甘やかしの育児は子どもの自立を妨げる!自立心を育むアイデアを紹介
子どもを甘やかすと自立心が育たず、将来ニートになってしまう可能性があります。そもそも「甘やかすこと」とはどういうことなのでしょうか?甘えさせるとはまた意味が違うようです。ここでは、甘やかすとはどういうことなのかに焦点をあて、自立心を育むためにママができることを紹介します。
子どもの甘えを受け入れることが大切
育児の甘やかしと甘えの違いは?
子どもはときにはママに甘えたい気持ちになり、いつも自分でやっていることも「ママがやって」といったり、わざとわがままをいったりして親の愛情を確かめようとすることがあります。このような場合は甘やかしても大丈夫でしょう。子どもは親から愛されているということを確信し、少しずつ自分にも自信がもてるようになってくるといわれています。
逆に危険な甘やかしは、過保護や過干渉です。すぐに手伝ってしまったり、子どもの考えを代弁してしまったり、自分の頭で考えることをしないということは、子どもの将来に悪影響をおよぼす危険性があるので気をつけましょう。
甘えさせると子どもの自己肯定感が上がる
ママはわがままをいわれたり、思い通りにならなかったときに暴れられたりすると「このまま放っておいたらわがままな子になってしまう」と危機感を感じるかもしれませんが、子どもの要求に応えて甘えさせてあげることは子どもに安心感(自己肯定感)を与えます。
ただし、要求に応えるといっても欲しがるままにお菓子やおもちゃを与えることではなく、子どもの気持ちに寄り添い、スキンシップをとることが大切です。
たくさん甘えた子どもの方が自立が早い
そもそも子どもは自分のことは自分でやりたい、自立したいという欲求をもっています。そして、前述で紹介した自己肯定感は自立を促す重要な要素になります。
自己肯定感が高い子どもほど相手を思いやることができ、安心感があるので早く自立することができます。反対に、甘えを受け入れてもらえた経験が少ないと、非行に走ったり、依存したりして、満たされなかった心を満たそうと現実逃避をするようになります。幼児期にはしっかり甘えを受け入れましょう。
子どもの自立をはばむ甘やかし育児
甘やかすと子どもは自立できない?
例えば、必要以上に「危ないからダメよ」などといってしまったり、「まだできないからね」と本人にやる気があってもママがやってしまったりしていると、子どもは失敗や痛みを学ぶ経験をしないまま大人になってしまいます。多少のケガなら許容するくらいの気持ちで、子どもに色々なことを経験させてくださいね。
また、欲しいといわれた物すべてを与えていると「働かなくてもママがなんとかしてくれる」「お願いすればなんでも手に入る」などと、お金の価値について間違った感覚をもって成長してしまう恐れもあります。
親都合の援助も甘やかしに
子どもがやりたいと思っていることや自分でできることまでママが先回りして行ったり、過干渉になったりすることは甘やかしになります。「ママ、◯◯して!」と子どもがいってきたときは自立のために必要な甘えですが、子どもの意に反して手を出すことは甘やかしになるので注意しましょう。
急いでいるときについ手助けしてしまうなあと思い当たる場合は、少し余裕を持って行動してみるのもよいかもしれません。子どもが自分から甘えてくるまでは見守ってくださいね。
甘えさせてよいのは何歳まで?
また、子どもは甘えを受け入れてもらえた経験を繰り返しているうちに、自然と甘えることが少なくなっていきます。何歳までというよりは、子どもが甘えてくるまでは甘えさせてください。
幼児期に完全に自立することはまずありません。小学校就学前になると子どもだけで頑張ってほしいと思うかもしれませんが、この時期はまだ甘える経験が必要です。子どもが甘えてきたときにはしっかりと受け止めてくださいね。
自立した大人ってどんな人?特徴は?
自分の力で物事を解決することができる
本当の意味で自立した大人とは、自分の言動や行動に責任を持ち、何か問題に直面したときに自分の力で解決する能力もあわせもつ必要があります。問題が起こったときに自分で解決することができず、親を頼ったり、親をあてにして将来を設計するような大人では、親がいなくなったとき、生きる術を失ってしまうかもしれません。
これからの時代に求められる人材も、単に学校の成績がよく勉強ができる人ではなく、自分で問題を解決し、コミュニケーション能力が高い人だといわれています。