4歳女の子の身長は?平均値と身長を伸ばすための方法をご紹介
4歳になる女の子を持つママの中には、少し身長が低いのではないか、平均と比べてどうなのかなど、身長で悩んでいる方もいるかと思います。そんな方のために、ここでは4歳の女の子の身長の平均や、身長が低い場合の原因、身長を伸ばすための方法などについて、わかりやすくご紹介していきたいと思います。
まずは4歳女の子の身長の平均を知ろう
新生児のときと比べて身長は2倍に
みなさんは子どもが新生児のときの身長を覚えているでしょうか。実は新生児のときの身長は50cmほどしかありませんでした。その後、1歳になるころには70~80cmくらいまで身長が伸びます。年齢を重ねるごとにどんどん身長は伸びていき、2歳になるころには85cmくらいに、3歳になるころには92~93cmくらいまで身長が伸びます。
そしていよいよ4歳になるころには、100cmくらいまで身長が伸びます。新生児のときの身長は50cmほどでしたから、そのときと比べて身長は2倍近くまで伸びていることがわかりますよね。また、この時期は身長が大きく伸びる時期であることから、「第一次成長期」と呼んでいます。
ちなみに、4歳0カ月から、5歳0カ月までの1年の間でさえも、平均6~7cm伸びますよ。
そしてこの時期を過ぎていくと身長の伸びは少しゆるやかになり、1年の間に平均5~6cmくらい伸びるようになります。その後、10歳くらいになるとまた急激に身長が伸び出します。
注意すべき低身長は何cmかをチェック
当然、身長にはばらつきがあるため、成長曲線を描くとき、平均値からのばらつきの大きさはSD(標準偏差)という数値であらわされます。そして、同じ年齢の子どもの平均値と比べて、どれくらい身長が低い、または高いのかはSDスコアというものであらわします。
そして、このSDスコアが−2SDより身長が低い場合は「低身長」と呼ばれ、注意すべき低身長ということになります。
では、実際に4歳の女の子のSDスコアを見ていきましょう。4歳0カ月の場合、SDスコアは以下のようになります。
・平均値 99.5cm
・-2SD 91.9cm
・-2.5SD 90.0cm
つまり、身長が91.9cm以下であれば低身長であるということになります。後ほど詳しくご紹介しますが、低身長の場合、病気が原因となっている可能性もありますので、身長が-2SD以下の場合は小児科を受診してみてくださいね。
4歳の女の子の身長が低い場合の原因は?
原因1.成長ホルモンの分泌異常
原因はさまざまで、新生児仮死や遷延黄疸(せんえんおうだん)といった出産時の異常や、頭蓋咽頭腫といった下垂体の近くにできる脳腫瘍などがあり、ときには原因がわからないことさえあります。これらが原因となって脳の下垂体という部分から成長ホルモンが分泌されなくなると、身長の伸びが悪くなり、徐々に低身長が目立ってくるのです。
また、成長ホルモン以外にも、甲状腺ホルモンの分泌が不足したときにも低身長になることがあります。
原因2.骨や腎臓などの病気によるもの
まず考えられるものは骨の病気です。骨に異常がある場合、たとえ成長ホルモンが十分に分泌されていても骨は伸びないため、結果的に低身長になってしまいます。
また、小児慢性腎不全(小児CKD)という腎臓の病気によっても低身長になることがあります。腎臓っておしっこを作るところじゃないの?成長とどんな関係があるの?と疑問に思う方が多いですよね。
実は、腎臓はカルシウムなど骨の代謝に関係する物質を作っていたり、副甲状腺ホルモンという成長に関するホルモンの分泌を行っています。そのため、腎臓の機能に異常があると、低身長になってしまうことがあるのです。
原因3.遺伝のほかにストレスの場合も
また、「愛情遮断症候群」といって、親から十分な愛情を得られないと、そのストレスが成長ホルモンの分泌を妨げ、低身長になることがあります。そのため、虐待はもちろん、離婚や夫婦喧嘩、兄弟間での差別などがきっかけとなり、低身長になってしまいます。
病院は家庭環境に介入しづらいですし、虐待を受けていれば病院を受診することが難しいため気づかれにくいようですが、入院をすると身長が伸びるようになります。しかし、自宅に帰るとまた身長が伸びなくなるといったこともあるようです。