夫婦、正社員家庭の子育てを知る。両立方法やメリットとデメリット
戦後女性を取り巻く環境は大きく変わり、女性が社会に出て働くことが当たり前になりました。子育て中のママが正社員で働くことも、決して難しいことではありません。夫婦ともども正社員で働いている家庭の、子どもに与える影響についてしっかり理解し、正社員として働くこととママであることの両立を考えましょう。
メリットがたくさん!共働き家庭の子育て
子どもの自立心が育ちやすい
むしろ、共働きであるほうが子どもの自立心が育ちやすいというメリットがあるそうです。ママがいつでもそばにいない分、身の回りのことを自分でやらなくてはいけないことが多くなるのがその理由です。
手伝ってもらえない分、自分で考え行動することが必然になり、そうした積み重ねが自信となって独立心も芽生えます。共働き家庭では3歳からの幼稚園ではなく幼いころから保育園に通うことも、しっかりした子どもに育つ理由といえます。
ママに憧れて仕事をすることに興味を持つ
看護師や保育士などママが就く職業そのものが子どもの夢になることも多いので、ママとしても仕事を頑張る気力になりますね。仕事をして疲れていても、家庭のことをしっかりこなすママは子どもの目には「スーパーウーマン」のように映ります。
仕事への取り組み方や姿勢を学ぶのも親の姿が見本になります。頑張る姿を子どもにも惜しみなくみせるようにしましょう。
教育費など将来の計画が立てやすい
子どもの教育費は高校、大学など進学するたびにまとまったお金がかかるようになります。今のうちから少しずつでも計画的に貯蓄をしていくことで、金銭面で進学の選択肢が狭まることも避けられます。
グローバル社会といわれる今、子どもが留学することも珍しくありません。そこで教育費の貯蓄は大いに役立ちます。
教育費だけでなく、マイホームや旅行のための費用など、目標をもって貯蓄をするためにもダブルインカム(夫婦ともに収入があること)は有利です。
夫婦正社員の家庭の子育てデメリット
子どもの急な体調不良のとき困る
当たり前のようにママが休むと思われていても、社会の中ではなかなか理解してもらえないのもつらいところです。申し訳ないという思いで休暇をとって、情けない思いをするのは本当に苦しいものです。
今でこそ、子どもをもつママが働きやすい職場環境が整いつつありますが、まだまだ十分ではありません。子どもが病気でも休みやすく、男女平等に看病ができる社会が待たれますね。
子どもと過ごす時間が少ない
ただ、子どもと過ごす時間が少ないことはデメリットではありますが、そのこと自体が子どもに悪影響というわけではないことは覚えておく必要があります。触れ合いの時間が短いからといって愛情が足りないことにはなりません。
短いなら短いなりにたくさんの愛情表現をして、子どもとの時間を大切に過ごすように心がけましょう。きっと、子どもも理解してママの愛情を受け止めてくれるはずです。
ママの時間がなくて余裕がない
余裕がなくなれば、ストレスがたまりやすくイライラして、ちょっとしたことでも怒ってしまうなどよくない状況に陥りがちです。「仕事もバリバリこなし、家庭でもテキパキ働き、いつも笑顔で優しいママ」になるのはとても難しいことですが、一緒に過ごす時間が限られている子どもにとっては、せめて自分の前だけでも笑顔でいてほしいはずです。
最近余裕がないな、と感じたら鏡で自分の顔が険しくないかチェックしてみてくださいね。
共働きの家庭の子育てがうまくいく方法
時短勤務や看護休暇などの制度を利用する
これらの制度は全て自己申告が必要なので、知っていてもいい出しにくいという状況もあるかもしれません。今でこそ育児休暇が男性でも取れると認知されてきましたが、実際には取れていないのと一緒ですね。
たとえば、子どもが病気で休まなければいけないときは「看護休暇」が使えます。雇用形態などの条件はありますが、申告した場合会社はこれを拒めません。
未就学児がいる家庭では夜間勤務が免除される、3歳未満の幼児がいれば時短勤務が選択できる制度などもあります。