2歳の子どもが足を痛がったら?考えられる原因や靴選びのポイント
小さい子が足を痛がるとき、原因がわからず困ってしまうことがあります。病気が隠れている可能性もありますが、活発に歩けるようになった2歳の子どもは、靴が合っていないことも考えられます。今回は2歳の子が足を痛がったときの対処法や原因、靴選びについてご紹介します。子どもに合った靴を選ぶ参考にしてくださいね。
2歳の子どもが足を痛がるときの対処法
まずは子どもがケガをしていないか確認を
ケガをしていた場合、軽度のすり傷、切り傷や打撲の場合は家で手当てできるものもあります。しかしそれ以外は、外科か小児外科を受診した方がよいですよ。
ガラスや木片などを踏んでできた刺し傷は、小さく見えても受診した方が安心です。見えなくても深く刺さっていたり、皮膚の中で刺さったものが折れていたりすると、感染症を引き起こす可能性があるからです。
骨折するとひどく痛んで腫れる場合が多いですが、小さい子はそれほど腫れないこともあるようです。打撲か判断がつかないときも含めて、骨折が疑われる場合はすべて受診するようにしましょう。
足の疲れやストレスで痛みが出ることも
子どもは骨や関節が柔らかくて未熟なうえに動きが多く、足に負担がかかり関節などに疲労がたまりやすいこともあるそうです。夕方や夜に「足が痛い」と泣いて、朝には治っているなどというのは、これが原因かもしれませんね。
寂しい、かまってほしいなどという心のストレスでも足の痛みが出るといわれます。これは子どもが嘘をついているのではありません。
大人でも緊張するとお腹が痛くなることがあるように、子どもの心の不安定さが体に現れているのです。
痛みが続くときは病院を受診する
3~13歳くらいで発症しやすい足の病気に「ペルテス病」があります。太ももの骨の頭が壊死する病気で、男の子は女の子の約4~5倍かかりやすいといわれます。
「第一ケーラー病」は、4~5歳くらいに発症することが多く、足の甲の部分が壊死して発症します。また、白血病や骨肉腫でも骨や関節が痛むことがあるそうです。
X脚やO脚で痛むこともあります。2歳くらいまではO脚傾向で3歳くらいでX脚が強くなり、ほとんどの場合、約6~7歳で自然にまっすぐになるといわれます。しかし、程度が強ければ病院を受診した方がよいかもしれません。
足を痛がるのは靴が原因の場合もある
小さい靴や大きい靴は子どもの足を痛める
大きめの靴を履き続けると、靴の中で足がしっかりと支えられていない状態が続きます。すると、4歳くらいででき始める土踏まずが形成されず、足首が内側に曲がってしまう「内反偏平足」になる可能性があります。この状態だと疲れやすく、膝や腰に負担がかかりやすいのです。
小さい靴を履き続けると、足指が圧迫されて変形しやすく「外反母趾」になる可能性があります。「外反母趾」はひどくなると関節に強い痛みが出ることがあります。
お下がりの靴もなるべくなら履かせない
足の形もそれぞれ違い、甲が高かったり幅が広かったりします。前の子の足の形にフィットして癖が付いた靴を履き続けると、上でお話したようなトラブルが起きる可能性があるのです。
サイズアウトしやすい子どもに、お下がりはありがたいと感じるかもしれません。けれど子どもの足を守るために、できるだけ新品を履いた方がよいといえます。
もしお下がりをいただくときは、数回しか履いていないような、前に履いていた子の癖が付いていない靴で、子どもの足に合うものなら大丈夫かもしれませんね。
2歳の子ども靴はこまめにチェックを
子どもが痛がらず履いているからとママがチェックしないでいると、足の爪が変形していることも。それが進めば足の形自体が変形するかもしれません。
子どもの足の長さは平均で、2~3歳の1年間に約10.8mm成長するというデータがあります。また、15.0cmの足の子が16.0cmの靴を履くのは、23.0cmサイズの大人が、24.5cm以上の靴を履くことと同じだそうです。
なるべく3カ月に1度くらいは足の大きさを測り、ちょうどよい大きさの靴に買い替えられるとよいですね。
2歳の子どもの靴を買うときのポイントは?
子どもの足のサイズを測ってから購入する
子どもはじっとしていられる時間が短く、ママが足元で作業していると、のぞき込んで正確に測れないこともあります。子どもの目線上にお気に入りのキャラクターなどを貼ると、子どもは動きにくいかもしれませんね。
紙に子どもの足型を取る方法もあります。足のつま先とかかと、片足の左右で一番幅の広いところに先に印を付けると測りやすいですよ。
お店で測れば、足の幅や甲の高さも測ってくれることがあります。メーカーごとのわずかなサイズの違いなども教えてもらえ、子どもの足に合わせた靴選びの相談ができます。