小学校入学前の教育相談とは?時期や流れ、学校との関わり方
障害のある子どもや発達が気になる子どものパパやママは、子どもの就学先をいろいろと心配していることでしょう。ここでは、教育相談までの流れや小学校入学前の教育相談、小学校入学後の相談先や学校との関わり方などを、パパやママが納得した上で子どもに合った就学先を選択し、毎日楽しく通えるように紹介します。
教育相談を受けるまでの流れについて
小学校入学前の教育相談、「就学相談」
障害のある子どもや発達が気になる子どもの家庭では、幼稚園、保育園年長のときに就学相談を行います。就学支援委員会が調べたさまざまな情報をもとに、家庭の希望と希望する学校の受け入れ態勢の有無、就学先を決めます。
就学相談では、家庭の希望と就学支援委員会の意見が分かれることも珍しくないようです。そんなときは子どもに必要な支援が十分受けられる就学先を選ぶようにしましょうね。
子どもが6年間通う学校ですから、疑問や不安は就学相談でクリアにしたいものです。
就学時健診で指摘を受けた場合
毎日たくさんの子どもと接している先生が、就学時健診の様子などを見て「通常学級に入ると苦労するかもしれないなー」と感じたときには、発達検査や知能検査をすすめられることがあります。
検査をすすめられたときは、すぐに療育センターに予約するとよいですね。就学時健診のあとは、混み合うことが多いですよ。のんびりしていると小学校入学に間に合わないということもありますので、早めの行動を心がけましょう。
必ずしも検査をすすめられたからといって通常学級が無理というわけではありませんよ。
小学校入学前に教育相談の通知が届いた場合
子どもの家庭での様子や得意なこと、苦手なこと、などの話しをすることになるでしょう。気になることは何でも聞いて、話して、子どもの小学校生活を楽しいものになるようにしたいですね。
友人ママのお子さんは、小学校入学前に就学先の校長室で教育相談を受けました。たくさんの先生方に囲まれ、緊張したのはママだけだったといっていました。教育相談をしている間、お子さんは就学することになる学級に行ってランドセルを置く場所やトイレの場所を確認したそうですよ。
小学校入学前の教育相談を具体的に紹介!
小学校入学前の教育相談の時期
自治体にもよりますが、幼稚園や保育園のうちから療育センターなどに通っている場合、子どもが年長になると勉強会や学校見学の場が設けられることがあります。そしてそれらを参考に就学相談に臨むことができます。
療育センターなどに通っておらず、就学先に迷う場合は、できるだけ早く幼稚園、保育園の先生や療育センターに相談することをおすすめします。子どもが年長になる前には準備を始めておいた方がよいでしょう。
就学先を決めるときには、子どもの幸せを1番に考えて決断してくださいね。
就学先が決まるまでの流れ
1.パパ、ママが教育委員会や幼稚園、保育園を通して、面談を申し込む
2.教育委員会と面談、子どもの発達検査や知能検査
3.幼稚園や保育園での様子を観察するため就学支援委員会の方が来園
4.就学支援委員会で審議
5.審議結果をもとに就学支援委員会と面談
6.就学先決定
という流れです。自治体によって違いがありますので、詳しくは地域の教育委員会に問い合わせてください。
就学支援委員会は、支援が必要な子どもの就学をサポートするために構成された専門家のチームで、医師、教職員、児童福祉施設職員などで構成させています。
ここで気をつけるポイントは、就学相談はパパやママが申し込みをしなければならないことです。通知は来ませんので注意しましょう。
各就学先の各学校、各学級の特徴
小学校の通常学級に通い、苦手な時間に通級指導教室などに行って学習するのは通級です。苦手な教科や落ち着かなくなってしまう時間のみ、指導教室の先生がサポートします。
特別支援学級は、学年の垣根なく児童が在籍し、授業はすべて特別支援学級で受けます。最近では特別支援学校の先生が常駐していることも多くなってきましたね。
特別支援学校は心身に障害のある子どもが通う学校です。ほとんどが少人数クラスで手厚く支援してもらえるのが特徴です。
小学校の通常学級に通い、すべての時間を通常学級ですごす通常学級は、1クラスの人数が多く、たくさんの子どもと触れ合えます。