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【第4回】子どもと一緒に育ててみよう!初めての「金魚」の飼い方

【第4回】子どもと一緒に育ててみよう!初めての「金魚」の飼い方

お祭りでの金魚すくいや元々家で飼っているなど、比較的馴染み深いサカナが「金魚」。今回は、そんな金魚についての不思議や魅力、初めて飼う時の準備の方法など「金魚専門店きんとと、」の店長・岡部さんにお伺いしました。

あまり知らない「金魚」のこと

初心者からマニアまで人気の金魚

金魚は元々フナです。フナの突然変異・緋ブナを観賞用に人為的に交配し、改良されてきた鑑賞魚で、中国から室町時代に伝来し、江戸時代に庶民に広まっていったという長い歴史があります。今では、世界中でも人気があり、専門店などでは海外ブランドの金魚なども珍しい品種も見ることができます。

今回取材をしたお店のある愛知県には、東京・江戸川、奈良・大和郡山に並ぶ、日本の金魚の三大産地の一つに数えられる弥富があり、全国の金魚好きが集まる大きなイベントも開催されています。

金魚専門店の店長が話す金魚の魅力

今回、お話を伺ったのは、愛知県尾張旭市で金魚専門店きんとと、を営む岡部裕之さん。子どもの頃からサカナ好きで、これまで熱帯魚や海水魚などいろんな種類のサカナを育ててきたのだとか。

金魚との出会いは子どもの頃。物心ついた頃には、すでに家で飼っていて、エサをあげていたそうです。その後、いろんなサカナの飼育を経て、金魚に戻ってきた岡部さんは金魚専門店をオープン。地域の人だけでなく、全国から金魚好きな人たちも訪れるお店になっています。

金魚の一番の魅力は「奥が深いこと」。金魚は色から体型まで様々で、同じものがいないので、一匹一匹の個性があるところが良いと言います。また飼い始めて1カ月くらいになると人にも慣れ、エサが欲しい時に近寄ってくるようになるそうです。

育てやすい金魚っているの?

金魚は変温動物で温度変化に弱く、病気になりやすいですが、飼育環境を整え、大切に育てることで長生きするサカナでもあります。

和金など形がフナに近ければ近いほど比較的丈夫なため、家庭で初めて飼うような場合にぴったりです。また人気がある出目金やらんちゅうは少し弱いと思われがちな品種ですが、実は丈夫な品種です。どちらもしっかりお世話してあげるようにしましょう。

初心者向け・金魚の飼い方のポイント

金魚を飼うために必要なもの

金魚の飼い方は、ご家庭によって様々です。今回は、これまで魚を飼ったことがなく、初めて金魚を飼う方に向けたポイントを岡部さんが教えてくれました。

初めて金魚を飼う際、最低限あるとよいものは下記の4つ。

・ケース(水槽)
・エアレーション(空気を送る装置)
・カルキ抜き
・エサ

ケースは、ホームセンターや専門店などで、ケースとエアレーションなどが入った初心者向けのセットが販売しているので、それを購入すると便利。

よく見かけるのはこの30cmのサイズのもの。このサイズであれば2〜3匹くらいで飼うのがベストです。砂利は好みでよく、敷かなくても飼うことができます。

ケースは丈夫なもののほうが長持ちするため、ただ単に安価なものを選ぶよりは、ガラスが厚いなど少し丈夫なものを購入すると安心です。また設置場所は、温度変化のない場所、直射日光の当たらない場所が望ましいです。玄関やリビングの出入口などに設置する方が多いですね。

連れて帰ってきて、まずすること

金魚すくいの金魚は、みんなにすくわれる中で疲れている場合もあるので、まずは塩水で塩浴させて疲れをとる必要があります。
塩浴は、魚の浸透圧にあわせた濃度の塩水の中で過ごさせることで、体の負担を減らし、体力や体の回復を助けることです。塩浴用の塩水は、バケツなどに水を入れ、0.5%の濃度になるように塩を入れて作ります。食塩ではなく、粗塩を使うようにしましょう。

エアレーションを設置し、塩水の中に金魚を入れて2〜3日様子を見ます。元気になってきたらケースに戻して完了。お世話を続ける中で、元気が無くなったり、調子が悪い時にもおすすめ。
連れてかえってきた日から2〜3日塩浴し、泳ぐようになったらケースに戻します。

ケースの方は、水を入れた後、カルキ抜きを入れて水を作っておきましょう。早く塩浴し、ケースに戻してあげることで、金魚に負担がかからないので、なるべく当日中に対応できるように、必要なものを速やかに購入するか、事前に飼う準備を整えておくことが必要です。
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