寝ている赤ちゃんが突然泣く理由。寝言泣きの見分け方と正しい対処法
子育て中のママの悩みの一つに、「赤ちゃんが夜中に突然泣き出してしまって寝られない」というのがあります。ママの方も、睡眠不足でぐったり疲れますよね。でも、これにはちゃんとした理由があるようです。寝ている赤ちゃんが夜中に突然泣きだす理由と、その適切な対処の仕方についてご紹介します。
赤ちゃんが寝ながら突然泣き出す理由
空腹やおむつなど、不快を感じているから
赤ちゃんの夜泣きの原因は、「精神的な不快」と「肉体的な不快」の二つに分けられます。「精神的な不快」は、なんらかの理由で赤ちゃんが怖かったり、不安を感じたりしているのが原因です。大好きなパパやママに抱っこしてもらえば、安心して泣き止むでしょう。
「肉体的な不快」は、抱っこしたくらいでは泣き止みません。赤ちゃんも全力です。原因として考えられるのは、空腹やおむつが濡れているなどです。そのような場合は、授乳やおむつ交換をしましょう。それで泣き止むようなら、赤ちゃんは「お腹空いた」「おむつが気持ち悪いよ」と言いたかったのでしょうね。
病気が原因で泣くことも
部屋の温度が原因ではないようなら、うんちやゲップがうまく出せていないのかもしれません。背中をトントンする、お腹をマッサージするなどしてみてくださいね。それでもまだ夜泣きが続くようなら、病気の可能性も考えましょう。赤ちゃんはどこが痛いのかを言えないので、激しく泣いて訴えるのです。
熱を測る、顔色、唇の色などを見てみましょう。鼻が詰まって苦しそうにしていないか?嘔吐や下痢はないか?など、気になることがあるようでしたら近くの小児科を受診してくださいね。
睡眠リズムが原因!寝言泣きかも
一晩のうちにレム睡眠とノンレム睡眠が、交互にやってきます。これを、睡眠リズムといいます。
夢を見るのはレム睡眠のときだといわれていて、脳が起きている時間帯です。赤ちゃんは、このレム睡眠のときに、寝言泣きという泣き方をすることがあるようです。
寝言泣きは睡眠リズムによって起こる大人の寝言と同じようなものなので、泣き始めたらすぐにお世話を始めずに2~3分くらい様子を見るとよいでしょう。
赤ちゃんの睡眠の特徴と寝言泣きとの関係
未発達で睡眠リズムが短い
先ほどご紹介したように、レム睡眠とノンレム睡眠が交互にやってくることを睡眠リズムといいますよね。睡眠リズムは大人だと、大体90分間隔で繰り返すようです。つまり、90分ごとに熟睡している時間と眠りが浅く夢を見ている時間を繰り返しているのですね。
これに対して赤ちゃんは、40〜60分間隔でレム睡眠とノンレム睡眠が繰り返されるようです。睡眠リズムが短いため、夜中に何度も起きてしまうのでしょう。
睡眠リズムが短いのは、体が未発達なのが原因です。ですから、体が成長するにつれてこの睡眠リズムの周期は、徐々に長くなっていきますよ。
寝ぼけているだけの寝言泣きと夜泣きは違う
夜泣きは、お腹が空いていたり、おむつを交換してもらいたかったりなど、何か不快なことを解消して欲しくて泣きます。しかし、寝言泣きは、あくまでも「寝言」です。言葉が話せない分、泣き声で寝言を表現していることになりますね。
つまり、寝言泣きは、赤ちゃんが夢を見て寝ぼけているだけということになります。何か怖いことを思い出して、夢に見ているのかもしれませんね。しばらくすると、自然に眠りに入ることがほとんどですよ。
夜泣きと寝言泣きの一番大きな違いは、泣く理由です。寝言泣きのときは夢が相手なので、そっと見守りましょう。
リズムがある!寝言泣きの見分け方
それは、赤ちゃんが寝てから泣き出すまでの間隔をチェックすることです。赤ちゃんが夢を見るレム睡眠は40〜60分間隔ですから、この間隔で泣いているときは、夢を見て寝言泣きをしている可能性が高いといえます。
これに対して、夜泣きは不規則です。授乳やおむつ交換のタイミングで泣き出します。つまり、寝ている時間と泣いている時間の間隔を調べると、夜泣きか寝言泣きなのかを、ある程度区別ができますよ。