子どもの自立心を育てよう!幼児教育に役立つ日常生活のポイント
子ども専用のスペースは自主性を育む
しかし、部屋を設けない場合でも、子どもの持ち物を置く専用のスペースを設置するとよいですよ。子どもと大人の持ち物を一緒に管理すると、どうしても大人にとって出し入れのしやすいしまい方になり、子どもが自分で準備や片付けをしにくくなります。
いつも荷物をパパやママが準備すると、それが当たり前となります。宿題や学用品の管理を自分でやろうと思ったときに、子ども専用のスペースを持たない子どもはそうでない子どもと比べて忘れ物が多い傾向にあるともいわれています。
子どもが自分で持ち物を管理しやすくなる
子どもも、初めての自分だけの場所ができることで、ここにあるものについては自分で管理をするということを認識しやすくなります。兄弟がいる場合も、同じ部屋の中でもそれぞれにスペースを設けることで、「誰かがやってくれる」のではなく「自分でやる」という自主性が育まれます。
パパやママにできるサポートとして、子どもが自主的に持ち物を管理できるようにするために、片付けのしやすい部屋作りを意識しましょう。
「子ども部屋おじさん」とはどんな大人か
成人後も子ども部屋を使う大人が話題に
「子ども部屋おじさん」の特徴としては、成人後も子ども時代に使っていた学習机をそのまま使い、実家で親に頼りながら子ども部屋で自分の楽しみを満喫した生活をしている、ということが挙げられます。
成人後も経済的な理由から実家で暮らす人は少なくありませんし、それ自体は悪いことではありません。しかし、お金も入れずにすべての家事を親に任せるなど、経済的・精神的に依存しすぎてしまうと、いつまでも自立のできない大人になってしまいます。
人生経験が浅いまま大人になるおそれがある
しかし、実家で暮らし、すべての手続きを親に任せきりにしてしまうと、このような生きていくのに必要な経験をほとんどしないまま大人になります。成人後も実家で暮らすことは問題ないですが、家事を分担制にしたり、ライフラインなどに関する手続きを一部任せたりと、実家にいながらもなるべく自立に必要な社会経験を積むことが大切ですよ。
自室が快適すぎると将来への影響がある
この、子ども部屋の快適さが子どもの将来に影響を及ぼすことがあります。家族が集うリビングで、料理を手伝ったり、親が家事をする姿を見たりすることで学ぶこともたくさんあるでしょう。自室にひきこもりすぎると、子どもの自立心を育むにあたっての弊害となるおそれもあるのです。
最近では、子ども部屋は最低限の広さで、なるべくリビングで過ごす家庭も多いのは、このような理由もあるんですよ。
自主的にお片付けができる部屋作りとは?
お片付けは自立心を促すチャンス
まずは、子ども部屋にあるものは、子どもが責任を持って管理をするという意識を持てるように促しましょう。これによって、今まではパパやママにやってもらっていたとしても、これからは自分でやるんだという認識を持ちます。
とはいえ、全部自分でやりなさいと突き放す必要はありません。どうしてもできないときは手伝うから声を掛けてね、などと伝えるとよいでしょう。片付けをすることで、いるものといらないものを判断する力、どこにしまったらよいかを考える力など判断力や思考力が身につきますよ。
おもちゃや子ども服の収納場所を定位置に
子どもの持ち物をカテゴリー別に分け、定位置に片付けるようにする収納方法がおすすめです。おもちゃであれば「おままごと」「お人形」「ブロック」、洋服であれば「Tシャツ」「ズボン」「靴下」などのカテゴリーに分類します。そして、それぞれの収納場所にそのカテゴリー名と写真やイラストを貼っておくと、子どもがお片付けをしやすくなります。
定位置にわかりやすく収納することで、おままごとをしようと思ったときにどこにあるかわからず全部のおもちゃを広げてしまう、といったこともなくなります。
ママは先回りではなくサポートをして
しかし、そんなときはぐっと我慢をして子どものお片付けを見守るようにしましょう。少しくらい片付ける場所が違ったとしても、勝手に正しい場所にしまうのではなく、「これはここでいいのかな?」と子どもと一緒に考えながら片付けることが大切なのです。
子どもの片付けの様子を見て、片付けにくそうな場所があったら収納の仕方を少し変えてみるなど、子どもがひとりで片付けができるようになるためのサポートをしましょう。