赤ちゃんの食べムラはいつから始まるの?食べムラの原因と対処方法
昨日までは順調に食べていた離乳食を突然嫌がるようになる赤ちゃんの食べムラ、急な変化にママも戸惑ってしまいますね。赤ちゃんの食べムラはいつ、どうして起こるのでしょうか?気になる食べムラの開始の時期や原因とともに、その対処法についてもご紹介していきます。
赤ちゃんの食べムラが始まる時期とは
食べムラは1歳を過ぎた頃に始まる子が多い
赤ちゃんは生まれてから毎日ぐんぐんと大きく成長していきますが、1歳を過ぎたあたりから、それまでに比べると発育速度は緩やかになります。そのため、体重1kgあたりに必要とされる栄養量が少なくなるのです。
このように、必要となるエネルギー量が一旦落ち着くため、エネルギーを過剰摂取しないよう調整機能として食べムラが起こると考えられています。
また、自我が芽生える2歳前後も食べムラが起こりやすいようです。厚生労働省の調査によると、子どもの年齢が2歳代の保護者のおよそ30%以上が、子どもの食べムラに悩んでいるとされています。
幼稚園に入る頃には終わる傾向が
子どもが2歳代の保護者の30%以上が食べムラに悩んでいるのに対して、3~4歳では25%程度、5歳以上になると18%程度と少しずつ減少していきます。
4~5歳は幼稚園に入園する時期にあたりますね。この年齢では精神面や知能面が発達し、「あとでお腹が空いたら困る」「食べたくないけど頑張ろう」ということが理解できるようになるのです。
このように、幼稚園に入る頃にはほとんどの子どもの食べムラが終わると考えられます。食べムラは子どもの成長とともに、自然と解決していくケースが多いといえるでしょう。
食べる時期と食べない時期が繰り返される
そのため、急にご飯を食べることを拒否しだして食べムラが始まった、といってもずっと食べない状態が続くわけではありません。食べる時期と食べない時期を繰り返すのが、「食べムラ」なのです。
人間の食欲は、空腹具合だけが関係しているのではなく、身体が欲するエネルギー量や味の好き嫌い、その日の疲労感なども関係してきます。たとえば、「今、食べたいメニュー」と「実際に出された料理」のギャップなどによっても食欲は左右されます。
これは大人も赤ちゃんも同じです。赤ちゃんにだって、その場その場に応じた食欲というものがあるので、それが食べムラとして現れるのです。
赤ちゃんの食べムラの主な原因とは
食事への気持ちの切り替えができていない
食事よりも自分のやりたいことが気になって食事に集中できず、結果的に食べムラになってしまうのですね。
しかし、遊びの時間と食事の切り替えは大切です。「もうテレビの時間は終わりだよ」「ごはんを食べたら遊ぼうね」などといった声掛けをして楽しい気分で食事タイムに切り替えられるとよいですね。
また、食事の時間を習慣づけするためにも、毎日規則正しい時間に食事をするように心がけましょう。
食べムラが出るのは赤ちゃんの成長のあかし
けれど、食べムラをおこすことも赤ちゃんの発達段階に見られる成長のあかしなのです。食べムラは「ごはんを食べたい」という気持ちと「今はあまり食べたくない」という気持ちを赤ちゃんが持っている状態です。これは、まさに脳が発達しているからこそ起こっているといえます。
食べムラが起こる時期は一時的なものですし、長い目で見れば、赤ちゃんがしっかり順調に成長しているということでもあるので、過剰に心配する必要はありません。
歩き始めると食べムラが和らぐことも
特に1歳前後であればまだ卒乳していない子もいますし、奥歯の生え始めが遅い子もいるなど、0〜1歳児は食事に関して非常に個人差が大きいものです。一般的に離乳食は1歳半頃に完了するとされますが、同時に食べムラがよく見られる時期でもあります。
一方で、つかまり立ちをしたり歩き始めたりするのもこの時期です。本格的に歩くようになると、消費カロリーが増えるため食べムラが解消されることも多いです。このように、0〜1歳児の食べムラは、子ども自身の成長によって自然と和らいでいくケースもよくあります。