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早い時期の隠れ肥満対策が大切!親が向き合うことで見つかる改善法

早い時期の隠れ肥満対策が大切!親が向き合うことで見つかる改善法

簡易で偏った食事による栄養過多

忙しいと出来合いのお惣菜やお弁当、外食で食事を済ます頻度が増える場合があります。市販のお惣菜は味つけの濃いものや油分過多のものが多いですよね。

濃い味つけやこってりした食事に慣れると、控えめな味つけやさっぱりした食事が物足りなくなりがちです。そうすると子どもはママが健康を考えて作った素材を生かした味つけのおかずでは満足できず、調味料をたくさんかけるかもしれません。濃い味になったおかずはご飯もすすみ食べ過ぎてしまいがちですよね。

ママが子どもの好みに合わせて料理し過ぎるのも肥満につながる可能性があります。子どもの好物は脂質やカロリーが高めのメニューが多い傾向があります。好物ばかり食べ過ぎれば子どもは栄養過多になるかもしれませんよね。

テレビと向き合いながらの孤食などが多い

ミネソタ大学とコロンビア大学で10年間継続して2,287人の10代の子どもとその親の調査をしたところ、家族との食事が少ない子どもの約6割が過体重で約3割が肥満でした。また、標準体重の子どもと比べて過体重や肥満の子の家庭では、食事中に明るい雰囲気が少ない傾向にありました。

これは10代の子どもの調査ですが、栄養の知識がない小さな子がひとりきりで食事すればパパママがバランスよく食べるように声をかけられませんよね。すると好きなものしか食べなくなりカロリーをとり過ぎる場合もあります。

双方向的なコミュニケーションがないテレビと向き合ってばかりいればさびしさから食べ過ぎて、小さな子どもでも10代と同じような結果になるのではないでしょうか。

食事から隠れ肥満を改善する方法

規則正しい時間に食事をとるようにする

子どもが夜食を食べたり朝食を食べなかったりすることが頻繁にあると、規則正しい時間に食事をとれなくなります。夜食を食べれば朝に食欲がなくて朝食を食べられない場合がありますよね。

家にいる子の場合は昼食まで我慢できずに間食をするケースもあります。そのときにスナック菓子などで済ませばすぐにお腹が空きやすく、一日のカロリー摂取量が大幅に増えるかもしれませんよね。

朝食をとらずに保育園や幼稚園に行き間食がとれない場合もありますが、過度に空腹な状態で食事をすると栄養の吸収がよくなります。これは体重増加を抑えたい子どもにはデメリットになる可能性があります。

規則正しい時間に食事をとり、それ以外の時間に空腹になり過ぎないようにすると食べ過ぎを防げますよ。

食事のバランスと適量を心がける

「東京都幼児向け食事バランスガイド」によれば幼児期の栄養バランスの目安は、一日に主食が子ども茶碗3~4杯、野菜やきのこなどの副菜が4皿、肉や魚、大豆などの主菜が3皿、乳製品が200mlの牛乳1本、果物がみかん1~2個です。

主食や主菜ばかりに偏らないようバランスを考えて食事を作りましょう。また、幼児期のおやつは胃が小さいために三食では栄養をとれない分を補うという意味があります。三食で足りない栄養をおにぎりやチーズ、果物などのおやつにして補うとよいかもしれませんね。

お菓子やジュースは必ずしも必要ではありません。多くても一日に100~200kcalにとどめた方がよいですね。料理は大皿に盛らずに一人分ずつ取り分けると適量にしやすいですよ。

偏食を見直しバランスのよいおやつを

子どもの偏食では野菜ばかり食べてご飯やお肉を食べなくて困るというケースは少なく、野菜嫌いでお肉やご飯ばかり食べるという子が多くいます。ご飯やお肉ばかり食べるのを放置すれば太りやすいですよね。

本来は野菜そのものを食べてほしいですが、無理強いすればよけいに嫌いになる場合があります。まずは子どもの好きなメニューに野菜ペーストや細かく刻んだ野菜を入れたり、子ども用の野菜ジュースを飲めるようにしたりすると野菜補給ができますよ。

ケーキやスナック菓子は高カロリー高脂質なものが多く、少量を食べてもカロリーオーバーになりやすく、また清涼飲料水の糖分は想像以上に多いです。頻繁に食べたり水代わりに飲んだりするのを控えるだけでも肥満を改善できる場合がありますよ。

生活環境から隠れ肥満を改善する方法

生活スタイルを整える

規則正しい時間に食事をとりたくても、生活リズムが乱れていれば食事の時間も乱れがちですよね。子どもに早寝早起きをしてほしくてもパパママができていなければ難しい場合があります。

平成8年に富山市内の小学1年生8,030人を調査したところ、朝食を毎日食べて睡眠時間も長い子どもの親よりも、朝食をほとんど食べなかったり睡眠時間が短かったりする子どもの親の方が肥満の割合が高くなりました。このことからもパパママが肥満の場合、子どもも肥満になりやすい生活スタイルになる可能性があると分かりますよね。

UCL公衆衛生学部のイボンヌ ケリー教授は、肥満になりやすい生活スタイルの改善は早ければ早いほどその後の人生によい影響があるとコメントしています。

親が積極的に子どもと遊ぶ時間を作る

子どもは体を動かして遊ぶ時間が少なければ、じっとテレビやゲームなどに向かっている時間が多くなるかもしれません。不規則な生活スタイルで食べ過ぎているうえに運動不足ならば肥満になる可能性が高くなりますよね。

太れば体が重くなり体を動かす遊びが苦手になりがちです。そのような子どもに運動するように言っても続かない場合が多くあります。けれども小さなうちなら「ママと一緒に公園で遊ぼう」と誘えば、喜んで一緒に遊び自然に体を動かせるかもしれません。

ただ、最近は駆け回って遊べる大きな公園が少なくなっています。いつもは車で行く買い物を子どもと一緒に歩いて行ったり可能であれば家で親子一緒にDVDに合わせて踊ったりして、なるべく体を動かして遊ぶ時間を作れるとよいですね。

家族みんなで食卓を囲む時間を増やす

先ほどお話したミネソタ大学とコロンビア大学が行った10代の子どもとその親への調査では、家族が一緒にする食事が週に1~2日でも、家族が一緒に食事をする機会がまったくない子どもによりも肥満が少ないという結果になりました。

ミネソタ大学のヘリカベルゲ氏は以下のアドバイスをしています。

・週に1~2回家族一緒に食事をとるだけでも子どもの過体重や肥満を減らす効果が期待できる
・家族そろっての食事は必ずしも長時間でなくてもよく、また、朝食・昼食・夕食のいつでもよい

忙しい毎日でいつも家族一緒に食事をするのは難しいかもしれません。けれどもできる範囲で栄養バランスを考えた食事を家族一緒に楽しめば、子どもの偏食や食べ過ぎが防ぎやすくなり肥満が改善できるかもしれませんね。
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