オキシ漬けでカビや汚れを落とそう!清潔に過ごすための上手な使い方
小さい子どもがいるママは、カビや汚れに敏感になりますね。そんなとき「オキシ漬け」という言葉を耳にすることもあるでしょう。しかし、それがどんなものなのか分からないママもいるかもしれません。そこで、オキシ漬けを使ったカビや汚れの落とし方をご紹介します。
カビは小さな子どもにとって悪影響
病気やアレルギーの原因になることも
カビの代表的なものは、クラドスポリウムの「黒カビ」、フザリウムの「赤カビ」、ペニシリウムの「青カビ」、トリコデルマの「緑カビ」、カワキコウジカビの「黄カビ」、青カビと黄カビの仲間の「白カビ」があります。ちなみにお風呂に発生する赤カビは、正確にはロドトルラと呼ばれる酵母の一種です。
カビは体内に取り入れたり、吸い込んだりするとアレルギー性気管支肺アスペルギルス症、夏型過敏性肺炎、小児喘息、アトピーやおむつかぶれなどの皮膚炎に繋がる恐れがあります。特に小さい子どもは免疫力や体力が低いので、気をつける必要があるでしょう。
こまめなカビ対策をすることが大切
カビは湿気を好みます。そのため、室内の湿度を大体50%くらいに保つとカビを抑えられるようです。除湿器を使う方法も有効ですが、換気もきちんとするようにしましょう。
押し入れやクローゼットも閉めっぱなしにすると湿度が上がり、カビが生えてしまいます。たまには開けて空気を入れ替えた方がよいですよ。また、窓やサッシの結露などをきちんと拭いたり、お風呂場の換気をしたりすることも忘れず行いましょう。
冬はインフルエンザ予防のために加湿する家庭もありますね。しかし、手入れを怠ると逆にカビを撒き散らす原因となりますので、こまめな掃除をしましょう。
「オキシ漬け」はカビ対策でも活躍
浴室は湿度や温度が高く、カビが発生しやすい環境ですね。そのため、お風呂で使う道具は何もせずにいるとカビが生えてしまいます。そこで、浴槽にオキシ液を作って道具を入れてしまいましょう。
浴槽なら残り湯が使えるので効果抜群ですよ。またよくカビが生える排水口の部分は、お湯が流れないように止めておき、オキシ液を流し入れればその部分を洗浄、除菌、漂白することができます。
ほかにもタオルや服、プラスチック製品の対策に使えるでしょう。また、子どもが遊ぶおもちゃ、ぬいぐるみなどにも利用できますよ。
「オキシ漬け」の特徴と気をつけること
そもそも「オキシ漬け」とは
このいずれかをお湯で薄め、そこに漬け置くことで酸素の力が汚れを分解し綺麗にするのです。お風呂の道具は浴槽で、キッチン用品や換気扇などはシンクの排水口に栓をして漬け置くこともできますよ。
弱アルカリ性なので、汗や皮脂、泥、キッチンの油汚れ、服の黄ばみなどに効果を発揮します。オキシ漬けには、40~60℃のお湯を用意しましょう。
オキシ漬けはカビ取り以外にも使える
主成分は過炭酸ナトリウムと炭酸ナトリウムです。洗濯機で洗濯するとき、衣服用洗剤や柔軟剤を入れるタイミングでオキシクリーンなどを加えると漂白剤として使うこともできます。ただし、ウールやシルク、レザー、ドライマーク衣料には使わないようにしましょう。
パパの襟袖汚れや子どもの泥汚れのついた靴下などに困っているママは、オキシ漬けにすると落ちる可能性が高いですよ。オキシ漬けの後は手洗い、もしくは洗濯機で洗いましょう。すると、汚れと臭いの両方がすっきりしますよ。
オキシ漬けをするときのコツと注意点
色柄ものでも、すでに色落ちしたものや色落ちの可能性があるものには使えません。また、シルクやウール、麻、皮、畳などの天然素材、金属、塗装・コーティング・ワックスしているもの、大理石(天然、人造)などにも使用しないように注意しましょう。
アルミは変色し、ステンレスはコーティングが剥がれてしまいます。そのため、換気扇やシンク、五徳の素材によっては変色、コーティングや塗装の剥げ落ちの原因になる場合があるでしょう。また、天然大理石と人造大理石には使えませんが、樹脂製の人工大理石は大丈夫ですよ。
成功させるためには溶け残りを防ぐため、あらかじめお湯で溶いておいた粉を40~60℃のお湯に入れます。
オキシ漬けの流れやアイテム別の使い方
基本のオキシ漬けの流れを知っておこう
ただし、60℃以上のお湯は使わないようにしましょう。60℃以上になると、酸素の発生量が多くなり高温になるため、やけどなどの恐れがあるからです。
汚れ落ちが悪いと感じるときは、お湯の温度が低いことが多いようですよ。各温度のお湯の簡単な作り方は以下のとおりです。
・(約40℃のお湯)熱湯:水=2:3
・(約50℃のお湯)熱湯:水=1:1
・(約60℃のお湯)沸騰したやかんや鍋の火を止めた直後に同量の水を入れる