家庭菜園は雨対策もしっかりと!雨対策と雨に強い野菜や草花の紹介
家庭菜園を行っていると、梅雨や秋雨など長雨で野菜や植物が傷ついてしまわないか不安になりますよね。雨対策にはどのようなことをする必要があるのか、地植えの場合とプランターの場合で対策にどのような違いがあるのかをまとめました。また、雨に強い野菜や草花も紹介したいと思います。
雨が続くと家庭菜園の植物はどうなる?
土が多湿になり病気や虫が発生しやすくなる
例えば、土が水分を過剰に含み、土の中の酸素濃度が低くなると、酸素欠乏症になる恐れがあります。このような病気になると、植物は生育不良などの問題を引き起こします。
さらに、じめじめした環境を好む害虫が発生しやすくなります。よく発生する害虫は「ナメクジ」「カタツムリ」「ホコリダ二類」などです。害虫は野菜に寄生し、葉や花に穴をあけるなどの食害をします。
これらの理由から土の水分管理は必要不可欠になります。特に雨に弱い野菜を育てる場合には、しっかりと雨対策をするようにしましょう。
常に土中が濡れている状態で根腐れしやすい
太陽が出ないと土の表面が乾かないだけでなく、土の中に水分が残りやすくなってしまいます。水が溜まってしまうと、酸素や養分が不足し、雑菌が繁殖してしまいます。その結果として根腐れを起こし、野菜も枯れてしまうことがあります。
子どもと一緒に大切に育てていた野菜が枯れてしまうと悲しいですよね。新鮮な水には野菜の成長に必要な酸素や養分が豊富に含まれています。常に野菜に新鮮な水を与えるために、水はけのよい環境を整えるようにしましょう。
雨滴の泥はねで土の中の病原菌が植物に感染
土の中にはウイルスや細菌など病原菌が多く存在します。そして泥はねが茎や葉の裏などに付着すると、そこから病原菌が野菜に感染し、病気になることがあります。
病原菌は高温・多湿の環境を好みます。この条件が整うと、病原菌は一気に繁殖してしまいます。このことから、特に梅雨が病原菌が繁殖しやすい時期といえます。
病気を防ぐためには泥はねが付着しにくい配慮をする必要があるということです。泥がはねても野菜に届かなければ病気になるリスクは低くなります。日々のお手入れから野菜が病気にならないような工夫をしていきましょう。
家庭菜園の雨対策をしっかり行おう
地植え、プランターの雨よけを自作してみる
これらを防ぐために、まずは雨をよける工夫をしましょう。手軽に行えるのは、雨よけカバーです。市販のものもありますが、家庭菜園用には少し高価に感じます。そこで、簡単に手作りしてみましょう。
作り方は、
1.株の周りを囲うように支柱を立てる
2.その上にビニールをかぶせ、紐でくくりつける
野菜に雨がかからなければ、これで完成です。支柱の高さを変えると、ビニールに水が溜まることもなく、野菜が雨にあたることも少なくなりますよ。
プランターは鉢底石を多めに入れる
鉢底石は水を効率よく排出するだけでなく、鉢底からほどよく空気を取り入れる通気性を確保する役割があります。これにより、土の中の病原菌を防いだり、根腐れを起こしたりするリスクを軽減させます。
使用する石は拾ってきた石でも問題はありません。市販されている石は、通気性や保水性が高く、植物の根があたっても負担のないように作られています。また、軽い石は使用後、処理がしやすく、重い石は鉢の転倒を防ぐことができます。使用用途に合わせて選ぶようにしましょう。
泥はね対策としてマルチングをしよう
マルチングは市販されているシートだけでなく、わらやバークチップなどで代用することもできます。最も簡単なものは庭で刈った雑草を野菜の根元に敷く方法です。これは草マルチングといわれ、枯れると野菜の養分にもなるので、一石二鳥です。
プランター菜園でもマルチングを活用することはできます。ほかにも、地面に近いところの葉をつんでおいたり、プランターが雨にあたらない場所に移動したりすると、泥はね防止になります。