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フランスの英才教育がスゴイ!得られる効果と取り入れたい教育法

フランスの英才教育がスゴイ!得られる効果と取り入れたい教育法

2017年のフランスの出生率は1.88。日本の出生率の1.43と比べても高い数値になっています。子どもが多い中で、教育面ではどのような英才教育がされているのかや、フランスの英才教育は子どもにとってどのような影響があるのかなどについて調べてみました。

幼児から始めるフランス英才教育

幼稚園ではどんなことを学ぶの?

フランスの幼稚園は子どものための小さな学校ともいえるほど、教育に力をいれています。

絵本の時間やお絵かきの時間、外遊びの時間もありますが、知育ドリルのようなもので学習する時間ももうけられています。授業時間と休憩時間がしっかりと分けられ、遊びを交えながらさまざまなことを学習していきます。授業内容は同じ幼稚園内でも担任の先生によって異なるようです。

特徴的なのは、担任の先生は授業時間のみを担当し、トイレや着替え、ランチやおやつの時間は担任の先生ではないアシスタントの先生が担当することです。

幼稚園から小学校へスムーズに移行できるようなカリキュラムになっているため、いわゆる「小1プロブレム」が起きにくいといわれています。

幼稚園は遊びより勉強重視

フランスの幼稚園は教育機関として考えられており、通知表(成績ノート)もあるそうです。どの部分が理解できているのかが記されていて、卒園までに理解できるようにするために使われています。

年少から知育ドリルのようなものがカリキュラムに取り入れ、年中になるとブロック体のアルファベットを学びます。年長は小学校入学前の準備期間としての要素が強くなり、筆記体のアルファベットを学んだり、文章を書く練習をしたりします。

勉強をする時間と休憩をする時間がしっかり分けられているのも特徴です。また社会性を身につけるためにクラスのなかで数人ごとの班を作り、班ごとに作業をおこないます。

勉強以外にも、遠足や季節の行事、工作などもありますよ。

幼稚園から飛び級がある

フランスでは幼稚園から飛び級をすることがあります。幼稚園で飛び級をする場合、年長を飛ばして小学校に入学するパターンが多いようです。文字の読み書きができていれば小学校1年生に入れるそうで、なかには2年生に入る子もいるそうですよ。

先生だけが飛び級をさせるかどうか判断するわけではなく、子どもの両親や子ども自身が飛び級をしたいかどうかが大切にされています。先生から飛び級を提案され、両親は飛び級をさせようと思っていたが、子どもが「飛び級はしたくない」と断ったため、飛び級はしなかったという家庭もありました。

幼稚園ではよほどのことがない限り進級できますが、留年するケースもあります。飛び級も留年も珍しいことではなく、よくあることだそうです。

フランスの英才教育で得られる効果

率先して自分で問題解決するようになる

フランスの有名な教育者であるセレスティン・フレネが始めた「フレネ教育」というものがあります。子ども自身が日常生活や興味のあることがらについて、自ら学習計画をたて学んでいくというものです。

先生から与えられた課題に取り組むのではなく、自分が疑問に思ったことについて友だちなどの力を借りて答えを出していくことで、どんなことでも自らの力で問題を解決していく力をつけることができます。

自分のペースで学習をすることができますが、計画的に学習を進めていかないと最初の計画通りに進めることができません。2週間ごとにどの程度学習が進んでいるのかを発表しないといけないので、率先して学習する力も身につけることができます。

小さい子どもから自立性を育てる教育

フランスでは幼児期から子ども扱いをせず「小さな大人」として接しています。社会性や自立性を養うために過保護な育児はしないそうです。

「自分で考えて自立をする」ことをとても大切にしています。子どもが泣いたときもすぐに構わず、最初は子どもの様子を見守るのも、大人が必要以上に関わると子どもが自分で考えようとしていることを遮ってしまうという考えがあるからです。

日本ではある程度大きくなるまで子どもと添い寝をすることが多くありますが、フランスでは乳児のころから自分の部屋で1人で寝ます。大人も子どもも個人の時間を過ごすことを大切にしていて、1人の時間を持つことで小さいころから自立の意識を持たせるのが目的だそうです。

小さい子どもから社会的能力を育てる教育

早い時期から集団生活に慣れさせることで、自分自身が社会の一員であるという認識ができ、社会的能力を育てることが可能です。

集団生活をおくるなかで、忍耐力や礼儀作法、食事の大切さ、時間を守ることの大切さなど、日常生活をおくる上で必要なことを実践的に学んでいきます。また他人の気持ちになって考えることの大切さも、周囲の人との関わりのなかで自然と身につけることができます。

レストランなどの公の場でも大人しくしている子どもが多いのも、自宅や公園などの騒いでもよい場所とレストランなど大人として振舞わなければならない場所とを区別し、そこではどういう態度をとるべきなのかをしっかりと理解しているからだといえるでしょう。

フランスの英才教育を取り入れよう

注意するときはヒントを与える叱り方を

日本では子ども同士のトラブルがあったときに「子どもがしたことだから」と親が関わることが少なくありません。しかしフランスでは子ども同士で解決できるように、積極的に親が関わろうとはしないそうです。

日本では誰かを叩いてしまったら「叩くのをやめなさい」といういい方をすることがありますが、フランスでは「叩くことは間違ったことだ」といういい方をします。何がどうだめなのかをしっかり理解させるためと、別の解決方法を子ども自身で見つけられるようなヒントを与えるための叱り方です。

「叩くことが間違っているなら、話し合いをしようかな」と子ども自身が考え行動に移すことで、早いうちから社会性や自己責任という概念を身につけることができるそうですよ。
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