沐浴後の授乳について知りたい!授乳のタイミングや泣く理由
沐浴をしたあとで「授乳をした方がよい」「湯冷ましを飲んだ方がよい」など、様々な説を耳にすることがありますね。結局どうするのがよいのか、迷ってしまうママもいるのではないでしょうか。そこで今回は沐浴後の授乳についてまとめてみました。授乳するときのタイミングや沐浴後に泣く理由などもご紹介します。
赤ちゃんの沐浴後の授乳について
沐浴後の授乳は水分補給
沐浴をすると体温が上昇するため体からは水分が失われていきます。これは赤ちゃんに限らず、ママやパパの入浴時も同様です。
また沐浴をした後や入浴後も体温はしばらく上昇しており、汗をかきやすいため水分はさらに失われます。こうした失った水分を補うために、水分を補給することが大切と考えられているのです。
離乳食が始まるまでの赤ちゃんの水分補給は、基本的に授乳のみでOKです。最近では産院などでも沐浴後の水分補給に授乳を推奨しているようですよ。
水分補給で飲ませない方がよいもの
例えばカフェインを含む飲料です。カフェインはコーヒーをはじめとして、緑茶や紅茶、ほうじ茶などにも含まれています。カフェインを摂取すると睡眠に影響するといわれているため、注意が必要です。
果汁飲料も控えてください。果汁飲料は甘くておいしいため、まだ母乳やミルクしか飲んでいない時期に飲むと濃い味に慣れて、離乳食がうまく進まなくなる心配があります。
同じ理由で赤ちゃん用のイオン飲料やスポーツドリンクも飲むのを控えてください。甘くておいしいため飲みすぎてしまう可能性があります。また甘い飲料には虫歯のリスクも考えられます。
沐浴後の湯冷ましは基本的には必要ない
現在、湯冷ましの考え方は昔と少し違っていて、基本的には必要ないと考えられています。むしろ湯冷ましを飲むことでお腹がいっぱいになってしまい、その後肝心の母乳やミルクを飲んでくれない、というデメリットも指摘されているようです。
一方、近年の異常気象で気温が非常に高くなることがあり、赤ちゃんも以前より汗をかきやすくなりました。そのため「通常の授乳だけでは水分が不足するのでは?」と考える人もいるようです。時と場合によっては湯冷ましを飲ませることも必要かもしれません。
沐浴後の授乳のタイミングを知ろう
母乳の場合は沐浴後30分空ける
30分空けるのは、消化機能が働きにくいためです。本来、授乳すると消化するために血液が胃に集まってくるのですが、体が温まると全身に血液が流れやすくなって消化機能の働きが悪くなりやすいのです。
消化機能がうまく働いていない状態で母乳を飲むと、吐き戻してしまうこともあります。それを防ぐためにも、30分空けて体温が落ち着いてから授乳しましょう。
沐浴前も同様です。授乳した直後にお湯に浸かって温まると、やはり吐き戻してしまう可能性があるので注意してください。
ミルクの場合は沐浴後1時間空ける
腹持ちがよいのは、消化する時間に違いがあるためです。ミルクは牛乳成分をもとに作られています。赤ちゃんは消化機能が未発達であるため、牛乳由来のミルクは母乳よりゆっくり消化され、そのため腹持ちがよいのです。
沐浴後の授乳も、母乳は30分時間を空けるのに対して、ミルクは1時間空けるようにします。ただ1時間も空けると赤ちゃんの睡眠時間と重なるなど、生活のリズムに合わせにくくなるケースが考えられます。
そのためママによっては授乳間隔に合わせて沐浴の時間を調整しているようです。そうすることで赤ちゃんの生活リズムが整いやすくなりますよ。
沐浴後の授乳は絶対ではない
赤ちゃんの沐浴後の授乳は絶対ではなく、生活サイクルを乱してまでする必要はありません。無理に授乳時間を作るのではなく、ママや赤ちゃんの生活サイクルに合わせて、沐浴時間を変更するなどの工夫をしましょう。
また日によっては沐浴後に赤ちゃんが突然寝てしまうこともありますね。そんなときも「水分補給をしなくては」と起こしてまで授乳する必要はありません。
反対に沐浴直後にのどが渇いている様子を見せたり、汗をたくさんかいたりして「水分補給が必要だな」とママが判断すれば、のどを潤す程度の授乳をしてくださいね。