お風呂前後の白湯は赤ちゃんに必要?タイミングや作るときの注意点
里帰り出産などをすると、おばあちゃんから沐浴のあとに白湯で水分補給させるようにいわれたママも多いのではないでしょうか?しかし、ママ友からは白湯を飲ませてないと聞いたりすると、本当に白湯が必要なのか迷ってしまうものですね。そこで、白湯の利用の仕方についてご紹介していきます。
赤ちゃんに白湯はいつからOKなの?
水分補給としての白湯は生後2カ月頃から
もともと赤ちゃんは、母乳やミルクで栄養と水分を補給しているのですから、お風呂上がりだからといってことさら白湯にする必要性はないのです。新生児の赤ちゃんはとくに、白湯よりも母乳やミルクの方がきちんと水分を吸収することができるのです。
もし白湯を与えるなら、生後2カ月からにしましょう。ただし、飲ませ過ぎないことと、授乳の量に影響があるタイミングはずらすことを心がけましょう。
また、薬を服用する場合にはミルクよりも白湯を利用するとよいですね。
離乳食の練習としてなら5カ月頃から
生後5カ月ごろというと、あと1~2カ月の間に初期の離乳食へ突入する赤ちゃんがほとんどでしょう。それまでは母乳やミルクのみだった赤ちゃんが、それ以外のものを口にしていきます。
白湯は、離乳食開始前に母乳やミルク以外の味に慣れさせておくという意味合いもあります。味のない白湯から重湯にするときに自然と移行することができるでしょう。
また、便秘がちな赤ちゃんは水分が不足している場合もあります。それを少しでも緩和するために白湯が役立つこともありますよ。
白湯は飲ませなくても大丈夫!
白湯の作り方と特徴ですが、水を一度沸騰させたものを冷まします。沸騰させて冷ますことで、殺菌効果があるといわれていますね。また、水道水をそのまま飲ませるより、体への吸収率が高くなるそうですよ。
水道水より水分の吸収率が高くなるといっても、母乳やミルクに比べると比較になりません。母乳とミルクは赤ちゃんの成長のために必要なものがきちんと含まれているものだからです。
そのため、母乳あるいはミルクが適量飲めている赤ちゃんには、白湯の水分はとくに必要ではないということになるでしょう。
汗をかくお風呂前や後に白湯は必要なの?
お風呂前に飲み物は控えよう
授乳直後に沐浴などをさせると、気持ち悪くなって吐き戻してしまう恐れがあるからです。背中を洗うときに赤ちゃんをひっくり返すときの体制が危ないのはなんとなく想像できるのではないでしょうか。また、体が温まることによって、消化がうまくいかないこともあるのです。
空腹を避ける理由は、のどが渇いている状態で脱水症状になるかもしれませんし、空腹で赤ちゃんが不機嫌になり、お風呂に入れるのが大変になることもあるからです。
お風呂後の水分補給に白湯はOK
その場合はどうすればよいのでしょうか?今飲ませると授乳のリズムが崩れてよくないと考えるときは、少しの白湯を飲ませることも考えてみましょう。
このとき、果汁やベビー用イオン水やスポーツ飲料を飲ませるのはやめておきましょう。糖分が多く味が濃いため、離乳食開始前に飲ませてしまうと、白湯や重湯を嫌がるようになってしまうのです。
お風呂上がりになにかを飲ませないといけないというわけではありませんが、できるなら授乳時間に合わせて母乳やミルクを飲ませるのがベストでしょう。
白湯は少量ずつ様子を見ながら与えよう
もし、水分補給の目的で白湯を与えることにした場合、一度に大量に与えるのではなく、少しずつ与えるようにしましょう。母乳やミルク以外に慣れていない赤ちゃんがいきなり味のない白湯を哺乳瓶で飲まされても飲まないことも多いですし、それでは多すぎます。
初めは、スプーンで一さじだけ飲ませたり、スポイドで数滴だけ唇に垂らしてみたりして試してみましょう。赤ちゃんによっては、白湯をまったく受け付けない子もいますので、嫌がったら無理やり飲ませるのはやめましょうね。