4月生まれの子どもは本当に有利?子どもの成長や恩恵についてご紹介
「4月生まれの子どもは、ほかの月に生まれた子たちよりいろいろ有利」と聞いたことがあるママもいるでしょう。そういわれるとどのようなことが有利なのか、気になりますよね。そこで、子どもにとって有利なこと、ママにとって助かることなどをご紹介します。
4月生まれは有利という説は本当?
乳児期の間は成長に差がつきやすい
自分でできることが多いと、園内で、「しっかりした子ども」「自分でできる子ども」として、褒められる場面が多くなります。このように、たくさん褒められて、色々なことに積極的になれるのも、4月生まれのメリットの一つといえますね。
親の立場で考えると、4月生まれの子どもは、入園までの期間がたっぷりあるので、トイレトレーニングや集団生活のための下準備などを焦る必要がなく、ゆったりと子育てすることができるという利点もあります。
プロスポーツ選手にも4月生まれが多い
ある統計によると、プロ野球選手は4〜6月生まれが最も多く、1〜3月生まれの約二倍の開きがあります。Jリーグの選手にもほぼ同じ傾向があり、これらは「相対年齢効果」と呼ばれているそうです。
日本の学校では、4月から小学校に通い始めますので、3月生まれは6歳になるとすぐに入学し、4月生まれは7歳で入学します。すると、そこにはほぼ1年の格差が生まれ、このことがスポーツの上達や実績に影響を及ぼすと考えられているのです。どうやら、統計的には「プロスポーツ選手は4月生まれが多い」といえるようです。
児童手当の総額給付が多くなる
児童手当の導入により、15歳までの子どもの扶養控除はなくなりましたが、「12月31日現在16歳以上の子ども(控除額38万円)」「12月31日現在19歳以上23歳未満の子ども(控除額63万円)」については、扶養控除が残っています。しかし、残念なことに、12月31日の段階での判定のため、1〜3月生まれの子どもは、控除が1年間遅れるのです。
なぜ12月31日が基準日になっているかというと、税金の計算のための都合だとか。ということで、同じ年度なら、「4月2日~12月31日生まれは、1〜3月生まれより児童手当の総額給付がちょっとだけ多い」ということになります。
働くママにとって4月生まれは理想的
育児休業給付金の恩恵を最大限に受けやすい
さらに、育児休業給付金の恩恵を最大限に受けることができます。育児休業給付金とは、育児休業中に申請することでもらえる給付金のことです。育児休業中の人が生活に困らないようにするために、国が設けている制度です。
育児休業給付金は、子どもの1歳の誕生日までの期間が対象となりますので、4月生まれだと、年度始めに合わせて仕事復帰したいと考えているママにとって、ピッタリのタイミングなのです。
対応年齢で保育園選びの幅が広くなる
待機児童が多い都市圏などでは、年度始めの4月入園を逃すと、年度途中で認可保育園に預けることはほぼ不可能に近いといわれています。その点、4月生まれは、4月の時点で受け入れ月齢の条件をクリアしていることが多いので、やや有利ということになります。
地域の受け入れ状況によって変わりますが、月齢が足りないために、園選びの選択肢が少なくなってしまう場合があります。そういう意味で、4月生まれは、保育園や幼稚園選びの幅が広いといえるでしょう。
ある程度成長しているのでママも安心
できれば、首がしっかりすわる時期や1人座りができる時期、ハイハイができるようになる時期に入園させたいものです。その点、4月生まれならば、園児の募集が多い4月の頃には、ある程度成長し、体もしっかりしてくるので、新年度に合わせた入園をさせても安心です。
生まれてから1年後の入園ということになるので、園についての情報収集をしたり、口コミを教えてもらったりする時間も、たっぷりあります。納得いくまでじっくり考えながら、子どもに合った保育園、幼稚園選びができます。