子どもがいるときの親戚付き合い。トラブル対策や配慮が必要な親戚
結婚して子どもが生まれると、親戚付き合いがわずらわしく感じてしまうこともありますね。しかし親戚とよい関係を保っていると、子育てで大変なときに助けてもらえたり、子どもの社会性が身についたりすることもあります。この記事では、親戚付き合いのメリットや親戚とのトラブルを減らすポイントなどを紹介していきます。
そもそも親戚ってどこまでの範囲?
どこまでもつながる血縁関係
実はこれが正解で、血縁関係であればどんなに離れていても「親戚」と呼ぶことができます。なんらかの血縁関係がある人を「血族」といい、家系図があればどこまでもたどっていくことができます。
親戚と似たような言葉に「親族」がありますが、これは民法で範囲が定められていて「六親等以内の血族・配偶者・三親等以内の姻族」とされています。私たちが普段「親戚」という分には、特に範囲は定められていないようです。
新しくできた婚姻関係
厳密には、血縁関係のない親戚を「姻族」と呼び、ママに兄弟がいれば、その配偶者も血のつながりがないので姻族に含まれます。前述したように、こちらも「親族」という範囲で見れば三親等以内と定められていますが、親戚と言えば制限はありません。
パパの従妹のおじいちゃんでも親戚と呼んで問題ないのです。ちなみに、ママとパパが離婚した場合は姻族関係は解消されますが、死別した場合は継続していきます。解消したい場合は「姻族関係終了届」を提出することが必要です。
この知識が使われないことを願いますが、豆知識として覚えておきましょう。
大事なのは関係ではなく親密さ
いくら叔母や従妹だからといって、数回しか会ったことがないのにいきなり相手の子どもを任されるのはママもちょっと困りますよね。中には「親戚なんだから!」と強引に頼んでくる人もいるかもしれませんが、ママがそうならないように気をつけたいものです。
親戚は範囲が決まっていないため、付き合いの方法によっては親密にも疎遠にもなります。よい親戚付き合いをしていきたいのであれば「親戚だから」ではなく、相手の環境や人柄を見て親交を深めましょう。
子育て中に親戚付き合いをするメリット
困ったときのピンチヒッターを得られる
とくに、同じような年代の子どもがいる親戚なら一緒に子どもを遊ばせられるため、用事があるときはどちらかの家に子どもを預けて出かけることもできますよね。一緒に遊べる友だちがいれば、子どもは喜んでお留守番してくれるので、置いて出かけても気が楽ですね。
親戚とよい関係を続けるためには、一方の家庭に負担が偏らないようにバランスを考えることが大切。子どもを預けるときも、みんなで食べられるおやつを持たせるなどの気配りを忘れないようにしたいものですね。
子どもの社会性を身につける練習の場になる
世代や性別、血縁関係も様々な人も集まりの中では、人と仲良くすることや空気をよんで順番に話すこと、その家の規則に従うことなど、自分の家庭や学校だけでは学べない社会性を身につけるチャンスです。
集まりでは小さい子でも「〇〇ちゃんはどんな食べ物が好きなの?」などと大人から質問をされて、パパやママ以外の人と話すことに慣れていきます。また、色々な人がいるので、人の気持ちを理解することや、自分と考えが合わない人とでも上手く付き合う方法を学ぶことができるでしょう。
自分の居場所を見つける練習にもなることでしょう。
子育てに関する様々な考え方に触れられる
子育て中はちょっとしたことでイライラしたり、子どもが思うようにならず焦ったりするものです。しかし、違う価値を持った人からアドバイスされると、自分の悩みが些細なことだと気づく場合もあるでしょう。
また、子育てを経験している親戚のおばさんからのアドバイスが、心に響くこともあるでしょう。子どもの発達が遅く、神経質になっているときに「子どもによって発達の時期が違うから心配しないで」と言われると、救われた気持ちになりますよね。
言葉や行動に特に配慮しておきたい親戚
子どもを望んで妊活をしている親戚
親戚の集まりに子ども連れで参加すると、親戚の人に子どもの生活などを聞かれてどうしても子どもの話題で盛り上がってしまいますが、妊活中の夫婦には、子どもに恵まれた夫婦にはわからない苦労があるでしょう。さらっと、仕事の話や世間話に話題を変える配慮をしたいものですね。
ママ友との付き合いなら子どものことでつながっていますが、親戚は子どもより、大人同士のつながりが強いですよね。子どもが成長しても、親戚づき合いは続くので、ほどよい距離でお付き合いができるように気をつけましょう。