幼児期から身につける花粉症対策!生活習慣の見直しで花粉症を防ごう
少し前まで子どもには発症が少なかった花粉症ですが、最近では幼い子どもにも症状が現れることがあります。花粉症になると日常生活に支障が出るので、できるだけ予防したいですね。今回は子どもの花粉症を予防するための方法についてご紹介します。花粉対策と免疫を上げる生活習慣がポイントですよ。
花粉症は子どものうちから発症する?
年々増える幼児の花粉症
花粉症の低年齢化はどんどん進んでいて、以前は小学生から発症する子どもが多かったのに対し、最近では3~4歳で発症することも珍しくありません。発症すれば大人と同じように日常生活に支障をきたします。
原因となる花粉は多種類あり、最も多いのがスギ花粉です。また発症の時期は花粉の飛散が多い1月下旬から4月ごろが多いですが、中には秋に飛散する花粉に反応する人もいるようです。
3歳を過ぎると花粉症症状に要注意
花粉症の主な症状は、鼻水やくしゃみ、また目のかゆみなどです。しかし小さな子どもは自分で症状を伝えることが難しく、子どもの様子から風邪の症状と間違えるママも多いようです。
また多くの場合、花粉症の症状が出る時期は1月下旬から4月ごろで、ちょうど風邪やインフルエンザが流行する時期と重なります。パパやママがよく観察することが大切です。
花粉症かどうかを見極めるポイントは目のかゆみです。風邪と似た症状で熱がなかったり目のかゆみがともなったりする場合は、花粉症の可能性が高いようです。とくに子どもは大人よりも目にかゆみが出やすいといわれています。
パパやママの遺伝も関係している
花粉症の場合、パパとママの両方が花粉症なら約80%以上の確率で子どもに遺伝するといわれています。またほんの少しの差ですが、遺伝はパパよりママの影響を受けやすいそうです。
もちろん花粉症をはじめとしたアレルギーは、遺伝だけが原因で発症するわけではありません。遺伝のほかに食生活をはじめとする生活習慣や、生活環境などの要素も絡みあっています。
こうした後天的な原因で子どもが花粉症になってしまう可能性は十分考えられます。パパとママが花粉症でない場合も安心はできません。
子どもをつらい花粉症から守りたい
外出するときは花粉がつかない服装を
花粉が多く飛散する時期の服装は、花粉がつきにくい素材を選びましょう。表面がつるつるしたもの、例えばナイロンやポリエステル、デニムなどがおすすめです。
反対にウールやフリース、レザーなどは花粉が付着しやすく、払いのけようと手でパタパタすると逆に繊維の中に入り込んでしまいます。花粉の時期に着用するのは避けたほうがよいでしょう。
花粉がつきやすいのはこうした素材だけではありません。髪の毛も花粉がつきやすいので帽子をかぶって防いでください。また嫌がる子どもが多いですが、メガネやマスクを着用すると目や鼻からの花粉の侵入を防ぐことができます。
花粉の季節の洗濯物は室内で
ただ部屋干しでは、洗濯物が乾きにくかったり臭いが気になったりすることがありますね。そんなときは扇風機や除湿器、また乾燥機などを使って手早く乾かすよう工夫をしましょう。
どうしても外干しで洗濯物をカラッとさせたい場合は、飛散量の少ない時間帯を狙いましょう。環境省のデータによると早朝は比較的花粉が飛散していないそうです。洗濯物の湿気で部屋がじめじめする場合も、その時間帯なら空気の入れ替えのために窓を開けられますよ。
お風呂で鼻の中まですっきり
お風呂は38~40℃の少しぬるめのお湯に15分くらいゆったりと入ってください。42℃以上の熱いお湯に入るとかゆみの原因物質「ヒスタミン」が発生し、花粉症が悪化する恐れがあります。
お風呂でもう一工夫したいときには、お湯を入れた洗面器にエッセンシャルオイルの「ユーカリ」を数滴入れてください。ユーカリに含まれる成分「シネオール」には、鼻詰まりの解消に効果が期待できます。湯気に乗って広がるユーカリの香りを楽しんでくださいね。
生活習慣を見直して花粉症を防ごう
うがいと手洗いが基本中の基本
うがいには、のどに入った花粉を取り除く効果があります。また手洗いをすれば手の皮膚に付着した花粉を洗い流すことができますね。
「うがい」と「手洗い」はインフルエンザや風邪の予防にも有効な方法です。発症する時期も近いので、健康管理に効果的です。
そのほかの回答では、顔や目、鼻の中を洗うという予防法もありました。小さい子どもであれば「洗顔」が生活習慣に取り入れやすいかもしれませんね。