学資保険のメリットとデメリットは?しくみや特徴を理解し賢く選ぼう
思っていたほど増えない
高度経済成長期の学資保険は利率が高かったため、少ない保険料で多くの保険金を受け取ることができました。しかし、現在の金利はそれほど高くないため、大幅な保険金の増加は見込めません。
利率は保険会社によっても異なります。なかには、もともと利率が低く、保険料より保険金の方が少ない保険会社も。それでも、満期まで加入すると利率が107%まで上がる保険会社もあるので、運用実績がよい会社を見つけましょうね。
保険会社が倒産することもある
保険会社は倒産などの万が一のことが起こっても、加入している生命保険契約者保護機構のおかげで、責任準備金の90%は保障されています。しかし、保証されている金額は90%なので、倒産した時期によっては、受け取れる保険金が減ってしまいます。
保険会社が倒産することは滅多にありませんが、まったくないとも言い切れません。そのため、学資保険に加入するときは、運用成績がよく、実績のある大きな保険会社を選ぶと安心ですよ。
学資保険を選ぶときのポイントは?
返戻率がどのくらいなのか
まず、選ぶときに注意してもらいたいポイントが「返戻率」です。これは保険料に対していくら保険金が戻ってくるかということです。例えば、支払った保険料と同額の保険金を受け取れた場合は、返戻率は100%ということになります。
ほかの保険と比べると学資保険の返戻率は高いといわれています。実際に返戻率が107%の保険会社がある一方で、返戻率が100%を切っている保険プランもあります。返戻率が100%を超える保険会社を選べば、満期を迎えるとお得になります。要チェックですよ。
満期はいつに設定するか
学資保険は、保険料を支払う期間を長く設定(=満期までの期間を長く設定)すると、月額の保険料が安くはなります。しかし、月額の保険料が安いと、大学入学時に「満期保険金」が受け取れないため、入学金の費用を別の方法で用意しなければなりません。
そのため、大学入学時にお金を受け取るために、月々の保険料を増やしてでも18歳で満期が迎えられる保険プランの方がよいです。満期の設定はいつお金が必要になるか考えて行いましょう。
加入できる子どもの年齢は会社によって違う
一般的に加入できる子どもの年齢は「0~2歳」「0~15歳」など、保険会社によって設定の幅も大きく異なります。また、同じ保険会社でも満期の時期によって加入できる年齢に制限がかかる場合もあります。
なかには妊娠中でも加入できる学資保険もあります。また、加入時の年齢や満期保険金額が上がると、毎月の保険料も上がり、月々の家計の負担が増えてしまいます。もし加入を検討しているのであれば、子どもが生まれる前や出産後すぐに加入した方が毎月の保険料の負担が軽くなり、無理なく積み立てることができますよ。
学資保険でおすすめの保険会社はどこ?
返戻率ナンバー1は「ソニー生命」
「ソニー生命」の学資保険は、返戻率の高さが業界ナンバー1の108%です。加入時には専属アドバイザーがニーズに合わせてプランを紹介してくれるので、適切なプランを選択することができますよ。自分の納得できるプランにきっと出会えるはず。
ソニー生命のHPでは、学資保険のシミュレーションをすることができます。無料相談も行っているので、まずはお気軽に問い合わせてみましょう。ソニー生命は、1度は聞いたことがある人の多い有名な会社なので安心ですね。
5年ごとの配当付き「フコク生命」
「S(ステップ)型」では、幼稚園入園祝い金・小学校入学祝い金・中学校入学祝い金・高校入学祝い金・大学入学祝い金・成人祝い金・満期保険金を受け取ることができます。子どもの成長に合わせて配当金が受け取れることから人気のプランになっています。
「J(ジャンプ)型」は大学入学時に積み立ててきたお金をまとめて受け取ることができるプラン。大学入学時に必要になる費用を保険金で補うことが可能です。高い貯蓄性をお求めのママはこちらのプランがおすすめです。
大学生活の支出をサポート「明治安田生命」
また、「全期前納払い」という全期間の保険料を一括支払いすると、返戻率が108%と高くなります。プランには保険金総額が「300万円」と「200万円」があり、おすすめは「300万円」。毎年の教育資金を70万円以上に設定すると、高額割引が適用され返戻率がアップします。
大学の教育費がかかるのは入学時だけではありませんよね。県外に進学する場合は、一人暮らしの費用や交通費など、教育費以外にも出費がかさんでしまうことも。毎年かかる大学生活の支出をサポートしてくれるのが「つみたて学資」の魅力ですよ。