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自己主張と甘えの違いとは?子どもの主張を尊重し心の成長を促す方法

自己主張と甘えの違いとは?子どもの主張を尊重し心の成長を促す方法

子どもが自己主張できるようになるのは自我が芽生えた証であり喜ばしいことですが、甘えとの線引きに悩む場合があるかもしれません。ここでは自己主張と甘えの違いを知ったうえで、子どもの主張を尊重することの大切さや、ほかの人の気持ちや状況を考えながら自己主張できる力を伸ばす方法などをご紹介します。

自己主張と甘えは「目的」が異なる

「自分の考えを知ってほしい」のが自己主張

自己主張が強い我が子に接していると振り回されることも多く、悩んでしまうママもいるでしょう。しかし自己主張とは自分の考えを相手に伝えることなので、それ自体に良い悪いはありません。

ただ、子どもは自分の意見が通らないと怒ったり、相手の気持ちを考えずに主張して喧嘩になったりする場合があるので、ママはなだめるのに苦労します。子どもは友だちと喧嘩したりママや先生に諭されたりしながら、適切に自己主張をする練習をしているのですね。

自己主張ができない子は意見の衝突による喧嘩は起こりませんが、相手に合わせてばかりでストレスをためている場合があり、フェアな人間関係を築きにくくなる可能性もあります。そう考えると自己主張ができるのは喜ばしいことなのです。

「思いどおりにしたい」という気持ちは甘え

思いどおりにしたいという気持ちが強くなると自己主張はわがままになりますが、そこには「ママに自分の言うことを聞いてほしい」という甘えがあるのです。例えば「おもちゃを買ってほしい」とママに言うのは自己主張ですが、要求が受け入れられないと泣きわめくのはわがままで、そこには「甘え」が入っています。

わがままを言って甘えているとき、子どもの目的はおもちゃではなく、ママに構ってもらい言うことを聞かせることになっているのです。ただ、どんな子にもママに駄々をこねて甘えたい気持ちがあります。

甘えてわがままを言うときは、ママが子どもに「相手の気持ちや状況を思いやること」、そして「自己主張を受け入れられないときもあること」を伝えるためのよい機会といえるでしょう。

甘やかしていると子どもはわがままになる

子どもの思いどおりにしてばかりいると、わがままな子になり良好な友だち関係を築くのが難しくなる場合があります。努力する気持ちも湧きにくく、問題が起こるとほかの人のせいにするようになるかもしれません。

子どもの要求どおりに物を買ったり、子どもができることを先回りしてやってしまったりするのは避けましょう。ただ、子どもはママには甘えるものです。下の子が生まれて自分が構ってもらえない寂しさ、入園や引っ越しといった環境の変化による不安などから、過剰に甘えてくる時期もあります。

かなえられない要求であれば断ることも必要ですが、寂しさや悔しさなどの気持ちは受け入れましょう。スキンシップなどで愛情を伝えると、子どもは安心感を得られるのでわがままも落ち着いてきますよ。

自己主張で子どもは多くの学びを得ていく

「自分で考える力」が伸びる

自己主張を通じて「自分で考える力」を伸ばすことができます。自己主張をする前には自分で考えて決めるというプロセスがあるからです。

自己主張だけでなく「おもちゃ買って~!」などと子どもが駄々をこねたときも、「おもちゃを買ってもらうにはどうしたらよいかな?」と質問してみましょう。子どもは「お手伝いをたくさんする」など、おもちゃをゲットする方法を一生懸命に考えるかもしれません。

自己主張やわがままを頭から否定せずに「その主張が通らない理由」「主張を通すための方法」などについて親子で話し合う習慣を作れるとよいですね。そうすると子どもは自分のことだけでなく相手の気持ちや周りの状況にまで考えがおよぶようになり、広い視野で物事を捉えて発言できるようになるでしょう。

子どもの社会性を育むことに繋がる

相手の意見をよく聞いたうえで自分の意見を相手に伝え、お互いに譲ったり譲られたりする自己主張のしかたができれば、よい人間関係が築けます。ただ、幼児期は友だちの気持ちがわからなかったり自分の要求を通すことだけに必死だったりして、相手を尊重することがまだまだ難しいです。

自己主張が強い子は、子ども同士の意見の通し合いで喧嘩が絶えない場合もあるでしょう。しかし子どもは「自分のやりたい遊びばかりしたら友だちに嫌われた」「友だちの要求を聞いておもちゃを貸したら喜ばれた」というように、友だちの反応を通して社会性を身につけていきます。

ママは子どもが友だちとの関係でいろいろな気持ちを感じたときに、その気持ちをよく聞いて寄り添えるとよいですね。

自己主張できる環境は安心と信頼を作る

子どもの自己主張は非常識だったり理屈に合わなかったりすることがありますが、内容はともかく子どもが自分の意見を表現することが大切です。ママはおかしな点を指摘するよりもまず、自己主張を受け止めましょう。

同意できなくても「そう考えているんだね」と子どもの意見に興味を示し、耳を傾けられるとよいですね。アドバイスするなら「ママは◯◯だと思うよ」と一つの意見として伝え、子どもの意見を否定しすぎるのは避けた方がよいでしょう。

非常識な考え方は、友だちとの関係や親子の関わりの中で少しずつ修正されていくものです。子どもが「どうせママに言っても否定される」と思うことなく安心して自己主張できる環境を作れると、親子の信頼関係は深まりますよ。

自己主張で子どもの心をぐんと伸ばそう

「自分で決めてもよいこと」は尊重しよう

子どもが自分で決めてもよいことに関しては子どもの意見を尊重しましょう。小さくても子どもの人生はその子のもので、自分で方向性を決める必要があるからです。

小さな子どもが自分で決められること・決めたいことは、今日着る服や自分が食べるものなど日常の些細なことが主となるでしょう。しかし子どもはちょっとしたことでも、ママの願いとは違う行動をしたがるものです。

ママは自分の考えとは違うことを子どもがするときに「~した方がよいと思うよ」と自分の考えを伝えても、それを強要するのは避けて子どもの考えを尊重しましょう。

食事のメニューや服の購入など、家庭の方針やお金の使い方に関してはママやパパが決めることで、必ずしも子どもの言うとおりにする必要はありません。
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