添い乳で赤ちゃんが動き回る原因は?改善のためにママができること
赤ちゃんを添い乳で寝かせると、ママは疲れた体で起き上がる必要がなくなりますし、赤ちゃんも安心して寝てくれるので楽だと考えるママも多いことでしょう。しかし、動き回ってなかなか寝てくれず、おっぱいを引っ張られて痛い思いをするなどの苦労もあるものです。今回は、添い乳で赤ちゃんが動き回る原因と対処法を紹介します。
赤ちゃんが添い乳のときに動き回る原因
眠いときや体勢が気に入らない
毎日心地よいママのお腹の中で眠っていた赤ちゃんは、まだうまく眠る方法がわかっていない場合があります。あとちょっとで眠れそうなのに眠れないという状況にイライラしてしまうのです。
また赤ちゃんは、姿勢が安定しないと落ち着いておっぱいを飲むことも眠ることもできません。
昼間に抱っこをしているときも、横抱っこが好きだったり縦抱っこが好きだったりと、赤ちゃんによって好みがありますよね。添い乳のときは、ほぼ横を向いて寝ころんでいるのですが、角度や抱き方によって、しっくりこなくてイライラしてしまうこともあるのです。
母乳の量がいつもと違って飲みにくい
赤ちゃんがおっぱいを飲みながらむせてしまう場合、母乳が多く出すぎている可能性があります。
また、母乳が多く作られるママは、乳腺炎にかかりやすいといわれています。おっぱいが張っているのに詰まって出てこないときは、乳腺炎かもしれません。
乳腺が詰まると、吸う力に対して出てくる量が少なくなるのでうまく飲めないのです。
母乳の量がいつもと違うと、赤ちゃんがいつもどおり快適に飲むことができなくなってしまいます。赤ちゃんはおっぱいを飲んで落ち着くどころかイライラしてしまい、動き回るのです。
赤ちゃんの体調が悪いとき
赤ちゃんの鼻水が出ていたり鼻がつまっていたりするときにおっぱいを飲もうとすると、鼻も口もふさがれて苦しくなってしまいます。
このように、赤ちゃんの体調が悪いときは、落ち着いて眠れずにイライラして動き回ってしまうのです。
ほかにも、ゲップが出そうで出ないときは苦しくておっぱいを飲むのが難しくなります。うんちが出そうなときの赤ちゃんは、思いっきり踏ん張っていますよね。おっぱいを飲みながら力いっぱい踏ん張るのは難しいものです。
体調が悪くなくても、体の不快感などで落ち着かず、イライラして動き回ってしまうことがあります。
添い乳の姿勢とコツと注意したいこと
赤ちゃんの抱き方や頭の位置を変えてみる
まず、赤ちゃんとママが横になって向かい合い、体をくっつけます。
横向きになった赤ちゃんの口と乳首の高さが同じになるよう、タオルや枕などを敷いて赤ちゃんの頭の高さを調節してください。
ママは、体の上側にある腕で赤ちゃんの首や後頭部を支えます。下側の腕は、曲げて枕の下に入れると楽ですよ。
先にママの体の下側のおっぱいを飲ませましょう。次に上側のおっぱいを飲ませるのですが、そのままでは飲みづらいですよね。ママの体を傾けたり、赤ちゃんの下に敷くもので高さを合わせて調整し直しましょう。
カフェインを控えるなど食生活を見直す
カフェインの多い飲み物は、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、緑茶、ココアなどですが、コーラや栄養ドリンクにも含まれています。
脳を刺激して感覚や運動機能を高めるカフェインは眠気覚ましになりますよね。赤ちゃんもカフェインに刺激され、興奮して落ち着きがなくなってしまうこともあります。
母乳はママの食生活で、栄養以外に味や色も変化するものです。おいしい母乳を作るためには、糖分や塩分、香辛料の摂りすぎに注意しましょう。栄養バランスの取れた食事は基本ですよ。
赤ちゃんが添い乳を嫌がっている可能性も
ママが座って抱っこしてもらっている状態でおっぱいを飲むのが好きな赤ちゃんもいますし、添い寝で横向きになると乳首がうまくくわえられない赤ちゃんもいるのです。ママが抱っこして歩き回っていないと寝られない赤ちゃんもいますよね。
添い乳だと安心して寝る赤ちゃんもいますが、いろいろな理由があって、添い乳ではない方がよいという赤ちゃんもいるのです。
添い乳はすべてのママと赤ちゃんによいわけではありません。体勢や食事などを試してみても、添い乳のときに赤ちゃんが動き回ってしまう場合は、添い乳をやめるということも考えましょう。
添い乳がストレスならミルク混合も試そう
ミルクは腹持ちがよくて飲んだ量も分かる
ほとんどが水分でできた母乳を飲んでいる赤ちゃんにくらべて、溶かした分だけ栄養になるミルクを飲んでいる赤ちゃんは、腹もちがよく、朝までぐっすり眠る傾向にあります。1日の授乳回数も減るためママの負担が減りますよ。
また、母乳育児は赤ちゃんが飲んだ量が分かりませんよね。体重が増えなかったときに、しっかり飲めていないのか、ほかに理由があるのかが分かりません。しかしミルクの場合、飲んだ量が分かるので体重の増えない原因が分かり、無駄に悩むことが減りますよ。