2歳児の自己主張が激しい理由。うまく付き合う方法とおすすめの絵本
ついこの間まで可愛らしい赤ちゃんだった我が子が、手がつけられないほどのイヤイヤ期を迎えて困惑しているというママは少なくありません。2歳前後の子どもはできることや分かることが増えて、自己主張が激しくなる時期です。今回は自己主張の激しい2歳児とうまく付き合う方法と、おすすめの絵本を紹介していきます。
自己主張が激しくなる理由とその期間
自己主張が激しくなるのは成長の証
ついこの間まですやすやと眠っていた我が子が、気づけば猛獣のように暴れて反抗している…と、戸惑ってしまうママも少なくないでしょう。
しかし、2歳ごろに自己主張が激しくなるのは健全に発達しているという証でもあります。このころの子どもは、自分の感情や欲求をうまく抑えることができません。思いどおりにならないことや理解してもらえないことを全身を使って伝えようとしているのです。
イヤイヤ期といわれる時期はいつまで続く?
3歳を過ぎるとコミュニケーション能力が発達し、言葉で自分の気持ちを相手に伝えることができるようになります。そのため泣き叫ぶといった、感情を爆発させるようなことが減ってくるのです。
しかし、自己主張の強さはイヤイヤ期とは関係なく性格などにもよります。そのため「ここで終わり」というのが明確に見えにくいものなのです。あまり終わりを意識しすぎず、その時々の子どもの反応にしっかりと向き合いながら対処していくとよいでしょう。
この時期に避けたい子どもへの対応とは
しかし、中には子どもにとってよくない対応もあります。気をつけたいのは「子どもの自己主張を否定すること」「子どもが反抗することを先回りして避けること」です。
2歳児にとってのイヤイヤは、必要な成長過程の一つです。ママやパパが無理やり抑え込んでしまうと、子どもは「気持ちを受け止めてもらえないんだ」と思うようになってしまいます。失敗や感情の爆発を両親がどう受け止めるのか、子どもの発達にとって非常に大切な要素だと心しておきましょう。
子どもの自己主張に上手に付き合う方法
子どもの気持ちに寄り添って共感する
イヤイヤが激しくなってきたとき、優しく子どもの気持ちを代弁してみてください。「自分でやってみたかったんだよね」「うまくできなくて悔しかったんだね」など、うまく言葉にできない子どもに代わって状況を説明すると、気持ちの整理がつきやすくなります。
子どもがわがままを言ったときも「お風呂入りたくないんだね」「歯磨きイヤだったんだね」と、いったん共感の姿勢を見せることが大切です。その上で「でもお風呂に入らないと臭くなっちゃうかもよ?」など、提案をしてみてください。
抱きしめると落ち着くことも
最初は理由があって感情を爆発させていたのが、だんだんとエスカレートして、自分でも抑えられなくなってしまうことがあります。子ども自身も「何で泣いているのか分からない」という状態になってしまったとき、ママが優しく抱きしめることが心の安定に繋がります。
2歳児の不安定な心は、パパやママの「無償の愛」で安定を得ることができるのです。「またイヤイヤか…」と思うこともありますが、グッとこらえて抱きしめれば、ママも子どもへの愛情を再確認できるでしょう。
困ったらしばらく放置しても大丈夫
子どももママも、ヒートアップして冷静になれないときは、少し距離を置いてみるとよいですよ。お互い感情的になったままではなにも解決しません。ママが隣の部屋に行ってみたり、少し離れたところで家事をしてみたり、子どもをしばらく放置してみましょう。
2人の感情がクールダウンしてきたら、子どもが主張したかったことを冷静に聞くことができますね。子どもとしても、ママがしっかりと気持ちを聞いてくれれば、かんしゃくを起こすようなことは少なくなっていくでしょう。
自己主張の強い2歳児にぴったりな絵本
イヤイヤ期の子を描いた「いやだいやだ」
この本は、そんな子ども自身が「イヤイヤと言うことはよいことではない」と気づくきっかけになる本です。主人公のルルちゃんが「いやだいやだ」と言っている姿に、子ども自身がどう感じているのか、ゆっくりと様子を観察しながら読み進んでいくとよいですよ。
自分もしてしまう「イヤイヤ」を続けることで、周りのみんながどうなっていくのか、子ども自身も感じるところがあるでしょう。本の最後は「どうするの?」で終わるので、子どもと一緒にイヤイヤし続けるとどうなるのか、どうしたらよいのか考えてみましょう。