マルチタスクは中途半端の元?効率のよい家事育児の方法をみつけよう
子育て中のママは「子どもの世話をしながら家事を行う」など、マルチタスクで作業を行うことが多いですよね。しかし「色々と手をつけたものの、どれも中途半端で思いどおりに進んでいない」ということはありませんか?今回はマルチタスクやシングルタスクをうまく使い分けて、家事育児を効率よく行う方法をご紹介します。
マルチタスクで物事が中途半端になる理由
脳は本質的に同時進行ができない
実は、脳は本質的に物事を同時進行できない作りになっているのです。そのため「子どもの相手をしながら食器洗いをする」といった作業は、瞬時に脳のスイッチを別の作業へと切り替えて行っています。
実際にはその瞬間に一つの作業しかしていないものの、高速で作業スイッチが入れ替わるので、一見すると同時進行しているように見えるのです。一般的にマルチタスクが得意とされる人は、この切り替えスピードが速いといわれています。
マルチタスクの方法が間違っている可能性も
タスクの切り替えは集中力を妨げ、情報の混乱も引き起こしやすくなります。その結果として、マルチタスクを行うほど作業効率が低下する可能性があるのです。
タスクの多い育児や家事においても、ひとつひとつ集中して行うシングルタスクで作業する方が効率アップにつながるといえるでしょう。
脳に悪影響をあたえる危険性もある
この「コルチゾール」は脳を萎縮させ、問題の解決や感情の調整、衝動のコントロールなどの能力低下を引き起こし、記憶力や認知能力まで影響を及ぼす可能性があるといわれています。
また、複数の仕事をこなしているという満足感は「ドーパミン」の分泌を促します。ドーパミンには中毒性があるため、脳に悪影響があるマルチタスクから抜け出せない状態を引き起こすのです。ほかにも、学力の低下や問題解決能力の低下なども弊害として挙げられています。
家事を効率よくするならシングルタスク
シングルタスクのメリット
シングルタスクを行うメリットとしては、まず「集中することで効率アップができる」という点があります。シングルタスクは一つの作業を集中して行うので、作業の質や効率アップにつなげることができるのです。また集中して行うことで時間の無駄がなくなり、着実にタスクを消化することができるメリットもあります。
さらに、シングルタスクでは一時保留にする作業がありません。そのためマルチタスクのように別の作業に邪魔されて思いどおりに進まない、といったストレスも軽減できますよ。
シングルタスクで家事をするコツ
シングルタスクで家事をするコツは、
1:普段同時進行で行っている作業を把握して、優先順位をつける
2:一つの作業が終わるまで次の作業は行わない
3:マルチタスクを無意識に行ってしまう場合は、今行っている作業を見えるところに書いておく
4:割り込みタスクはメモに残す
などがあります。
家事をしていると、今行っている作業以外の割り込みタスクを思いつくことも多いですよね。頭に浮かんだ事柄を気にしたまま作業を続けると、集中力が落ち効率ダウンにつながる可能性もあります。そのため、サッとメモに残して元の作業に戻るとよいですよ。
育児中はうまくいかないことが多い
集中して家事をこなそうと思っても、子どもがいればぐずりだして手を止めることもあります。また、料理を作っているときに「ママ、これ見て」など子どもが話しかけてくることもあるでしょう。育児中は、どうしてもマルチタスクをせざるを得ない場合があるのです。
シングルタスクは効率アップによいとわかっていても、育児中はうまくいかないことが多いですよね。子どもに手がかかる間は、臨機応変にシングルタスクとマルチタスクを使い分けて家事を進められるとよいのではないでしょうか。
ママを助ける道具を使ったマルチタスク!
家事家電を上手に使って家事をマルチタスク
例えば、時短につながる家事家電を使用するのも一つの方法です。食器洗い乾燥機や洗濯乾燥機、お掃除ロボットなどを使用すれば、通常なら時間がかかる家事もボタン一つで自動で行ってくれます。食器を洗いながら、洗濯しながら、掃除をしながらでもその間は別のシングルタスクに集中できるのです。
また、ミルクや離乳食作りに便利な電気ケトルやフードプロセッサーなどを利用すれば、料理の時短につながります。家電を賢く使えばママの家事労働が軽減できるだけではなく、時間の有効活用にもなりますね。