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【第3回】幼児期は体を使った遊びが大切!幼児の遊び場と遊び道具

【第3回】幼児期は体を使った遊びが大切!幼児の遊び場と遊び道具

幼児にとっては"遊ぶこと"は、心身の健やかな成長に必要なことだと言われていますが、近年、子どもの遊び場がどんどん減っていると言われています。そうした社会背景を受け、子どもたちに遊びの機会を作る場所として「屋内の室内あそび場・キドキド」を展開する株式会社ボーネルンドに、今回、子どもと遊び、遊び環境についてお話を伺いました。

幼児と遊び環境の今

減っている子どもの遊び場

心身の成長が著しい子どもの時期、子どもは「遊び」の中で、自分の体がどう動くか、どう動かすかなど体の動かし方を体感を得たり、一緒に遊ぶ友達や知らない子どもとの関わりの中で、少しずつ社会性も学んでいきます。

「遊び場」は、子どもが広さを気にせず、思い切り体を動かすことができ、また家族以外の人と関わる機会ができるという意味でもとても大切な空間です。
しかし今の子ども達は、園や学校終わりに習い事などの予定が多く「時間」がないため、子ども同士、「仲間」で遊び合うことができない、公園や広場などの利用制限が多く、防犯や安全性の面からも思い切り遊ぶ「場所(空間)」がないなど、子どもの外遊び場に必要な「三間(さんま)」が減っており、十分な遊びができていないといわれています。

遊びが子どもの可能性を広げる

子どもにとっての「遊び」は大人が思っている「娯楽」とは少し異なります。
遊びの場で生まれる「やってみたい」という子どもの気持ちは動機となり、自分で選んだからこそ、生き生きと取り組み、より遊びを追求しようとします。もし、その結果失敗しても、次はこうしてみようとポジティブな気持ちを呼び起こします。

この試行錯誤する経験は、子どもの中に生きる力や知恵として身につき、自分を信じる自尊心、意欲、自分の周りの人や他人、取り巻く環境へと興味・関心を広げていくことや生きるために必要な力にも繋がります。

自発的な気持ちや追求し試行錯誤する経験は、自由で楽しい遊びの中で生まれやすいものです。だからこそ子どもの生活の中に、心も体ものびのびと遊ぶことができる「遊び環境」を作ることが大切なのです。

遊び道具・遊び場が育てるもの

道具・遊具でいろんな体の動きを体験

今回、取材協力いただいたボーネルンドでは、子どもの健やかな成長のために、子ども達がのびのび遊ぶことができる「あそび場」をもっと増やしていこうと、室内あそび場「キドキド」をオープン。遊び場に必要な安全性はもちろん、子どもの発達を考えた様々な遊具を設置し、自分の好きな遊具で楽しく遊びながら、体験できるようになっています。

体を動かす遊具を例にとってみると、ボーネルンドの遊具は、下記の「人間の36の基本的な動き」の中から27種類の動作が体験できるようになっています。

<平衡系動作>バランスをとる
・回る・起きる・立つ・組む・渡る・逆立ち・ぶら下がる・乗る・浮く

<移動系動作>体を移動
・這う・歩く・登る・垂直に飛ぶ・水平に飛ぶ・走る・くぐる・泳ぐ・滑る

<操作系動作>ものを使う・扱う
・掴む・持つ・投げる・蹴る・当てる・とる・掘る・振る・運ぶ
・渡す・支える・積む・倒す・押す・抑える・引く・打つ・漕ぐ
例えば、キドキドの遊具で人気のある「サイバーホイール」は、空気の入ったホイールの中で、自分ではいはいしたり、前転したり、また外にいる人に回してもらったりと遊び方を変えて楽しめる遊具。生活の中で自然には出会わない、遊びの中ならではの「回る」感覚を遊具を通じて体感します。

運動に関係のある神経系の発育が完了する12歳までに身につけた動きは、大人になってからもなくなるものではなく、その後の運動やスポーツにも生きていきます。だからこそ、様々な動作や感覚を幼児期にできるだけ経験し、身につけることが望ましいのです。
デンマークのメーカー「ボブルス」の遊べる家具シリーズは、インテリアでありながら、子どものあそび道具にもなります。

ゾウの場合、背中をハイハイで登ったり、歩いたりすることでバランス感覚を育みます。ゾウを逆さにすることで、くぼみに座ってゆらゆら前後に揺れたり、上に乗って左右に動いたりと遊び方は様々。遊び方を変えることで様々な年齢の子が遊べます。

他にもチキンやアリクイなどの動物があり、それぞれ異なった形、動きがあるため、並べていろんなコースを作るなど発展した遊びにもなります。

自由度の高い遊具で創造性が高まる

世の中にはおもちゃや遊び道具がたくさんありますが、乗るだけ、ボタンを押すだけで楽しめるものは、どちらかというと一方通行のものになってしまい、子どもが考える隙間がありません。子どもが考えながら遊べるものを準備することで、子どもの思考力や創造性も豊かになっていきます。
韓国で生まれた「マグ・フォーマー」は、四角や三角の形をしたピースを組み合わせて遊ぶおもちゃで、2歳頃から年齢を問わずに長く遊べるもの。

カラフルな色をしたピースにはすべて磁石が入っており、試行錯誤を繰り返しながら、いろんな組み合わせを作って遊ぶことができます。立体の展開図を予想して考えたり、作りながらどんな形になるのか予想したり、楽しく遊ぶ中で、自然と数学的な感覚を身につけていくことができます。

指先をしっかり動かして遊ぶので、子どもの手先の発達にも繋がります。

遊び道具を紹介してくれた日比さんは、おもちゃを使った遊びについて、「一つのあそび道具であっても、遊び方に工夫をプラスすれば、幅広い年齢が楽しめたり、いろんな遊びに派生していきます。子どもの発達にあわせて、遊び方を変えてみたりしてもいいですね。」と、語ってくれました。

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