ほうじ茶にカフェインは含まれる?妊婦や乳児が摂取するときの注意点
ほうじ茶は香ばしくて優しい味で飲みやすいですよね。けれども妊娠中のママや乳幼児が飲むときに問題になるのはカフェインです。今回はほうじ茶のよさを生かしてお飲みいただけるように、ほうじ茶に含まれるカフェインの量や妊婦さんや乳幼児が飲むときの注意点について、ほうじ茶の嬉しいパワーとともにご紹介します。
ほうじ茶のカフェイン含有量は?
ほうじ茶のカフェインはごく少量
気になるほうじ茶のカフェインの量は100mlに約20mgで、玉露の約110mgとくらべると少量になります。同じお茶なのにほうじ茶にカフェインが少ない理由には二つあります。
一つは新芽ほどカフェインの含有量が多いお茶の葉の中で、含有量が少ない成長した茶葉を使っていることです。もう一つは高温にするとカフェインは昇華する性質があるため、高温で炒られているほうじ茶には含有量が少ないことです。
けれども、濃くいれたお茶はカフェインの含有量も多くなるので適度な濃さにしましょうね。
ほうじ茶は睡眠前に摂取しても問題ない
けれども、ほうじ茶の含まれるカフェインは睡眠前に飲んでも問題のない量です。もちろんノンカフェインの飲み物にするのもよいですが、ほうじ茶には睡眠前に飲むとよい成分が含まれていますよ。
それは、ほうじ茶の成分の一つであるテアニンです。ある実験ではテアニンを摂取して30~40分後に脳がリラックスしたことを示すα波が確認されました。別の実験では、テアニンを摂取すると睡眠の質が改善したそうですよ。
お休み前にカフェインの少ないほうじ茶をゆっくりと楽しむと、スムーズに質のよい眠りにつけるかもしれませんね。
ノンカフェインのほうじ茶も販売されている
カフェインが少なくリラックスしやすいほうじ茶は、妊娠中や授乳中には嬉しい飲み物ですよね。そのうえノンカフェインであれば、より安心して飲めますよね。
ノンカフェインのほうじ茶100%の商品のほかに、アンチエイジングにもなるポリフェノールが豊富な黒豆がブレンドされた商品や、糖質の吸収を抑える働きが期待できる桑の葉を炒ってほうじ茶にした商品もありますよ。
お好みのノンカフェインほうじ茶を選んでみるのもよいですね。
妊娠中や赤ちゃんにほうじ茶はOK?
妊娠中なら1日1リットルを目安に
どのくらいなら摂ってもよいのでしょうか?例えば英国食品基準庁(FSA)は2008年に、一日のカフェイン摂取量は200mgまでにするのが望ましいとしています。
個人差やお茶の濃さにもよりますが、ほうじ茶だけでカフェインを摂るとすれば1日1Lまで飲んでもよいことになります。1日に湯呑で2~3杯飲むくらいでなら過剰摂取にはなりにくいかもしれませんね。
カフェインは紅茶やコーヒーだけでなくココア、チョコレートなどにも入っています。妊娠中はなるべく控えめにしましょうね。
乳児には赤ちゃん用のものか薄めたものを
赤ちゃんや小さな子には苦みを除くためにも薄めたものにしましょう。最初から薄められている赤ちゃん用のほうじ茶も販売されていますよ。
ノンカフェインの麦茶を赤ちゃんにあげる場合も多いですが、麦茶は体を冷やしやすい面があります。ほうじ茶は体を温める成分も入っており、リラックスしやすいといわれるので赤ちゃんの飲み物にしているママも多いですよ。
最初は赤ちゃんの様子を見ながら一口だけ試し、少しずつ量を増やすとよいですよ。
日常的に幼児へ与えることは控えよう
また、6歳までの成長が著しい脳の前頭前野という部分に影響を与える可能性があることも指摘されています。多量のカフェインで脳が刺激されると落ち着きがなくなり、体からカフェインが抜けると集中力の低下する場合があります。
子どもが人の話を聞けなかったり集中力がなかったりするときはカフェインの過剰摂取の可能性がないとはいえません。
子どもが大人用のほうじ茶や緑茶など、カフェインのあるものを日常的にたくさん飲まないように注意しましょう。
ほうじ茶は家族に嬉しいパワーがいっぱい
ママの美容維持にぴったりのお茶
ほうじ茶に含まれるカテキンは脂肪燃焼に力を発揮します。糖質や脂質の吸収も抑える働きが期待できるので、ダイエット中には嬉しいですよね。
ほうじ茶にはコラーゲンを作るビタミンCや細胞の老化を防ぐビタミンEも含まれますよ。この二つのビタミンが美容によいことは広く知られていますが、一緒に摂ることでより力を発揮して美肌を作る助けをします。
血行を促し冷え性改善によいピラジンやリラックスしやすいテアニンも入っているので、ママはほうじ茶を飲むことで心身のケアができますね。