぐりのお吸い物】
二枚貝は、対の貝殻しかピタッと合わないことから、貞操の象徴とされています。「よい夫と巡り合い、幸せな結婚生活が遅れるように」と願いが込められているそうです。
ひな人形にまつわる知っておきたい豆知識
段飾りが登場したのは、江戸時代のことです。実は現在の段飾りには設定があり、平安時代の宮中の結婚式なのだそうです。おだいりさま、おひなさまはそれぞれ天皇、皇后、三人官女は皇后に使える女官、右大臣、左大臣、ここまでは平安時代の登場人物なのですが…
五人囃子はなぜか江戸時代の服装をし、江戸時代の楽器をもっている場合が多いようです。なかには、平安時代の楽器をもっている五人囃子もいるようなので、気をつけて見てみるとおもしろいかもしれませんね。
ひな祭りの由来や食事が学べる絵本3選
「ひなまつりにおひなさまをかざるわけ」
このお話の主人公は、親を亡くし、貧しい農村で暮らす小さな女の子とお兄ちゃんです。親の顔を知らない、小さな妹をかわいそうに思い、一生懸命お世話をするお兄ちゃん。
しかし、ある日妹が病気になってしまいます。必死の看病にも関わらず、妹の熱は下がりません。しかし、木の枝で作ったお人形が動き出し、身代わりになってくれるというお話です。
河童も登場!「わたしのおひなさま」
ところが…主人公の流し雛を河童(かっぱ)が持っていってしまうという、おもしろい展開が始まります。実は、流し雛を盗んだ河童には切実な思いがあったのでした。優しい心を持つ主人公はそんな河童の事情を理解し、河童に流し雛をあげることにします。
ふと気づくと、主人公は川岸で目を覚まします。夢だったのか、現実だったのか?ちょっと不思議なお話です。妖怪好きの子どもは、特に楽しんで読んでくれることでしょう。
レシピを学ぶ「おひなまつりのちらしずし」
この絵本では、お米の研ぎ方、さやえんどうの下ごしらえの方法まで、わかりやすいイラストとともに丁寧に紹介されています。もしかしたら、ママも勉強になることが書いてあるかもしれませんよ。
最後のページには4人分のちらし寿司の分量も記載されているので、この絵本が1冊あれば別にレシピを用意しなくても、実際にちらし寿司を作ることができますよ。
おひなまつりのちらしずし|福音館書店
ノブはひなまつりのちらしずしが大好き! 今年も楽しみにしていると、お母さんがいいました。「ことしは、なおもいっしょにつくるのよ」。えっ、なおネエがちらしずし?ノブは心配でたまりません。ノブが見守る中、なおネエのちらしずし作りが始まりました! さあ、うまくできるかな?ほほえましい姉弟の会話を楽しみながら、料理の基本も、ちらしずしの作り方も覚えられる、うれしい絵本です。ちらしずし、きっと作りたくなりますよ!