引きこもりがちな育児に不安。増える引きこもり育児の原因と対策
最近子どもとお出かけしていますか?今回は、0歳の赤ちゃんから3歳までの未就園児のママが陥りがちな「引きこもり育児」について取り上げます。引きこもり育児の原因や、絶賛引きこもり中のママの気持ち、子どもへの影響についてご紹介します。引きこもりがちな生活から脱出するヒントにしてみてください。
0歳~3歳ママが陥りがちな引きこもり育児
引きこもり育児とは?未就園児ママは要注意
周りの助けを受けることが難しく、家事や育児を一人で抱え込んでいるために、心も体も疲れてしまい、家に引きこもりがちになってしまうママは少なくありません。
特に、子どもが生まれてから幼稚園・保育園などで子どもを預けられるようになるまでは、子どもと2人きりの時間が長く続きますし、子育ては24時間休むひまはありません。さらに家のことも一人でこなさなければならないとなれば、外へ出ることが億劫に感じてしまうのかもしれませんね。
引きこもり育児の原因と増加の理由
例えば、育児や家族間トラブルが原因で産後うつなどになって外出意欲が失せてしまったり、些細なことがきっかけでママ友トラブルになって人付き合いが面倒になってしまったなど。その他にも、子どもやママの体調による問題や、年子や双子を一人で外に連れて行くのは大変といったことも原因のようです。
また、近年引きこもり育児は増えていると言われています。核家族化が進み、最近では人と関わらなくても生活できる環境が整っているので、わざわざ近所のスーパーに出かけなくても、インターネットで注文すれば買い物ができてしまいます。引きこもりやすい環境にあると言えます。
引きこもり育児中のママの気持ち
●元気すぎる2歳男児ママ
「週末はパパと3人で車で出かけるので子どもが騒いでもなんとかなる。だけどパパがいない平日は車もないし、電車だと騒ぐから周りの目が気になって、平日は家にこもってます。」
●生後8カ月の赤ちゃんママ
まだ赤ちゃんなので出かけるとなると荷物が大変。外へ出なきゃとは思うけど、赤ちゃんを連れて行けるところは少ないし、何よりベビーカーで買い物に出かけると周りの迷惑になりそうで気を使う。でも長時間の抱っこもツラい…。最近は買い物すら行かず、宅配を利用しています。」
子どもの性格や年齢によっても外へ出るのは一苦労しそうですね。
引きこもり育児がもたらす悪影響
子どもの体と骨の成長に悪影響を及ぼす
子どもの骨や歯の形成と発育をたすけるビタミンDは、太陽の光(紫外線)を浴びることで作り出されます。ですが、家に引きこもってばかりではビタミンDが不足し、骨が曲がったり骨折しやすくなる病気「くる病」などの原因になります。子どものくる病は全国的にも増えているので、1日1回適度な日光浴をして予防しましょう。
また、外へ出ることは多少歩くだけでも子どもの運動不足を解消し、肥満予防につながります。体を動かすと体力もつき、健康的な生活習慣を身につけられます。
子どもの五感や神経が発達しにくい
外へ出ることは体を動かすだけでなく、五感を刺激することにもなります。公園に良い香りのするきれいな花が咲いていたり、外を歩けば鳥がチュンチュンと鳴く声が聞こえたり、冷たい風が肌を触れたり。外には視覚や嗅覚、聴覚などの五感を使って感じられるものがたくさんあります。
公園で砂や石に触れて指先の感覚を育てるなどして五感を刺激すると、脳が活性化され、免疫力が高まり、ストレスにも負けない子に育つと言われています。
家の中に引きこもってばかりでは、五感は発達しにくく、ストレスを感じやすくなってしまいます。できるだけ多くの場所で様々なものと触れさせることが子どもの発達に良い影響を与えます。
引きこもり育児によるママへの影響
ママへの悪影響として最も心配されるのは、「育児ノイローゼ」です。
子どもとの時間が長いと、子どもの些細な行動でも気になって叱ってしまったり、子育てに不安を感じたりします。そうした育児に関わるストレスが影響し、精神的に不安定になってしまう状態のことを育児ノイローゼと言います。
悪化すると、子どもに手をあげたり、生きていくのも辛く感じるほど症状は重くなります。
育児ノイローゼは誰にでもなる可能性があるので、少しでも思い当たる兆候があれば、まずは少しずつでも外出するようにして、ママの心にも風通ししましょう。