喪中と結婚式の参加が重なった!マナーと様々なケースの対処法
大切な友人や親戚から結婚式に招待されたものの、身内に不幸があり喪中となった場合、出席してもよいか迷うことがありますよね。喪中は慶事への出席は避けた方がよいとされていますが、すでに出席の連絡をしていた場合などはどうしたらよいのでしょうか。二次会だけでも出席したい場合など、マナーや対処法をご紹介します。
そもそも喪中とは?期間や意味を知ろう
喪中の期間は故人との続き柄で変わる
ママを中心に考えたとき、パパが亡くなると12~13カ月が喪中となります。ママの両親やパパの両親が亡くなったときも同じです。子どもが亡くなった場合は3~12カ月が喪中です。ママやパパの兄弟姉妹や祖父母が亡くなったときは3~6カ月が喪中となりますよ。
曾祖父母(そうそふぼ)や伯叔父母(はくしゅくふぼ)のときは喪中になりません。また、お腹の赤ちゃんを亡くしたママは悲しみが深いとは思いますが、流産や死産をしたときも喪中にはなりません。
ただ、これらは一般的なもので正式な決まりではありません。
忌中と喪中の違いを知る
忌中とはもともと神道で人の死が穢れにあたるとされ、穢れが「気枯れ」にあたるために神社に持ち込まないようにとされる期間です。仏式やキリスト教式では本来忌中という考えはありませんでしたが、習慣として忌中が設けられます。
・神道では「五十日祭」
・仏式では「四十九日法要」
・キリスト教では「召天記念日」や「五十日祭」
これらの以前が忌中となります。以降は故人との続き柄によって喪中といわれる期間が続きますよ。忌中は神社へのお参りを控え、故人をしのび厳しく身を慎むことが必要とされています。
お祝い事の参加は控えるのがマナー
お祝い事の中でも結婚式の場合は相手の都合もあります。喪中であってもぜひ出席してほしいと求められることがありますし、できれば出席してお祝いをともにしたいという気持ちを持つときもありますよね。忌中の場合は基本としては控え、喪中の場合はケースによります。
たとえば今まで都合によって挙げられずにいたママとパパの結婚式を、改めて挙げようと予定していた場合を考えてみましょう。忌中は延期するのがマナーとされていますが、喪中の場合は延期が難しければ挙行しても構いません。故人が楽しみにしていたという場合には、供養の名目で行うこともありますよ。
結婚式に参加するかどうかの様々なケース
「新郎新婦に相談」がベストな対応
新郎新婦がどうしても出席してもらいたい、お祝いしてもらいたいと希望する場合には、喪中であっても出席しても問題はありません。ただ、新郎新婦自体はよくても、親族の中に「喪中の人が出席するのは縁起が悪い」と考える人がいるかもしれません。
事情を話し、親族の方も了解が得られるのであれば神前での結婚式は出席を控え、披露宴や二次会だけ出席するという対応でもよいですよね。判断をするのは新郎新婦とその親族ですので、自分だけの判断では決めないようにしましょう。
主賓や余興などを頼まれている場合
特にそのような予定がない一般の出席者に比べると、欠席することで結婚式や披露宴の進行に支障がでることがあります。代理を立てる場合でも、誰を代理とするのかは新郎新婦が決めることなので、新郎新婦に相談をせず代理を勝手に立てて自身は欠席することは避けましょう。
代理が立てられないため、どうしても出席してほしいと頼まれた場合には、気持ちを切り替えて出席しましょう。また、続き柄が遠い親戚が故人の場合には、あえて弔事の話は伏せて出席をしても問題ありません。
悲しみが深くお祝いできないときは欠席を
招待状が届き出欠の連絡をする前なら、事情があり欠席をすることを連絡すればよいですね。ただ、すでに出席するという連絡をしている場合には、できるだけ早く欠席の連絡をする必要があります。
結婚式を挙げた経験があるママならご存知だと思いますが、日程が迫っている中で料理や引き出物をキャンセルすることは大変です。新郎新婦は結婚式の準備でバタバタとしている中で、式場などに変更依頼をすることになるのを忘れないようにしましょう。
新郎新婦とよい関係を続けるための対処法
断るときは理由は伏せて早めに伝えよう
「ご結婚おめでとうございます。この度ご招待をいただきましたが、やむを得ない事情により欠席をさせてください」このように記載をすれば、相手の方も察してくれますよ。
すでに出席の連絡をした後でも、心情的にどうしても欠席したい場合、最初は理由を伏せて早めに伝えるとよいでしょう。新郎新婦との間柄が近く、喪中であることを知っているようでしたら十分に通じます。そうではない場合は後日改めて欠席を詫び事情を説明しましょう。