子どもの自立心を育てよう!幼児教育に役立つ日常生活のポイント
自分でお着替えすることで自立を助ける
お着替えの動作は心と体の発達に役立つ
自分でお着替えをするということは、自立という意味で心の発達に役立ちます。そして、さらにはお着替えの動作を通じて体の発達にも役に立つんですよ。
例えば、洋服の前と後ろを判断する力であったり、ズボンをはくときに片足立ちをする力、ボタンを掛ける際の指先の器用さなど、着替えを通じて様々なことを学ぶことができます。
子どもが着やすい服を用意しておこう
子どもがお着替えをするときに、サイズが小さかったりピッタリとしたデザインの服だったりすると、子どもの力ではうまく着られないことがあります。特に、首回りが小さいとせっかく着ようと思っても頭が通らないこともあるので、注意が必要です。
ほかにも、ボタンがまだ掛けられない場合は前開きではない服を用意する、前後のわかりやすいデザインの洋服を選ぶなど、子どもにとって着やすい服を用意し、お着替えのサポートをしてみてください。
うまく着替えられなくても考える力がつく
ボタンの掛け違えや、シャツが出ていたり服の前後が逆だったりすると、つい大人がささっと直してしまいがちです。しかし、そんなときは一緒に鏡を見て「ここが少し違うね」などと声掛けをしてから一緒に直すとよいですよ。
特にボタンやファスナーなどは、子どもにとっては最初は難しいものです。すぐにやってあげるのではなく、必要に応じてサポートしながら、見守るようにしてみてくださいね。
食育と将来の子どもの自立はつながっている
幼少期からの食経験は成長に影響する
心の成長という点において、最近問題となっているのが「孤食」の問題です。これは、家族と食卓を囲むことなく、子どもがひとりで食事をとることを指します。
孤食は、親子のコミュニケーション不足により信頼関係の構築が難しくなったり、好き嫌いを注意する人もいないために偏食になったりといった問題も指摘されています。
仕事をしていると、家族そろって食事をするのが難しい家庭もあると思いますが、週末は家族そろって食べる、食事はしなくても一緒に食卓に座って会話をする、などといった工夫をしてみるとよいですよ。
食事のときはコミュニケーションを意識して
保育園や幼稚園などでも、給食の時間はクラスのみんなでコミュニケーションをとりながら食事を楽しむ場として位置づけられています。家庭においても、食事の場をコミュニケーションの場として意識してみてください。
仕事や家事で忙しいママは、子どもがひとりで食べられるようになると、ついつい子どもが食べている間に家事をしたいと思うこともありますよね。しかし、食事中だけでも一緒に座り、食事のマナーを確認しながら、一日の出来事などを話す機会を設けてみてください。
忙しいママは子ども食堂を利用してみよう
子ども食堂は、地域の食堂やNPO法人が主体となって運営をしています。貧困を理由に十分な食事をとれない子どもだけでなく、両親が働いていてひとりで食事をとっている子どもも対象となります。地元の食材や寄付による食材を使ったり、ボランティアによる運営をしたりすることで、費用を抑える工夫がされています。
子ども食堂は「孤食」を防ぐだけではなく、地域の子どもと大人のコミュニティ形成の場としても役立っています。近所にママ友が少なく、友だちができにくいというママは、一度利用してみてもよいですね。
子どもの自立心を育てるちょっとしたコツ
子どもに考えさせる声掛けや褒め方が大事
例えば「早く着替えなさい」と言うのは簡単ですが、まだまだ遊びたい子どもにとって、理由もわからず急かされてもすぐに納得できるものではありません。「お出かけするのに、パジャマのままでいいと思う?」「じゃあ、どうしたらよいかな?」などど、子どもに問い掛けてみましょう。
そして、声掛けの結果お着替えができたときには、それが当然だと思わずに「ちゃんとお着替えできたね」と褒めることも忘れないようにしたいですね。