1歳の子どもの適切な睡眠時間は?一日の中でバランスのよい睡眠を
1歳になると生活リズムが整い、一日の睡眠時間も大体決まってきますよね。子どもにとって睡眠は成長に欠かせない大切な役割を担うため、十分に取れているか心配になるママもいるかもしれません。今回は、1歳の子どもの適切な睡眠時間を紹介します。お昼寝とのバランスを取って、質のよい睡眠を確保しましょう。
1歳の子どもに必要な睡眠時間を知ろう
夜は12時間ほど確保することが理想
1歳における夜の睡眠時間は大体「12時間」が理想といわれています。赤ちゃんから幼児になったとはいえ、まだたっぷりの睡眠が必要な時期なのです。
「寝る子は育つ」とよくいわれますが、子どもにとって睡眠は健やかな成長に欠かせません。睡眠中は成長を促す成長ホルモンが分泌されています。特に、眠りについてから30分~3時間に多く分泌されるといわれており、深い眠りにつくことでさらなる成長ホルモンの分泌を促すことができるのです。そのため、寝てから3時間以内に深い眠りにつけるよう環境を整えたいですね。
1日に1~2回のお昼寝の時間も必要
一日に午前・午後の2回お昼寝をする子もいますし、午後の1回だけになる子もいます。また、一度にまとめてたくさん眠る子もいれば、短いお昼寝を複数回繰り返す子もいて、お昼寝の回数や時間は子どもによって様々です。子どもが機嫌よく一日を過ごしていて夜もぐっすり眠るようであれば、回数や時間にあまり神経質にならなくても大丈夫でしょう。
1~2歳の1日の合計平均睡眠時間は11~14時間といわれているため、夜の睡眠時間と照らし合わせて昼寝の時間が考えられるとよいですね。
日中の活動で睡眠時間が左右する子も
体力のある子どもの場合、日中の運動量が足りないと昼寝をしなかったり夜の寝つきが悪くなったりして、結果一日の睡眠時間が少なくなってしまうことがあります。
また、1歳になると新しいことにチャレンジする機会も増えるでしょう。しかし、初めての経験は緊張やストレスを与えてしまう場合もあるのです。そうすると、寝つきが悪くなったり夜泣きをしてしまったりして睡眠の妨げになることも考えられます。ストレスになる刺激を一度に与え過ぎないなど工夫ができるとよいですね。
睡眠時間が短いとどんな影響があるの?
体や脳の発達にも影響しやすい
例えば、子どもの成長には、睡眠中に十分な量の成長ホルモンが分泌されることが大切です。成長ホルモンは骨や筋肉に働きかけ身長を伸ばすだけでなく、脳の発達を促すなど、体のありとあらゆる成長に働きかけるホルモンです。そのため睡眠不足で成長ホルモンの分泌が少なくなると、体や脳の発達に大きく影響してくるといえます。
また、睡眠がしっかり取れていないと疲労回復も十分できないため、免疫力が低下して体調不良の原因にもなるのです。
夜泣きの原因にもなり親子ともに辛くなる
睡眠不足になると、脳の前頭連合野の働きが弱まることが分かっています。すると、イライラしやすい、落ち着きがない、注意力が散漫するなどの症状が現れることがあるのです。その結果、ぐずりやすくなったり寝つきが悪くなったりするだけでなく、眠りの質も悪くなり夜泣きの原因にもなってしまいます。
夜泣きはお世話をするママも大変ですが、眠たいのに眠ることができない子どもも辛いですよね。1歳を過ぎてから夜泣きが再発したという場合は、一度睡眠時間が十分取れているかどうか見直してみるとよいでしょう。
ただ寝るだけでなく良質な睡眠を与えよう
例えば、
・朝の目覚めがよくなる
・日中元気に体を動かすことができる
・食欲が増す
・生活リズムが整う
・夜の寝つきがよくなる
・排便のリズムがつきやすくなる
などです。
子どもが良質な睡眠を十分取ると、ママの育児も楽になりますね。睡眠時間だけでなく睡眠中に体も脳もしっかり休めているかどうかが、質のよい睡眠には大切となります。