1歳は抱き癖がつくほど抱っこしたい!安心感が子どもにもたらす影響
子どもを抱っこしていると、周りの子育て経験者から「抱き癖がつく」と指摘されたことがあるママもいるのではないでしょうか。確かに一昔前は抱き癖を懸念する声が多かったようですが、今は少しずつ考え方が変わってきています。そこで今回は、抱っこによる安心感が子どもにもたらす影響について考えてみましょう。
なぜ抱き癖はよくないとされていたのか
泣けば抱っこしてもらえると子どもが覚える
そもそも抱き癖とは、子どもが抱っこをしていないと不機嫌になったり、抱っこをしてもらえるまで泣き続けたりすることをいいます。
かつては、泣けば抱っこしてもらえることを子どもが覚えてしまうと、なんでも要求が通ると勘違いし、わがままに育つのではないかと心配されていたようです。そのため、赤ちゃんのうちから思いどおりにならないこともあると教え、厳しく育てる風潮がありました。
泣いてすぐ抱っこすると自尊心が育たない
また、抱き癖がついてしまうと、子どもの自立が遅れ自尊心が育たないことも懸念されていました。子どもが自分の人格を大切にできるかどうかは、パパとママの子どもへの接し方によるという考え方は今も同じですよね。
しかし、時代を経て社会の状況も変わったことで、子どもの自尊心の育て方についても柔軟に対応していくことが必要になります。
抱っこによるママの負担を軽減したいから
また、このころはちょうど女性が社会進出し始めた時代で、育児の傍ら働きに出るママもいたようです。そのため、ママとしては少しでも育児の手間を省きたいというのが本音だったのかもしれませんね。こうした背景もあり、「子どもはママがあまり抱っこをしないほうがたくましく育つ」と前向きに考えられるようになったようです。
女性が育児と仕事を両立する生活は、今ではさらに一般的となりました。しかし、今は子どもと接する時間が限られているからこそ、密に接したいというママが多いですね。
1歳児の抱き癖を恐れず抱っこを勧める理由
抱っこするママの心音を聞き安心感を得る
1歳くらいになると「お腹が空いた」「おむつが濡れている」といった要求は、泣かなくても機嫌やしぐさでママに伝わるでしょう。しかし、嫌なことがあったなど、特に思い当たる原因がないときは、不安や甘えなどの気持ちから泣いているのかもしれませんね。
抱っこをして泣き止むということは、ママのぬくもりを感じて子どもが安心している証拠です。対応が早ければ機嫌の回復も早いので、迷わずに抱っこをしましょう。
愛情を感じることで自己肯定感を得られる
例えば、失敗を恐れずに挑戦する強い心や、周りの友だちを大切にする優しい心が育つでしょう。これは、根底に「自分はかけがえのない存在である」という自信があるからこそ芽生える気持ちです。そのような子には自然と友だちや仲間が集まってくるので、学生や社会人になってからも楽しいと思えることがたくさんあるでしょう。
抱っこが子どもの将来を決めるというわけではありませんが、愛する我が子の明るい未来を考えると、赤ちゃんのうちからたくさん愛情を感じてほしいですね。
オキシトシンが分泌され親子で幸福感
幸せホルモンとも呼ばれるオキシトシンは、子どもの心を安定させるだけでなく、体の成長や社会性も育むといわれています。
また、ママにとってもメリットは多く、リラックスしてストレスホルモンが減少したり、皮膚や粘膜の血液循環がよくなったりするでしょう。悩みや心配事が尽きない子育ても、この幸せなひとときがあれば乗り切って行けそうですね。
抱き癖がある1歳児のママの対応方法とは
忙しいママは家事をしながらのおんぶが楽
そのような忙しいママは、子どもをおんぶして家事をするとよいでしょう。抱っこ紐を使って抱っこをすれば両手は空きますが、前に子どもがいる状態では家事をしにくく、ストレスに繋がることもあります。また、前かがみの姿勢になりやすいので、激しい肩こりに悩むママも多いでしょう。
おんぶは抱っこと同様にママのぬくもりや心音を感じることができます。子どもは安心感を得られ、ママも猫背にならず抱っこをするよりも姿勢が楽でしょう。