赤ちゃんにりんごはいつからOK?調理方法やアレルギーについて
りんごが赤くなると医者が青くなるといわれるほど、りんごは栄養満点です。一方でアレルギー特定原材料に準ずるものとして指定され、食物アレルギーを起こしやすい食材でもあります。赤ちゃんにりんごをいつごろから与えてよいのか迷うところですよね。赤ちゃんにりんごを与える時期や、おすすめの調理方法をご紹介します。
赤ちゃんのりんごデビューの時期や栄養
加熱すれば離乳食の初期からOK
大人は生食で食べることが多いりんごですが、赤ちゃんに与えるときには加熱して与えるようにします。りんごは加熱することで甘味が増し、赤ちゃんはさらに食べやすくなるのです。すりおろして加熱したりんごなら、生後5~6カ月くらいの離乳食初期の段階から与えられますよ。
細かく刻んで加熱したものは7~8カ月ごろ、1cm角くらいの角切りにして加熱したものは9~11カ月ごろが目安です。生のりんごを与えるのは1歳を過ぎたころからを目安にするとよいですね。
離乳食の中でも甘味があるため、デザートとして活用するとよいですよ。
離乳食期の赤ちゃんに嬉しい栄養も豊富
お腹の調子が悪いときでも、りんごには整腸作用があるために食べるとよいといわれていますよね。りんごには水溶性食物繊維の一つペクチンが豊富に含まれています。ペクチンには腸内の環境を整えたり善玉菌を増やしたりという効果が期待できますよ。
免疫力を高め風邪予防を見込めるビタミンCや、細菌から体を守る可能性があるビタミンAも含まれます。生まれたときにママからもらった免疫力が少しずつ低下していくころには、大切になる栄養素ですね。
抗酸化作用や糖質の代謝を助ける作用があるポリフェノールも含まれます。赤ちゃんに嬉しい栄養がりんごにはたくさん含まれています。
市販のジュースは与える時期や量を見極めて
これらのジュースはママが飲んでも甘味が感じられて美味しいと思いますが、赤ちゃんが飲むことを考えると味が濃いものともいえます。甘味が強いジュースを与えるとその甘味に慣れてしまうことがありますよ。
甘味は依存性があるため、甘いものに慣れるとより甘いものを求める傾向があります。赤ちゃんのころに甘いものに慣れ、より甘いものを求めるようになることは避けたいですよね。市販のりんごジュースを与えるときには、甘味への依存が起こらないよう与える時期や量を見極めることが必要ですね。
りんごを使った離乳食のお料理方法をご紹介
にんじんやさつまいもと合わせて
離乳食初期ならにんじんやさつまいもをやわらかく加熱した後マッシュして、煮詰めたすりおろしりんごを和えるとよいですね。
生のりんごとにんじんをそれぞれすりおろしたものを混ぜ合わせ、加熱して作るスープもおすすめです。粉ミルクをプラスすると赤ちゃんがより食べやすい味わいになりますよ。
りんごやさつまいも、にんじんをそれぞれ細かく刻み煮詰めたものを、ヨーグルトで和えたものは、腸の環境を整えたいときにおすすめのメニューです。離乳食の進み具合に合わせて、切り方を変えるとよいですね。
手づかみ食べ向きのおやきやパンケーキ
ホットケーキを作るときには、牛乳ではなく粉ミルクを使うのもおすすめです。大豆アレルギーの心配がないようでしたら、豆乳を使うアイデアもあります。
最初はりんごはすりおろして使いますが、あえて角切りにして煮詰めたりんごを使うと、歯ごたえに変化がつきます。りんご以外にもさつまいもやにんじん、バナナを一緒に混ぜ入れてもおいしいですよ。
おやきやパンケーキは多めに作って冷凍保存をすると便利です。
様子を見ながら生のりんごにもトライ
胃腸が発達し、自己免疫力がついてくるころになれば少しずつでも生のものが食べられるようになってきます。赤ちゃんにもよりますが、おおむね1歳~1歳半ごろには生のものを食べても身体に負担が掛かりにくくなってきますよ。
生のりんごを与えるときには、最初はすりおろしを少し様子を見ながら与えます。次第に薄いいちょう切りのもの、スティック状に切ったものなどにトライしていくとよいですね。