学資保険のメリットとデメリットは?しくみや特徴を理解し賢く選ぼう
子どもが生まれると将来に胸を膨らませるママも多いですよね。ですが、気になるのが学費のこと。子どもにかかる学費にそなえる「学資保険」を耳にしたことはありますか?今回は学資保険のメリットやデメリットをご紹介します。そして、学資保険を選ぶときのポイントを参考に、保険会社を賢く選びましょう。
目次
- 学資保険のしくみや内容について知ろう
- パパとママで学ぼう学資保険のしくみと特徴
- 子どもの教育費はどのくらいかかるの?
- 学資保険の期間や保障内容は?
- 学資保険に加入するメリットは?
- 貯金が苦手な人でも教育費を貯められる
- 学資保険に加入すると税金控除がある
- 保護者の万が一の際には免除になる
- 学資保険に加入した場合のデメリットは?
- 元本割れを起こすことがある
- 思っていたほど増えない
- 保険会社が倒産することもある
- 学資保険を選ぶときのポイントは?
- 返戻率がどのくらいなのか
- 満期はいつに設定するか
- 加入できる子どもの年齢は会社によって違う
- 学資保険でおすすめの保険会社はどこ?
- 返戻率ナンバー1は「ソニー生命」
- 5年ごとの配当付き「フコク生命」
- 大学生活の支出をサポート「明治安田生命」
- まとめ
学資保険のしくみや内容について知ろう
パパとママで学ぼう学資保険のしくみと特徴
例えば、子どもが生まれてから18歳まで、毎月1万円の保険料を支払うと、大学進学時に200万円ほど受け取ることができます。この金額は自分で計画して貯金した場合と同じくらいです。この受け取れる時期や金額は保険会社によって異なるので、加入前に確認しておきましょう。
また、「入学祝い金」「子どもの医療保障」などの特典がつくのも学資保険ならではの特徴です。ほかにも、ママやパパの万が一の事態には保険料の納入が免除される保障が付きます。
子どもの教育費はどのくらいかかるの?
【幼稚園】
・公立:140,964円
・私立:348,687円
【小学校】
・公立:104,484円
・私立:915,215円
【中学校】
・公立:177,370円
・私立:1,006,001円
【高等学校】
・公立:275,991円
・私立:755,101円
【大学(日本学生支援機構調査)】
・国立:2,570,000円
・県立:2,645,200円
・私立:5,443,600円
さらに生活費を含めた大学4年間の教育費は、国公立で約400万円、私立では約800万円といわれています。
学資保険の期間や保障内容は?
また、現在では子どもの入学時期(中学・高校・大学など)に合わせて「入学祝い金」、18歳を満期に設定していると「満期保険金」が受け取れる保障がついていることが多いです。つまり、この保障内容であれば中学校・高校の入学時には「入学祝い金」、大学入学時には「満期保険金」が受け取れます。
さらに、生命保険会社によっては、子どもの医療保障を受けることもできます。「任意で付け足すタイプ」と「自動的にセットされているタイプ」があります。また、満期後は医療保障がなくなってしまうので、加入時に確認してみましょう。
学資保険に加入するメリットは?
貯金が苦手な人でも教育費を貯められる
まず、学資保険は貯金が苦手なママでも、保険金として教育費を貯めることができる点です。「子どもの将来のために」とわかっていても、意識して貯金するのは大変ですよね。月によっては、貯金できる金額にムラができ、「思っていたより貯められなかった」という事態になる可能性もあります。
しかし、学資保険は保険料を支払うことで、貯金が苦手なママでも半強制的に教育費を貯めておけます。進学時にお金がないということを避けられるので安心ですよ。また、大学への進学費用をすぐに用意できる余裕のない家庭は加入をおすすめします。
学資保険に加入すると税金控除がある
学資保険は生命保険の一種になります。つまり、生命保険に加入していると、所得税が最大4万円まで控除を受けることができます。これは年収350万円の人の場合、1年で8,000円ほどです。
1年単位で見るとあまり変わらないように思いますが、加入期間を0歳から満期を迎える18歳までで計算すると、144,000円の節税に。長い目で見るとバカにできない金額ですよね。
控除される保険料は1年で最大8万円です。しかし、学資保険に入ってもほかの生命保険に入っていれば金額によっては控除を受けることができない場合もあるので注意しましょう。
保護者の万が一の際には免除になる
自分たちにもし万が一のことがあったらと考えたことはありませんか?例えば、交通事故で重度な後遺症が残ったり、三大疾病になってしまったりと、何が起こるかわかりませんよね。免除の対象になるケースは保険会社によって異なるので、加入時にはしっかり見比べましょう。
学資保険は保険料の支払いが免除になっても大学の入学時に「満期保険金」を受け取ることができます。万が一のことが起きても、子どもの望む教育を受けさせてあげたいですよね。確実に教育費を確保するために加入するママも多いですよ。
学資保険に加入した場合のデメリットは?
元本割れを起こすことがある
まず、本来お金を増やすために加入した学資保険でも、場合によっては元本割れを起こすことがあります。学資保険はほかの保険に比べると、返戻率の高い保険といわれています。そのため、早期解約してしまうと、受け取れる保険金が大幅に減ってしまい、元本割れするケースもあります。
また、そのほかの医療保険や生命保険に加入したり、保障内容を追加したりすると、保険料より保険金の方が少なくなってしまうこともあります。加入時には保険金の見積もりを行い、必要以上に保険料を払いすぎないように注意しましょうね。