赤ちゃんが秋を心地よく過ごすには?過ごしやすい服装や温度を知ろう
日中過ごしやすいと思ったら朝晩はぐっと冷える…秋は、寒暖差が激しい季節です。赤ちゃんが体調を崩さないかと心配になりますよね。「どんな服装で過ごせばいいの?」「寝るときの格好や布団は?」「室温や湿度はどのくらいがいいの?」など、秋を快適に過ごすポイントをご紹介したいと思います。
赤ちゃんが過ごしやすくなるためのポイント
室内と外の気温は近づけておこう
秋の時期、特に9月10月は、赤ちゃんが快適に過ごせる温度と気温は大差がないため、「過ごしやすい季節」といえるでしょう。それにもかかわらず、寒いだろうからと窓を開けずに締め切ってしまうと、屋内で熱がこもり、外に出ると急に寒く感じるということもあります。
エアコン等の温度調整ばかりをたよらずに、換気も兼ねて窓を開け、外気を取り入れましょう。屋内と外の気温に開きが出すぎないように心がけることで秋に順応しやすくなります。
温度だけでなく湿度も気にしておこう
また、肌も乾燥しますよね。カサカサと乾燥した肌は、痒みをともない、悪化すると湿疹等の肌トラブルにもつながります。
赤ちゃんが過ごす部屋の湿度は、50~60%が適正です。湿度が低いと感じたときは、加湿機を利用したり、洗濯物を部屋に干したりして、適度な湿度を保つようにして、病気や肌トラブルから赤ちゃんを守りましょう。
なお、加湿器を利用する際は、蒸気が結露しカビやダニの原因とならないよう、家具や壁面から離しておくようにしましょう。
秋に最適なお風呂の温度にしよう
赤ちゃんが入るお風呂の温度は、夏なら38~39℃、冬なら40~41℃が適正といわれています。秋の時期であれば、外の気温を考慮しながら、39~40℃ほどがよいでしょう。なお、大人が少しぬるいと感じても、赤ちゃんにとっては熱く感じることもあるので注意が必要です。
また、時間帯や天気によっては、脱衣所が寒い場合もありますので、せっかくあたたまった体が冷えてしまわないように気をつけましょう。お風呂に入る前にお風呂のドアを開けて脱衣所をあたためておく、昼間のあたたかいうちに入るなど、工夫するとよいでしょう。
暑さ寒さは服装で体温調節をしよう
重ね着で外出時も調節しやすくしよう
そんな秋は、薄手の洋服の重ね着がおすすめです。一枚足す、もしくは脱ぐことでさっと調節ができる上に、服と服の間に空気を含むため、保温性が増し適度なあたたかさをキープすることができます。
ベストやレッグウォーマーは、脱ぎ着がラクな上に、部分的にあたためてくれるため、体温調整にもってこいのアイテムです。また、かさばりにくい薄手のカーディガンやナイロンパーカーを1枚、常にかばんに入れておくとさらに安心できます。
また、ブランケットやおくるみもさっとかけられるので、ベビーカーや車移動の際に重宝しますよ。
秋にピッタリな素材の服装を着せてあげよう
一口に綿といっても、織り方や編み方によってその種類は様々。寒さが増す秋の時期は、保温性に優れた綿生地を選びましょう。
少し厚めの「スムース生地」は、やさしくなめらかな肌触りです。薄手のニットを重ねた「接結天竺」は、保温性だけでなく通気性にも優れています。冬の寒さを感じるようになる秋の終わりには、「ニットキルト」がおすすめです。ニット素材をキルティング加工した生地で、高い保温性を持ちます。
ウールや化繊素材の洋服を着せるときは、直接肌に当たらないよう、このような綿素材の上に重ねてあげましょう。
厚着のさせすぎにも注意しよう
汗が冷えて風邪の原因となりますし、秋冬の乾燥しがちな肌に汗をかくと、あせもなどの肌トラブルにつながりやすくなります。背中や首周りに触れて、火照っていないかチェックし、汗をかいているようなら、汗を拭いたり着替えさせたりしてあげてくださいね。
常に「大人より1枚少なく」を心がけましょう。特に、暖房の効いた室内で厚着は不要です。「肌着+薄手の長袖+羽織りもの」など、温度や赤ちゃんの様子を見て対応がしやすい服装がよいでしょう。
快適に眠るために気を付けてあげたいこと
秋の布団は組み合わせが大事
気温が15℃前後ある日には、基本的には肌掛け布団1枚で十分でしょう。ただし、日が差し込むあたたかい部屋でのお昼寝のときは、タオルケットで十分なときもあります。
外の気温が10℃近くまで下がると、羽毛布団や厚手の綿布団を考えるタイミングです。1枚でも十分なあたたかさがあるので、寝巻きの着せすぎには注意しましょう。
肌掛け布団や綿布団を嫌がる場合は、タオルケットやガーゼケットなど薄手の布団を2枚重ねて保温性を高める、スリーパーを着せた上でタオルケットをかけるなど、工夫してみるとよいですね。