新生児の寝ぐずりの原因はなに?ママができる対策をチェックしよう
新生児はかわいいけれど、寝ぐずったときにあやして落ち着かせるのは、お世話の中でも大変で、悩んでいるママも多いことでしょう。おしゃぶりを与えてみても、授乳してもなかなか寝てくれなくて、泣いてばかりなんてこともあります。寝ぐずりの対応として何が正しいのか、どうしたらよいのか考えてみます。
新生児の寝ぐずりの基礎知識を紹介
夜泣きと寝ぐずりの違いとは
赤ちゃんは、眠くても上手に眠れなかったり、眠るのに抵抗してぐずったりするといわれています。「夜泣き」は一度完全に寝ているのに、突然泣き始めることをいい、寝ぐずりとは区別されています。
お腹が空いているわけでもなく、おむつが汚れているわけでもなく、室温も適切で、眠る環境が整っているのに眠れずぐずることは、新生児にはよくあります。
新生児のぐずりについては原因がはっきりわかっていませんが、胎内から外の世界に出てきた赤ちゃんには不安なのかもしれませんね。
新生児の寝ぐずりはいつまで続くのか
寝ぐずりは早い子だと産まれてすぐから始まりますが、なくなる月齢は子どもによって様々です。
一般的には、昼と夜の感覚が身につき、生活リズムが整いだす生後4~5カ月ごろを目安におさまってくるといわれていますが、2歳くらいまで続く子もいます。睡眠リズムが安定するころには、寝ぐずりも徐々に減っていくようです。成長とともに寝入ることも上手になります。
激しい寝ぐずりが続けば、「いつまで続くのだろう」と憂鬱になりますが、必ず終わりがくることなので、これも成長の一環だと前向きにとらえて、気を楽にして接したいですね。
新生児が昼間や夜に寝ないことがある理由
また頻繁に目を覚ますため、眠りの浅いことが特徴で、ちょっとした物音や刺激で起きてしまうことがあります。
新生児は、お腹の中から外の世界に出てきたことで、少しずつ脳が発達して、徐々に生活のリズムが整っていくと考えられています。周囲の声やおひさまの明るさを感じることは、体内時計の機能が刺激され、脳が発達していくのですね。
新生児の寝ぐずりの原因は何があるか
おむつが汚れていたり室温が不快のサイン
また新生児の頭に枕を置いている場合は、後頭部が汗ばんでいることもあります。一度はずしてみたり、ガーゼを1枚挟んでみたり、汗を拭いてあげてみたりしましょう。
逆に手足が冷えているときもあります。新生児の赤ちゃんは、体温調節がうまくできないので、体を触ってみて部屋の温度を確認し、服装の枚数も調節してみましょう。
お腹が空いていることを訴えている
新生児の赤ちゃんはまだ上手に母乳やミルクを飲むことができないので、2~3時間おきにお腹を空かせて泣き始めます。体力もないので、満足な量を飲む前に疲れてしまい、十分な量を飲めていない場合もあります。母乳やミルクを飲む量も個人差があって、少量で満足してしまう子や1時間ほどで空腹になる子など様々です。
赤ちゃんは成長とともにおっぱいやミルクを上手に飲めるようになりますし、赤ちゃんがおっぱいを飲めば飲むほどママのおっぱいの出もよくなってきますよ。
空腹を放置してしまうとグズグズ泣いてしまうので、サインを読み取って授乳してあげるとよいですね。
とくに原因がなかったり不安を感じていたり
そんなときは、ママがそばに寄り添って、ママのにおいや声を身近に感じさせるだけで、安心して落ち着くかもしれませんよ。
厚生労働省の調査によると、生後1~2カ月ごろは何をしても泣き止まないことがあり、1日に5時間以上泣き続けることもあるようです。ママのお腹の中とはまったく違う環境に出てきた新生児は、生きていくのに一生懸命です。早くこの環境に慣れようと、全身で周囲を感じて頑張っているのですね。
寝ぐずりがみられたときの対策について
おっぱいやおむつと室温をチェック
まずはお腹が空いていないか、おむつが汚れていないかチェックしてみましょう。授乳もおむつ替えもして、それでもまだぐずるなら室温が適温か確認してみてください。
特に赤ちゃんは体温調節機能が未熟なので、大人と同じ室温で不快に感じることがあります。厚着をさせていないか、クーラーが効きすぎていないか、こまめに確認しましょう。
赤ちゃんの快適な環境は、夏は26~28℃、冬は20~23℃といわれ、外の気温と室温の差を5℃以内に設定するとよいとされています。また室内の温度だけでなく湿度にも気を配って、濡れタオルを干したり、加湿器を使ったりして乾燥を防ぎましょう。