お稚児さんに参加しよう!親子で気を付けたい衣装やマナーとは?
「お稚児さん」という名前はよく聞くけれど、どんな行事なのかよく知らない方も多いかと思います。子どもと一緒に参加してみたいと興味を持っているパパやママもいるかもしれませんね。そこで、お稚児さんの行事の意味や参加方法、衣装の準備の仕方などをまとめていきます。
お稚児さんの基礎知識を身に付けよう
お稚児さんってなにをするの?
「稚児行列」は、その稚児たちの修行の一環として始まり、今では、子どもたちの無病息災を願う行事として広く知られるようになってきました。各地方のお祭りやお会式(宗祖の命日など)、花まつりなどに合わせて行われることが多く、年に1回のところもあれば、春・秋の2回、数年に1回しか行わないところもありますよ。
現代では、きらびやかな衣装を子どもに着せて、写真撮影を楽しむイベントとして人気です。たくさんの子どもたちが、平安時代の公家の衣装を着て、決まったコースを練り歩きます。パパやママのシャッターチャンスがいっぱいですね。
お稚児さんって何歳からできるの?
何歳から参加できるかは、募集要項を見ると分かります。しかし、その募集要項はどこで探すとよいのでしょうか?
一番手っ取り早いのは、参加したい神社やお寺に直接問い合わせてみることです。日時や詳しい参加条件を教えてくれますよ。観光協会のホームページや地域の新聞、広報誌で募集していることもありますよ。
よく分からなければ、参加経験のある先輩パパやママを探して、詳しく聞いてみましょう。衣装や化粧の仕方、写真撮影のコツなども教えてもらえるかもしれませんね。
お稚児さんにかかる費用は?
一般的な稚児行列にかかる費用は、参加する神社やお寺によってまちまちですが、だいたい5,000~10,000円ほどです。申し込む前に確認しておく必要がありそうですね。
この参加費には、衣装代や化粧代が含まれていることが多いのですが、神社やお寺によって変わってきます。また、祈祷料やお土産台を参加費に含めているところもあるので、募集要項をよく見ておきましょう。
参加費には、子どもの足袋や草履、パパやママの衣装代は含まれていないことが多いですよ。その場合、追加の費用が発生します。
お稚児さんの身だしなみにまつわる疑問
子どもの衣装や着付けはどうすればいいの?
このように、お稚児さんの衣装は独特なので、自分で準備するのは難しいです。でも心配はいりませんよ。ほとんどの場合、会場で貸し出してくれます。
しかし着付けは、事前に指導を受け、パパやママが自分たちでやらなければならないことが多いようです。ネットで着つけ方を解説しているサイトもありますので、事前に予習しておくと、当日ジタバタしなくてすみそうですね。神社やお寺によっては、メイクや着つけまですべてやってくれることもありますよ。
髪型やメイクのやり方は決まりがあるの?
メイクは、顔を白く塗り黒丸の眉を描き、口はおちょぼ口になるように紅を塗るのが基本形です。黒丸は「位星(くらいほし)」あるいは「天黒(てんぐろ)」といい、公家の間ではやった化粧の仕方だそうですよ。
しかし、肌が弱かったり、アレルギーのある子もいますので、このようなメイクは強制ではありません。嫌がるようなら、無理にメイクする必要はないようですよ。
親の服装はどうするべき?
カジュアルすぎたり、露出が多い服装は避けましょう。また、殺生をイメージさせるアニマル柄や、ネガティブな言葉がプリントされたデザインもよくないですね。
基本的に、卒園式や入学式をイメージした、フォーマルな服装にしましょう。堅苦しいのが嫌ならば、ワンピースやジャケットでもいいようですよ。
生足はNGです。暑くても靴下やストッキングをきちんとはきましょう。靴は、汚れたものや崩れたものは避け、清潔で歩きやすいものにしましょう。
稚児行列は「稚児たちの修行の一環」で始まったということを、忘れないようにしておきたいですね。
神聖な場所で気を付けたいマナーのポイント
記念撮影はなるべく始まる前までに済まそう
例えば、行列の真っ最中に、カメラやビデオを持って子どもの周りを動き回るパパやママを見かけることがありますが、撮影に夢中になって、周りが見えなくなっていると危険です。事故やケガに結びつくこともありますよ。
できれば、撮影は行列が始まる前に済ませておきましょう。その方が落ち着いて撮影ができますし、行列が始まったら、歩くことに集中できます。まだ子どもも元気なので、いい表情が撮れるかもしれませんよ。
朝早くから、ハードスケジュールな一日です。終わったらすぐに帰れるようにしておきましょう。