赤ちゃんが寝るとうなるのは苦しいから?うなる原因と対処法とは
天使のような顔で眠っていた赤ちゃんが急に顔を赤くしてうなりだして、驚いてしまった経験があるママはいませんか?赤ちゃんが苦しそうにしていると、不安になりますね。しかし、赤ちゃんがうなるのは珍しいことではありません。今回はうなる原因や対処法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
赤ちゃんが寝ているときにうなるのはなぜ?
部屋が暑かったり寒かったりでうなる
ハイハイで動き回れるようになるまではお部屋の中で寝ながら過ごすことが多いので、部屋の温度調節は赤ちゃんにとって重要です。
赤ちゃんが寝ているときにうなるのは、もしかすると部屋が暑すぎたり寒すぎたりして、不快に感じているからかもしれません。赤ちゃんが過ごす部屋の適温は、冬は18~22℃くらい、夏は25~28℃くらいといわれています。
室温計でチェックするとともに、赤ちゃんの背中やお腹を触ってみてください。汗をかいているようなら暑すぎる、冷たくひんやりしているなら寒すぎて不快に感じている可能性がありますよ。
げっぷやおならが出なくて苦しい
とくに生後4カ月未満の赤ちゃんは、消化器官がまだ未熟なため、ガスが溜まりやすい状態である上、まだ自分で寝返りを打ったり、動いたりできないため、お腹の同じ場所にガスが溜まってしまいがちです。
大人でもお腹が張るのは苦しいものですよね。赤ちゃんもげっぷやおならが出なくて苦しいのかもしれません。お腹を触ってみて張っている場合や、ゴロゴロいっているようなら、ガスが溜まっている可能性があります。
赤ちゃんの体を縦にしてあげるとガスが出やすくなりますから、おっぱいやミルクの後はしっかりげっぷをさせてくださいね。
便秘でお腹が苦しくてうなることも
顔を真っ赤にしていきんでいる様子が見られたら、便秘になっているのかもしれません。お腹に温かいタオルをかけて、その上から優しく「の」の字を書くようにマッサージしてみましょう。
便秘が続く場合は、肛門にベビーオイルなどをつけた綿棒を1cmほどいれて、優しく刺激する肛門刺激という方法も効果的です。綿棒を肛門の中まで入れるのに抵抗があるのなら、まわりを少し刺激するだけでも効果が期待できますよ。
赤ちゃんの水分摂取量にも注意してくださいね。
赤ちゃんがうなっているときの対処法は?
部屋の温度調節をする
冷たい空気は下の方へ、温かい空気は上へ溜まります。ですから例えば、床にお布団を敷いて寝ている赤ちゃんは、大人が思うよりも冷えていることがあります。室温は赤ちゃんが実際に過ごす場所でチェックした方がよいでしょう。その際に、赤ちゃんに直接エアコンの風があたっていないかも確認してくださいね。
冬は寒さを心配し、厚着をしてしまいがちです。暖房を使うときは赤ちゃんの様子を見ながら、部屋の温度調節をしてくださいね。
また、湿度も大切です。快適といわれる40~60%くらいをキープするようにしてください。夏も冬も、室温調整とともに換気をきちんとして、きれいな空気を保ちましょう。
ベビー体操でガスを抜こう
赤ちゃんの足首を優しく持って、片足ずつゆっくりとお腹の方へ引き寄せるように曲げたり伸ばしたりします。自転車をこぐようなイメージです。
体操をする際は、赤ちゃんのがに股の足の形に逆らわず、無理に引っ張らないように気をつけましょう。マッサージや体操をしながら、ママが歌ったり、話しかけたりすると楽しいスキンシップの時間にもなりますよ。
うつぶせを嫌がらないようなら、うつぶせでお尻を反時計回りになでてあげるのもおすすめです。いずれも、お腹を刺激しますので、授乳直後は避けてくださいね。
赤ちゃんのうなりは4~6カ月くらいまで
しかし多くの場合、赤ちゃんのうなりは6カ月ごろまでに治まるようです。うなりの原因のほとんどがお腹の張りだといわれており、自分で動いて自然にガスを出せるようになる4~6カ月ごろには、うなりもだんだん少なくなっていくようです。
ただし、うなるような声だけではなく、違う声のトーンを出して自分の声で遊んでいる場合や、離乳食が始まったことが原因の便秘やガスによるうなりの場合は、6カ月を過ぎても続くことがあります。
成長の過程は赤ちゃんによってそれぞれ違うので、ママは赤ちゃんのペースに合わせて対処してくださいね。